お味噌汁に秘められた健康パワー!身体にいい具材や効果的なレシピ

日本人の基本の朝食には、白米と美味しい味噌汁!身体に嬉しい健康効果をもたらす具材や、みそ汁の効能をお届けします。

執筆者: 首藤 真梨子 職業:管理栄養士、健康運動指導士
はじめに

こんにちは、管理栄養士の首藤真梨子です。

 

真っ白いご飯と、湯気の立つお味噌汁が並ぶと、何だかほっとしませんか?

 

毎日飲まれる方も多いお味噌汁。

実は、多くのパワーが秘められています。

味噌その物も様々な効能を持ちますが、選ぶ具材によって、そのパワーがさらに高まるのです。

 

今回は、お悩みに合わせた、お勧めの具材を提案したいと思います。

 

 

お味噌汁をお勧めする理由

お味噌汁をお勧めする理由として、以下が挙げられます。

温かい汁物を摂ることで、内臓が温まり消化・吸収をよくする。

 

野菜は加熱することでしんなりとなり、かさが減るため、お味噌汁1杯でたくさんの野菜を摂ることができる。

 

汁ごと摂るので、汁に溶け出した栄養素も摂取できる。

 

発酵食品である味噌は、乳酸菌による腸内環境を整える効果や、抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待される。

 

味噌の原料の大豆に含まれるイソフラボンは、がんや生活習慣病の予防に役立つ。

 

味噌は、アミノ酸の一種であるGABAも含み、抗ストレス・リラックス効果が期待できる。

 

 

次に、お味噌汁をおすすめしたい体調と、おすすめの具を紹介します。

 

お味噌汁処方箋1 便秘がちなとき

便秘がちな時にお勧めする、お味噌汁の具材は以下の通り。

 

  • ごぼう
  • かぼちゃ
  • きのこ類
  • 海藻
  • こんにゃく 

 

前述の通り、味噌自体も腸内環境を整える働きがあります。

さらに食物繊維の多い食材を具材にすることで、腸の蠕動運動を促したり、便を柔らかくしたりします。

 

また、食物繊維は腸内細菌のエサになります。

 

お味噌汁処方箋2 風邪予防、免疫力をアップしたいとき

この季節、免疫力を上げて風邪の予防をしておきたいですよね。

そのような時にお勧めの具材です。

 

  • ほうれん草や小松菜など青菜、人参、かぼちゃなどの緑黄色野菜

 

緑黄色野菜は、免疫力を高める効果があるビタミンAが豊富。

ビタミンAは油と一緒に摂ると吸収が高まるので、具材を炒めておいたり、油揚げを一緒に入れたりするのも良いでしょう。

 

油を使うことで味にコクもでます。

お味噌汁処方箋3 胃腸を休めたいとき

飲み会や行事が続き、胃が疲れた時などにお勧めの具材です。

 

  • れんこんや山芋をすりおろした物
  • かぶをおろした物

 

これらの野菜は消化を助ける作用があり、胃腸が優れない時、二日酔いの時にお勧めです。

お味噌汁処方箋4 疲労回復したいとき

疲れがたまった身体を回復させたい時にお勧めの具材です。

 

  • 豚肉、大豆製品(豆腐、厚揚げ)+ 香味野菜(ニラ、葱)


豚肉や大豆製品には、疲労回復に役立つビタミンB群が豊富に含まれ、香味野菜はビタミンB群の働きを助けます。

豚肉も大豆製品もどちらも入れて具だくさんの豚汁にするのもお勧めです。

 

お味噌汁処方箋5 むくみがちなとき

特に女性に多いむくみのお悩みに応える、お勧めの具材です。

 

  • さつまいも、じゃがいも、里芋などの芋類
  • かぼちゃ
  • きのこ類
  • 海藻

 

身体の水分バランスを調整するカリウムが豊富な芋類、きのこ類、海藻がお勧めです。

カリウムは水に溶けやすいので、汁もしっかりと飲みましょう。

おわりに

味噌と言うと、塩分が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、具材を多くすることで汁椀1杯に入る汁の量が過剰にならずに済むため、塩分量が抑えられます。

また、処方箋5でお話したカリウムは、余分なナトリウムを排出する働きがあり、血圧の上昇を防ぎます。

 

パワー豊富なお味噌汁、ぜひ食卓に取り入れてみましょう。

 
 コラムニスト情報
首藤 真梨子
性別:女性  |   職業:管理栄養士、健康運動指導士

専門分野:働く女性の健康サポート、アスリート、スポーツ愛好家の栄養サポート
「頑張るあなたのヘルスサポーター」http://ameblo.jp/real-pear-child
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