SNSに子供の写真を載せる心理って?子育て自慢より「晒された時の危険性」を考えて!
FacebookやLINE、ツイッター、インスタなどのSNSに子どもの写真をアップするのは危険!子供の画像を載せる親の心理と悪影響、そして対策を解説。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
FacebookやTwitter、インスタグラム、LINEなどのSNSに、子どもの写真を載せている人が沢山います。
無邪気な子どもの姿は見ていて楽しくなりますが、SNSに子どもの写真を載せるということは、リスクが伴う場合もあります。
注意しなくてはならない行為だということを、はっきり理解しておきましょう。
まず、なぜ子どもの写真を載せてしまうのか、親の心理を探り、その後、子どもの写真を載せることのリスクや、リスクを減らすための対策を紹介します。
SNSを使えば、自分の近況や子どものことを、親しい友人や遠方の親戚などに知らせることができるという利点があります。
インターネットがこれほどまでに進んでいない頃は、手紙を書いて写真を送るという方法を用いていました。
ですが、現在はネット環境が格段に良くなり、日常的にインターネットを使いこなしている方も増えています。
そのため、写真を撮って現像し、手紙を書いて切手を貼って送るということよりも、楽ですぐに送ることができるネットを活用したくなるというのも、確かに理由の一つでしょう。
しかし、必要以上に子どもの写真を載せるのには、ある種の気持ちが働いていることは明白です。
SNSには、たいてい「いいね」の機能があります。
このことから「目立ちたい」・「認められたい」という気持ちが働いているのではないかと思われます。
それは、自分の欲求を満たしたいという気持ちと同じです。
人には、5つの欲求階層があります。
- 生理的欲求(本能的な部分:飢えや渇きなど)
- 安全欲求(安全でありたいと思う欲求)
- 所属と愛情の欲求(家族・会社などの、集団に所属したい)
- 承認の欲求(他人に認められたい)
- 自己実現の欲求(自分自身を成長していきたい)
この欲求の中で、「承認の欲求」を満たすため、あるいは「所属と愛情の欲求」を満たすための気持ちが働くせいではないでしょうか。
子供の写真を載せることで欲求を満たすことは、全面的に悪いことではありません。
ですが、次のようなリスクがあるということは知っておくべきです。
スマホで撮影した写真には、場所が特定できる「GPS情報」が含まれている場合があります。
また、写り込んだ背景などから、どこで撮影したか分かってしまうケースも見られます。
また、子供の写真そのものではなく、あなたの別の投稿が炎上したり晒されたりした場合、過去に遡り子供の画像まで探し出される可能性もあります。
不特定多数の人間に、我が子をネガティブな目で見られ、笑われる可能性もあるのです。
上記のようなことから、撮影した場所や地域が特定されると、個人の特定に繋がることがります。
子供の写真をアップするということは、犯罪者に自ら情報提供しているのと同じことであると、覚えておきましょう。
顔が分からないように、モザイクやスタンプで加工しているから大丈夫と言う方もいらっしゃいますが、パソコンやスマホの機能によっては、加工前の状態に戻すことができることが可能です。
本当に怖いことだと思いませんか。
我が子のかわいい写真が、児童ポルノなどに悪用されることも
公開範囲を限定していなかったり、投稿先が誰でも閲覧できるSNSだったりすると、全世界に公開することになる場合もあります。
そうすると、悪いことを考えている人の目につく可能性も出てきます。
子供の写真があまりにも頻繁にアップされると、独身者などの子供をもたない方は、うっとうしく感じてしまうこともあるようです。
また、「子供がいることを自慢している」と捉えてしまう人も世の中にはいます。
いらぬトラブルに巻き込まれてしまうこともありますので、十分に注意が必要です。
本当は、子供の写真を載せることをやめることが一番の回避方法になります。
ですが、欲求を満たして、今の生活を安定させている場合は、少しでもリスクを減らすことを考えましょう。
☑ 自分のプロフィールに詳しいことを書き込まない(住所など)
☑ 写真などGPS情報が入らないように設定する(GPSデータの埋め込み設定をOFFに)
☑ 場所が特定できるような写真は載せないようにする
☑ 名前など個人が特定できる言葉が入らないよう注意する
自分の欲求を守ることも大事ですが、リスクを減らして子供を守ることはもっと大事です。
これからも子供の写真を載せる人はたくさんいると思います。
私もブログをしていますので、注意しなければいけない人間の1人であることは分かっています。
「認められたい」という無意識下にある欲求をなくすのは、無理に近いことではないかと思っています。
ですが、他の方へ向けることはできるはずですので、リスクの高い写真や個人が特定できるようなことは止めるようにしましょう。
自分を守るためであり、子供を守るためです。
そのことも合わせて検討していただけたら、余計なトラブルやリスクを回避することができるようになるはずです。
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