介護をスタートする前の「サービス担当者会議」とは?目的・参加者・進め方

執筆者: 馬淵 敦士 職業:会社役員
はじめに

こんにちは。ベストウェイケアアカデミーの馬淵敦士と申します。


前回は、サービス担当者会議のお話しを簡単にさせて頂きました。

本当に簡単でしたので「もっと詳しく知りたい!」というお声もあるでしょう。

 

今回は、家族さんが参加する「サービス担当者会議」を見ていきたいと思います。

 

 

サービス担当者会議に、家族が参加することの意義

みなさんが利用者様でなくて、家族さん(例えば、お父様やお母様が利用者など)であった場合、みなさんは家族さんとして、サービス担当者会議に参加することとなります。


もちろん、利用者様が参加をするということが重要なので、家族さんは参加しなくてもいいのでは?と思ってしまいがちですが、結論から言えば、家族さんも参加をしておいた方がいいです。

 

顔合わせの場となる

実際に、サービスを受けるのは利用者様ではありますが、家族としてどのような方が来てくれるのか、というのは非常に気になるところだと思いますが、かといって一軒一軒電話をして確認するのも手間がかかります。

 

このサービス担当者会議には、利用者様のサービスに関わる人全員が集まるわけですから、そこで顔合わせができますし、安心感を得ることが出来ます。

 

緊急連絡の対応の確認をすることができる

 家族さんは、緊急連絡先となります。

「何かあったらここに連絡をして欲しい」など、直接要望を言えるのがこのサービス担当者会議の利点でもあります。

 

これに参加しなかった家族さんが、緊急連絡先を携帯電話と勤務先にしておいて、勤務先にバンバン電話がかかってきて大変だったという声も聞いたことがあります。

 

思っていることは直接言っておきましょう。

 

サービスの内容について、聞くことができる

利用者様は身内です。

身内ならではの緊張感などもあり、利用者様に家族さんが聞けないこともたくさんあるでしょう。

(例えば、認知症であった場合、進行はどれくらいなのか、など)


そういった客観的データ・医学的データなどもこの場で話し合われ、実際どのような支援が必要なのかを専門的な目で分析して貰えるため、家族さんは家の中での対応などが助かった、という声もあります。

 

他にも多くあるかと思いますが、これだけでも参加するメリットを感じて頂けたのではないででしょうか。

 

おわりに

メリットが分かると、参加していく中でどのような視点で参加するのがいいか、そして何を聞いたらいいのか、ということが気になってきます。

 

ということで、次回は「サービス担当者会議の流れ」、「家族が言うべき事項」についてお話しを進めていきたいと思います。

 
 コラムニスト情報
馬淵 敦士
性別:男性  |   職業:会社役員

はじめまして。
大阪府豊中市でかいごの学校をしております、ベストウェイケアアカデミーの馬淵敦士と申します。
主として介護系受験対策講座の講師などで呼ばれたところへ飛んでおります。
また、教育分野をより深く探求するため、現在奈良教育大学大学院教育学研究科へ所属しております。
所属学会:日本児童青年精神医学会