オーケストラ+メタルロックバンドの融合!クラシック音楽の進化形を見よ。

有名ロックバンドがオーケストラと融合!クラシック音楽に興味がない初心者さんにも、シンフォニック・ロック曲ならおすすめです。

執筆者: 小川 瞳 職業:ピアニスト
オーケストラとロックバンドの共演!

こんにちは。ピアニストの小川瞳です。

今回は、「クラシックのオーケストラで演奏しているロック」をご紹介します。

オーケストラというのは、弦楽器や管楽器の響きがとても重厚で、どんな音楽を演奏してもクラシックの雰囲気になるものです。

ですから、ロックバンドとオーケストラが共演すると、それぞれの魅力がより色濃く出て、ユニークな音楽を楽しめます。

 

 

「Deep Purple」×「ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」

ますは、なんとイギリスの「ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」と「Deep Purple」の共演。

 

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とは?

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とは、現在はシャルル・デュトワが指揮者と芸術監督を担っているオーケストラで、世界でトップクラスのオーケストラです。


幅広いジャンルに取り組んでいることも特徴で、映画音楽や、ロックの編曲でも成功を収めています。
過去にはビートルズやクイーンなどの演奏もしており、この映像は「歴史上初の、オーケストラとバンドの合同演奏」といわれているDeep Purpleとの共演です。

 

 

へヴィ・メタルの先駆的な存在、Deep Purple

Deep Purpleは、へヴィ・メタルの先駆的な存在でありながら、クラシック音楽の影響を感じるロックバンドです。
代表曲である「Highway Star」は、バッハのコード進行を引用しています。

 

「Merallica」×「サンフランシスコ交響楽団」

「サンフランシスコ交響楽団」と「Merallica」の共演も興味深いです。


サンフランシスコ交響楽団とは

小澤征爾氏も音楽監督を務めたことがあるオーケストラで、長年にわたって世界的な人気を誇っているオーケストラです。

 

1999年にはMerallicaとの共演により、グラミー賞ロック部門最優秀器楽パフォーマンス賞を受賞しました。

 

へヴィ・メタルのトップ、Merallica

Merallica(メタリカ)とは、へヴィ・メタルのトップに君臨し続けているバンドです。
現在では1億1000万枚の売り上げを記録するなど、今でも文句なしに大きな存在感を放っています。

 

 

プログレッシブ・メタルバンド「DREAM THEATER」も!

「DREAM THEATER」の『スコア~フル・オーケストラ・ライヴ2006』も、フル・オーケストラの素晴らしさを惜しみなく発揮しています。

 

プログレッシブメタルの先駆け、DREAM THEATER

DREAM THEATERとは、プログレッシブメタルを作り上げたといわれているバンドです。


クラシック音楽の専門教育を受けているメンバーも多く、特にキーボードのジョーダン・ルーデスは、名門ジュリアード音楽院に8歳にして入学しているほどの実力者です。

 

 

「Yngwie J. Malmsteen」も、オーケストラと多数共演!

「チェコ・フィルハーモニー管弦楽団」と「Yngwie J. Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)」が共演した作品『エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲変ホ短調 新世紀』も、音楽的にとても成功を収めています。

 

 

日本のオーケストラとも共演!

Yngwie J. Malmsteenは、クラシック音楽にもとても造詣が深いロック・ギタリストです。

日本での人気も高いことから、この作品の初演は、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演で行われました。


会場は、すみだトリフォニーホール。

その2日には、渋谷のオーチャードホールでも演奏されました。

どちらも、クラシック・ファンにとても馴染みのある会場ですね。

 

 

おわりに

普遍的な魅力を持つクラシック音楽の要素は、さまざまなジャンルに影響を与えています。
クラシック音楽そのものにはあまり興味がない方にも、こういった形でクラシック音楽を感じてもらえたら嬉しいです。

 
 コラムニスト情報
小川 瞳
性別:女性  |   職業:ピアニスト

ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/

小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8