幼犬~成犬まで!成長に合わせたおもちゃの選び方と注意点

犬の成長に合わせたおもちゃの選び方や注意点などを紹介(幼犬~成犬まで)。沢山あるワンちゃん用のおもちゃの中から、安全で愛犬が喜ぶものを用意してあげましょう。

執筆者: 堀内フローラ 職業:ブリーダー、ペットガイド
幼犬~成犬まで!成長に合わせたおもちゃの選び方と注意点

ペットショップでは、わんちゃん用のおもちゃが数えられないほど並んでいて、思わず愛犬のために買ってあげたくなりますよね。

 

今回は、犬の成長に合わせたおもちゃの選び方や注意点などをご紹介します。

 

 

幼犬時代のおもちゃ(~3か月頃)
柔らかい布製のものがベスト!

まずは、家に迎えたばかりの頃。

可愛い幼犬時代のおもちゃは、やはり柔らかい布製のものが一番です。

 

ぬいぐるみを与えるなら

ぬいぐるみなどを与えるときは、固いプラスチック製の目、鼻などは取り外しましょう。

 

タオルで作ったおもちゃで遊ぶ場合の注意点

また、普通のタオルをしばったものもよく遊びます。
穴があいたり、はしが長くほつれたりしている場合は注意してください。

小さな足や、しっぽ、時には首がはまってしまい、取れなくなるかもしれません。

糸のほつれも同じです。

足指に糸が絡みつくと、血が通わなくなり、腫れ上がります。

 

おもちゃの選び方&注意すべきポイント

子犬用のおもちゃも様々市販されていますが、愛犬の遊ぶ様子を見て大丈夫かどうか判断しましょう。

子犬の口に入る大きさのものは、すべて飲み込む危険があります。

ぬいぐるみの噛んだ穴から出てきた綿も子犬は食べてしまうので、噛み穴がないか、常にチェックしておきましょう。

なお、まだ歯が小さいため、固すぎるおもちゃも歯や口を痛めてしまうこともあるので、要注意です。

 

また、紙やペットシーツなども噛み破って遊んでしまいがちです。

様子を見て叱って教えた方が良いでしょう。

 

 

パピー時代のおもちゃ(4か月~9か月頃)

では、次に4か月頃から、9か月頃のパピー時代のおもちゃは、どんなものが良いのでしょうか?

 

噛むおもちゃが最適!

この時期は歯が生え変わりますから、何でも噛みたがります。

犬の性格や大きさ、噛む力に合わせておもちゃを選びましょう。

 

噛む力の弱い犬は、ぬいぐるみ、柔らかいゴム製品でも大丈夫ですが、遊ばせている間は目を離さないようにしましょう。

口に入らずにくわえられるボールも、人気のあるおもちゃです。

 

 

あごの力の強い犬には

あごの力の強い犬の場合は、プラスチック製でも簡単に壊してしまいます。

そのような種類の犬のために、硬いおもちゃが市販されています。

あまりにも硬いものは、歯を痛めますのでほどほどにしましょう。

犬は破片も飲み込むため、壊しそうなおもちゃは初めから与えないようにしましょう。

噛んで飲み込んでも比較的大丈夫なもの
  • 犬に害のない自然の木製品(薬を使用していないもの)
  • 天然の貝殻(大きなさざえなど。小さいシジミ・アサリなどは柔らかく、小さすぎるためNG)
  • 植物性のもの(食べても良い野菜のはじなどに限る)
  • 犬用に作られている食べられるおもちゃ、など


また、人間の赤ちゃん用でも、犬が遊べるおもちゃもあるようです。

 

成犬時代のおもちゃ(10か月以降~)
飼い主と一緒に遊べるように!

10か月以降の成犬時代のおもちゃは、今までのおもちゃと同じようなもので、構いません。

飼い主とのコミュニケーションを取るために一緒に遊べるものも適しています。

ボールやディスクを投げて持ってこさせたり、訓練用のダンベルを隠して探させたり、色々と工夫すると良いでしょう。

 

ドッグランでは、おもちゃ遊びは控えるのが賢明

犬同士で上手く遊べる子でしたら、ドッグランなどで、追いかけっこをしたりすれば、良い運動になります。

ただこの時におもちゃを使いますと、取り合いになり、喧嘩になってしまうこともありますので、多くの犬がいる場合はおもちゃでは遊ばせない方がいいと思います。

 

 

おもちゃを与えるときの注意点

誤飲などを防ぐため、目を離さない。

どの年齢でも硬めのシリコンゴム製のものは、長持ちして良いおもちゃが多いと思います。

また、段ボール等を折り曲げてやると噛んで遊びますから、食べてしまわない子には使えると思います。

いずれにしろ、おもちゃを壊したり、食べてしまいそうになったりしたら、すぐに取り上げられるよう、常に見張っていることが大切です。

 

おもちゃは、飼い主が管理するもの。

また、おもちゃを与えっぱなしにするのは良くありません。

飼い主がおもちゃを管理して保管し、使用後のおもちゃは洗ったり、安全な消毒方法で、清潔に保ちましょう。

 

おもちゃを飲み込んでしまったときは?

うっかりして、何かを飲み込んだ時は、小さなものでしたら、後で排出されることがほとんどです。

ただ、大きなもの、ビニールなどやひも状のもの、とがった金属類、電池、ガラス、薬品のついたものは大変危険ですから、飲んだと思われる物を持参するか、メモするかして、すぐに獣医さんへ行きましょう。

胃腸内で、詰まりますと最悪の事態にもなりかねません。

 

おわりに

たくさんの市販されているおもちゃの中から選ぶのは難しいですが、愛犬がお気に入りのおもちゃで遊ぶ姿は何より良い思い出になる場面です。

飼い主が安全に気を配り、愛犬に幸せな時間を作ってあげられるといいですね。

 
 コラムニスト情報
堀内フローラ
性別:女性  |   職業:ブリーダー、ペットガイド

犬のブリーダーをしています。動物に囲まれて生活していて毎日、多忙ですが、
色々な発見があり楽しいです。ペットに関してのご相談お受けいたします。