「ヨドバシカメラの歌」は黒人霊歌が元ネタ!意外にスピリチュアルだった有名曲まとめ
ヨドバシカメラの店内BGMやガルパンBGMの元ネタは黒人霊歌だった?日本でも有名なあの曲も神聖な霊歌だった?黒人霊歌の歴史と起源。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回は、精神に直接はたらきかけるようなすばらしい音楽ばかりである「黒人霊歌」についてご紹介しましょう。
霊歌とはスピリチュアルの意味で、宗教的な意味合いも濃く、精神に安らぎを与える効果がとても高い音楽です。
代表的な曲としては、「アメイジング・グレイス」「聖者の行進」などが挙げられ、日本でも古くから親しまれている曲ですよね。
アメリカ開拓時代、労働力が足りなくアフリカ大陸から大量に奴隷が「輸入」されてきた時代、奴隷であったアフリカ系アメリカ人が心の支えとして仲間たちと歌ったものが黒人霊歌(slave songs)の源流。
旧約聖書にちなんだ歌詞が多く、奴隷制にしばられた生活が滲み出ていて、深い悲しみや強い生命力が感じられる音楽性です。
シンコペーションの多いリズムや、ドレミソラからなる五音音階が用いられていることが多いのが特徴。
五音音階というのは日本の伝統音楽にもよく使われている音階なので、黒人霊歌は日本にも浸透しやすく、日本人の胸にも響くものが多いのでしょう。
アフリカ民謡がもとになっているという説や、白人の宗教歌の影響で黒人が生み出したという説などもあります。
NHK「みんなのうた」でおなじみの「空をみあげて」も、黒人霊歌です。
坂本九さんの歌声がまた、とてもリラックス効果のあるすばらしい歌なので、よろしかったらお聞きください。
原曲は「ロック・マイ・ソウル」です。
「こげよマイケル」も、多くの人々の胸を打つ名曲です。
死ぬまで過酷な労働を強いられていた黒人たちが、なんとか生きる希望を見出そうとしているような歌詞。
西アフリカ諸国の黒人たちが、奴隷として生きるために、はるか遠くの北アメリカまで連行されてくる中で、歌われていた歌ともいわれています。
母さん待ってる向こう岸
ヨルダン川は広くて深い
ヨルダン川はとっても冷たい
体は冷えても心は熱い」
「リパブリック賛歌」も知らない方はあまりいないでしょう。
もとはアメリカで南北戦争のころから歌われている曲なのですが、日本でも数多くの替え歌として知られています。
「ごんべさんの赤ちゃん」や、「ともだち賛歌」。
そして現在では「ヨドバシカメラの歌」としても、耳なじみのある曲となっています。
大変希望に満ちた前向きな音楽なので、元気になりたいときにはぴったりの曲といえるでしょう。
黒人霊歌は差別に苦しむ黒人が、精神的苦痛をやわらげるために歌い続けた音楽といえます。
だから、時代や状況は違えども、黒人霊歌には日々の疲れを癒す効果が高いので、現代社会で悩みをかかえる方々にもおすすめと言えます。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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