大人も子供も感染する「手足口病」の恐怖!症状と治療のポイント

幼児がかかりやすい病気の1つ、手足口病(てあしくちびょう)の潜伏期間・感染経路・症状を解説。治療薬もないので自宅療養が早期回復の対策方法となります。

執筆者: 桜井 涼 職業:メンタルケア心理士、コラムニスト
手足口病にかかった時の看病と記録のススメ

症状の出方次第で、軽度と重度に分かれてしまう手足口病(てあしくちびょう)は、できるだけかからないようにしてあげることが一番だと思う病気です。


手足に発疹ができるだけの簡単な病気と思っていたら、大間違い!

 

 

手足口病にかかるのは1度だけとは限りません。

そのための記録をつけておくと、万が一2回目にかかったとしても役立てることができます。

 

手足口病の潜伏期間・感染経路・症状

手足口病は、ウイルスが原因の感染症。

潜伏期間は3~6日で、感染経路は「飛沫・接触・糞口」です。

 

手足口病の主な症状

主な症状は、発熱と水疱性発疹になります。
この病気にかかった人の約3割は、熱が出ないと言われています。

しかし、高熱を出してしまう人もいますので要注意です。


軽い場合は、発疹だけで済むことが多いようです。

熱も微熱程度で済んだという話も耳にします。

 

手足口病の一番の問題は

それは、発疹の出る箇所にあります。

口の中に発疹が出てしまった場合は、痛みを伴いますので、食事や水分を摂りにくくなります。

しかも、痛みのせいで泣き出すことが多いので、親も体力勝負となると考えておいてください。


重症化しなければ、数日から1週間程度で良くなることがほとんどです。

家庭でどのように看病したらいい?

手足口病の特効薬はありません。

また、ワクチンもないため、園などで集団感染してしまうことが多いです。

手足に出た発疹、発熱の場合

目で見ることができるため、薬を塗ったり、氷枕をするなど対処の方法が取りやすいと思います。

 

口に出た発疹の場合

口にできてしまった発疹の場合は、口内炎のような感じの大きさでいくつも出来ます。

しかも触ると痛いので、年齢が低ければ低いほど、泣き止まずお母さんから離れない(抱っこをしっぱなし)ことになります。

  • 水分:こまめに少量ずつ摂ること、刺激の少ない常温の水がおすすめです。
  • 食事:おも湯や擦ったりんごなどすぐに飲み込めるものがいいです。


噛まなければならないものは、発疹にさわり傷となって痛みが増しますので、発疹がある場合は、避けた方が無難です。

 

母子手帳に記録をつけよう

お子さんの母子手帳への記録は必要です。


『今までかかった主な病気』というページが母子手帳にあります。

こちらに「手足口病」の欄がありますので、いつ・症状・どのくらいで治ったかを記載しておきましょう。

 

手足口病は、気をつけないと何度も感染します。

前にかかったときのことがわかれば、早急な対応ができます。

 

書類の記載時に便利

また、記載しておくと入園・入学時になど、学校へ提出しなければならない書類への記載が楽になりますし、お子さんが大きくなって病院にかかる際の大事な情報として残ります。

 

手足口病にかかわらず、できるだけ記載するようにしましょう。

おわりに

手足口病に感染して一番かわいそうなのは、乳幼児の口の中に発疹が出てしまうことです。

 

手洗いうがいはもちろんのこと、感染を防ぐためにマスク着用での外出などを心がけましょう。

そうして、手足口病にかからせない対応が大切です。

 
 コラムニスト情報
桜井 涼
性別:女性  |   職業:メンタルケア心理士、コラムニスト

元学習塾講師。妊娠出産のハプニングを乗り越え、現在は2児の母。
その頃より子どもの心の動きや医療に関係することに興味を持つ。

2009年より文筆家として活動。
子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイス、子どもの病気関係を取材しコラムを執筆中。
心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、2016年「メンタルケア心理士」資格を取得。

ブログ『フリーライター桜井涼のたなごころ』
http://ameblo.jp/miehime0617/

 

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