親による子供へのモラハラ、言葉の暴力。精神的虐待の原因と対処法 (2/2)
心理的虐待の原因と対処法。言葉の暴力で自己否定された子どもは、大人になってから精神障害を発症したりすることもあります。誰でも加害者になる可能性がありますので、一度自分の子育てを振り返って見ましょう。
自分の子どもには当てはまらないかもしれない、と考えることもあるかと思います。
それでも、心を過度に傷つけてしまえば、大人になってから反社会的な行為(万引きなど)をとったり、精神障害が発症したりすることもあります。
とある20代の女性を取材したら、父親の言葉が原因で解離性障害を発症したという話をしてくれました。
1週間ほど記憶がない状態で、気がついたら病院に入院していました。
症状が出る前に、父親から「お前は優しくない。頭も悪い上に、根性が曲がっている!」と電話で叱られるという出来事がありました。
「こんなことで記憶をなくすの?」と思われるかもしれませんが、カウンセリングを通して、彼女は小さい頃から心理的虐待を受けていたことがわかりました。
自己肯定感が低い状態で、さらに最後の言葉を言われ、心がショートしてしまったのでしょう。
心理的虐待をする親にならないために、大事なこと
- 怒りに身を任せないこと
- 人格を否定するのではなく、やった行為を叱ること
- 許すことを大事にすること
- 子どもが親や養育者のことをバカにしている、と大人が被害者のように考えないこと
言うことを聞かないことに腹を立ててしまうのはわかります。
ですが、これは、親をバカにしているわけでもありませんし、恥をかかせようとしてやっているわけではないのです。
元来、子どもは言うことを聞かないものです。
それに気づいてあげてください。
それでも、つい子どもに酷い言葉をぶつけてしまったら…
もし、心を傷つける言葉を言ってしまったとしても、後で子どもに謝ればいいのです。
「お母さんね、言い過ぎちゃった。本当にごめんね」という言葉で、子どもの心を回復することができます。
おわりに
親から言われた言葉を非常に重く捉え、ショックを受けている子どもは多いです。
平然としたりすねたような態度をとったりしていても「自分はいらない子なんだ」、「自分がいるとお母さん(お父さん)を困らせるんだ」などと思ってしまっています。
大人には、発達途中の心に大きく傷つけてしまう可能性があることを、今一度考えてほしいと思います。
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