ブリュッセル観光で外せない!コミカルなイラストが可愛いウォールアートめぐり

ベルギー生まれの人気漫画が多くあるのをご存知でしたか?そんなマンガの登場人物たちがまるで街に飛び出してきたかのようなウォールアートが、ブリュッセル市内にはたくさんあります。可愛らしいコミカルなアートを目にすれば、ベルギー観光もより楽しくなるはずです。

執筆者: Izumi Tahara
BDってなに?

ベルギーの有名人と言えば、タンタン!

タンタンはベルギー生まれのマンガの主人公ですが、もはやワールドレベルの人気者ですね。


このタンタンをはじめとするマンガのことを、フランス語圏ではBD - bandes déssinées - :バンド・デシネと言います。

 

こちらのマンガは日本のように白黒で薄い紙ではなく、ハードカバーにオールカラーで絵本のような上質の紙のちゃんとした本として売られており、子供だけでなく大の大人もかじりついてしまうおもしろさ。

 

子供の頃に買ってもらったBDを大人になっても大切に取っておいて、その子ども達が譲り受けたりそのままずっとコレクションを続ける人たちも多数いるほど、ベルギーやフランスではBDのファンが多いのです。

 

そんなBDの主人公たちにオマージュを捧げるということで、1991年からマンガ博物館とブリュッセル市が共同で市内の壁のペイントしたのが、BDウォールアート。

 

ブリュッセルのBDウォールアートはその殆どがブリュッセルの中心部に集中しています。他にも王宮のあるLaeken地区でも観られます。

今回はそんなBDウォールアートめぐりをご案内します。

Les Aventures de Tintin(タンタンの冒険)


まずはやはり人気作「タンタンの冒険」から。
タンタンとハドック船長、そして犬のスノーウィ(原作ではMilou - ミルー)が非常階段を降りてくる様子が、まるでだまし絵のように建物の外壁に描かれています。

これは2005年7月にペイントされたそうで、小便小僧のある通りからすぐのDesigualのブティックのすぐ横にあるので見つけやすいです。

 

場所:33, ru de l’Étuve(地図

 

Les Cités obscures(闇の国々)


こちらは日本ではあまり知られていないFrançois Schuitenという作家の「闇の国々」から。

ブリュッセル市の中央警察署のすぐ前にあります。タンタンの冒険がある通りはこの警察署を挟んだ裏側ということになります。

 

これは1995年7月にペイントされたということで、どちらかと言うと初期の頃の物のようです。

 

場所:17, rue du Marché au Charbon(地図

 

Broussaille(ブルッサイユ)


こちらも日本では馴染みがないのですが、「ブルッサイユ」というBDの登場人物のBroussailleとCatherine。

建物の壁一杯を使って描かれた作品で散歩の途中で見かけると歩くのが楽しくなりそうな雰囲気です。

住所は番地までは明確にされていないのですが、カフェのすぐ隣で何も遮るものがないところにど〜んと目に入ってきますのですぐに分かります。

 

1999年9月に施されたウォールアートです。

 

場所:rue du Marché au Charbon(地図

 

Ric Hochet


Tibetという作家により描かれた「Ric Hochet」。

この主人公もタンタンと同じくジャーナリストで警察と協力して事件解決、というストーリーのようです。ベルギー人はジャーナリストの冒険譚がお好きなようですね!

この作品は建物の壁を100%有効に使っただまし絵になっていて見応えがあります。


たくさんのウォールアートのあるrue du Marché au Charbonからboulevard Anspachに抜けるとても小さな通りにありますが、この通りには可愛いレストランも並んでいる通りなので是非見つけてみてください。

 

ペイントされたのは1994年11月で今回紹介した中では一番古いものです。

 

場所:9, rue du Bon Secours(地図


さて、Grand Placeを離れて今度はアンティーク街の方へと足を伸ばしてみましょう

 

Blondin et Cirage


このBDはBlondin(白人)とCirage(黒人)の2人の子供の冒険のお話です。

 

この名前のCirage(フランス語で靴墨)という名前は、このBDが初めて紹介された1939年という時期からも若干差別的な雰囲気も感じられ、コンゴを植民地としてきた歴史を持つベルギーだけにちょっと深読みしてしまいそうです。

 

ペイントされたのは1998年11月です。

 

場所:rue des Capucinesを下ってもう一つのアンティークの通りrue Blaesを越えた15番地(地図

 

Quick et Flupke(クックとプッケ)


このBDはタンタンの生みの親、Hergéの作品で1930年から1941年にLe Petit Vingtièmeという子供向けの新聞の付録に連載されていた白黒の漫画です。

ブリュッセルに住む子供、QuickとFlupkeの巻き起こす騒動のお話だそうです。

 

ペイントされたのは1996年7月です。


※隣接するビルの工事によって、現在見学不可(2016年3月現在)

 

場所:rue Hauteの191番地とrue des Capucinesの角(地図

 

さいごに

ここに紹介したウォールアートは全てArt Mural asblという会社が手がけたもので、ブリュッセルのBDのウォールアートの殆どがこの会社によるものです。

彼らのサイトにはウォールアートの位置がどこにあるか分かるマップがあります。
http://www.art-mural.eu/html/bdbruxplan.html


またブリュッセルの観光サイト、Visit BrusselsではBDウォールアートめぐりのガイドブックを発行しており、5ユーロで入手することができます。

ガイドブック片手にグルグルお散歩、というのもよさそうです。


ガイドブックはこちらで入手できます。

 

▶VISITBRUSSELS
BIP - Rue Royale 2-4 - 1000 Brussels

 

▶Hôtel de Ville, Grand-Place - 1000 Brussels
Gare du Midi - Exit Horta
www.visitbrussels.be

このBDウォールアートめぐり、フランス語ではParcours BD fresques muralsと言います。fresqueとはフレスコ画、コミックもアートとして大切にしているベルギーという国がうかがえますね。

 
 コラムニスト情報
Izumi Tahara
性別:女性  |   現在地:ベルギー ブリュッセル  |  

田原いずみ

名古屋出身。実家は現在岐阜だが生粋の名古屋っ子を自負する‘なごやん’。
大学在学中からモード一筋でパリを愛する。念願叶い1989年、1995年に二度仕事でパリへ。
二度目のパリで知り合ったベルギー人の夫と1996年に結婚、1年後(不本意ながら)ブリュッセルへ移住。以来時の流れには逆らえず住めば都でパリが東京ならブリュッセルは仙台と言われつつ、まあブリュッセルも悪くないかもと現在に至る。
夫、愛息子の3人暮らしのブリュッセル生活の傍ら、かねてからの書き物好きが高じてブログを開始。本業はFuchsia by Izumi Taharaデザイナー(気持ち的にはアルチザン – 職人)としてヴィンテージジュエリーを使った1点もののジュエリー制作。パリで展示会コーディネーターも行う。
ブログ、ブリュッセル。は超私的なブリュッセル案内です。 偏愛アドレスの数々をマップ付きでご紹介。さらに思わずクスっと来る日々の暮らし、ベジレシピなど。ブリュッセル初めての方も、お住まいの方も楽しんでいただける新しい情報ブログです。
http://bruxelles-bxl.com
ヴィンテージを使った一点ものジュエリー、Fuchsia by Izumi Taharaのサイトはこちらで!
http://fuchsiabyizumitahara.com

 

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