犬は、ひとりぼっちの留守番が苦手!愛犬が落ち着いて留守番できるようにするには?
犬という動物は、もともと留守番をするのが得意ではありません。お利口に留守番できているように見えても、SOSのサインを出しているかも! ワンちゃんのストレスや不安を減らし、落ち着いて留守番できるようにするためのポイントを紹介。
こんにちは。Dog indexドッグトレーナーのMakikoです。
共働き家庭が増えた今、犬と暮らしていても日中は家に誰もいなくなるケースが多くなっています。
犬たちはオーナーさんが不在の間、家でどんな風に過ごしているのでしょうか。
ずっと寝ている?
ウロウロ動いている?
帰宅したらイタズラの跡が!
なんていうことも…。
今回は、お留守番中の犬の行動から分かることや、お留守番に慣れさせるためにできることをお伝えします。
はるか昔から人と共に行動して暮らしてきた犬は、ひとりぼっちで過ごすことが苦手な動物です。
オーナーさんがいないと、不安に感じたり、すること(仕事)がなくて退屈してしまうあまり、イタズラのような好ましくない行動をしてしまったりする場合があります。
「子犬はずっと寝ているので、お留守番させても大丈夫」
こんなふうに言う人がいますが、果たしてそうでしょうか。
例えば、人間の赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごしますが、だからといって放置して良いと思う方はいないと思います。
特に子犬の頃は、排泄の回数が多いもの。
加えて、いろいろなことを吸収する時期ですので、留守番の時間が長すぎるのはオススメできません。
お仕事や用事を終えて帰宅したとき、大喜びで迎えてくれる愛犬の姿は、何よりも癒しですね。
ただ、お利口に留守番をしていたように見えても、実際はそうでないことも…。
こんなサインがないか、念のためチェックしてみてください。
- 窓やドア、サークルなどを舐めた(齧った)、または引っかいた跡がある
- 口の周りや胸毛などに、よだれを流していた跡がある
- 足や体などをしきりに舐めた跡がある
- 家の中がめちゃくちゃになるほど、家具などを破壊している
- 排泄の回数が多く、下痢をしている
- 声が枯れている
- お水が空っぽになっている
例えば、留守番に慣れている成犬なら、5~6時間の留守番であればほとんどの時間を寝て過ごします。
そのため、オーナーさんが帰宅したときには伸びをしながら出迎え、その後排泄をすることが多いでしょう。
ところが、留守番中に過度に不安を感じたり興奮状態だったりした場合には、お水を飲んだり動き回ったりするために排泄の回数が増え、時には下痢をしてしまう場合もあります。
ドアや自分の足などを舐めるといった行動は、ストレスや不安を感じているときに現れることもあるのです。
上に書いたような状態が続く場合は、「分離不安」という病気に近い状態になっている可能性があります。
放置せず、獣医やドッグトレーナーといった専門家に早めに相談しましょう。
すでに「お留守番が全然できない」状態であれば、短時間から少しずつトレーニングしていく必要があります。
そのお家の環境や犬の性格、年齢などによって慣らしていくポイントが違ってきます。
なかなか改善しない場合は、早めに専門家からの意見を取り入れてみましょう。
「うちの子はお留守番できる」という場合でも、朝少し早起きして散歩をしてから出かけるだけで、まったく違います。
オーナーさんとコミュニケーションを取り、外の空気を吸って気分転換をしたら、ゆっくりとお昼寝をしながら待っていてもらいましょう。
お留守番中に暇を持て余してしまう場合、安全なおもちゃを与えるのも良い方法です。
ですが、破壊癖がある犬の場合は、誤飲の事故につながる恐れもあります。
素材選びには注意しましょう。
●関連コラム
安全に楽しく遊べる「犬用おもちゃ」を選ぶためのポイントを紹介。「せっかく買ったのに遊ばない」「誤飲しそうになった」といった失敗を減らすためにも、ワンちゃん用の玩具の種類や注意点を確認しておきましょう。
お留守番が長時間になってしまう場合は、日中にシッターを依頼し、散歩へ連れ出したり、お部屋で過ごしてもらったりするもおススメです。
現在では「犬の幼稚園」といった施設も増えています。
シッターにしろ幼稚園にしろ、大切な家族を託すことになるわけですから、しっかりと事前に打ち合わせをして、安心して預けられる人にお願いするようにしましょう。
愛犬に長い時間寂しい思いをさせるのは可哀想だと思われるかもしれませんが、一緒に暮らしていれば、お仕事やお出かけなど、どうしても留守番させなければならない状況になることもあります。
オーナーさんと離れても落ち着いていられるように、お互いに依存しすぎない関係づくりをするのも、犬と暮らす上では大切なポイントです。
ちょうどいい距離感を保った人と犬の関係を目指してくださいね。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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