「性的虐待」を受けた子供の心理と対処法 (2/2)

発見されにくくPTSDなどトラウマの原因にもなる、子供への「性的虐待」の定義とは?児童の心理状態や後遺症、周囲の大人が取るべき対処法を紹介。

執筆者: 桜井 涼 職業:メンタルケア心理士、コラムニスト
子どもが勇気を持って相談しに来たら

また、子どもが勇気を持って相談しにくる場合もあります。

そんな時は、子どもの告白を信じてあげてください。

 

「親と一緒に暮らせなくなるかもしれない」という脅しの言葉、恥ずかしさを乗り越えて、告白をしてきてくれています。

その場合は、何としても子どもを守ってあげなくてはなりません。

 

「守ってくれる」と信じている子どもを突き放さないで!

「何言ってるの。そんなわけないでしょ!」なんて突き放さないであげてください。

相談してきたのは、守ってくれると信じているからなのです。

母親に告白して信じてもらえなかったという話を、本で読んだことがあります。
その少女は、母親を憎むようになり、成長するにつれ一般女性も信じることができず、自ら性を犠牲にして生きているそうです。

依存症に陥り、自分を責め続ける毎日を送っているとのことでした。

 

だから、子どもの言葉を信じてあげることが必要なのです。

おわりに

性的虐待は、子どもの自己評価を低くしてしまうだけでなく、それ以降の生活を一変させてしまう恐れを持っています。

だから、絶対にしてはいけないのです。


勇気を持って告白してきたときは、絶対に手を離さないであげて欲しいのです。

そして信じてあげましょう。

 

信じることが、子どもを救うことになるのです。

 
 コラムニスト情報
桜井 涼
性別:女性  |   職業:メンタルケア心理士、コラムニスト

元学習塾講師。妊娠出産のハプニングを乗り越え、現在は2児の母。
その頃より子どもの心の動きや医療に関係することに興味を持つ。

2009年より文筆家として活動。
子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイス、子どもの病気関係を取材しコラムを執筆中。
心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、2016年「メンタルケア心理士」資格を取得。

ブログ『フリーライター桜井涼のたなごころ』
http://ameblo.jp/miehime0617/

 

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