ニキビの根本原因を取り除くために、食生活を見直してみませんか?ニキビの発生・悪化を招きやすい食品と、ニキビの予防に役立つ栄養素・食品を解説。皮脂の過剰分泌や炎症を発生させる食べ物に気をつけましょう。
80%くらいの人が、思春期にニキビに悩まされていると言われています。
また成人してからも、ニキビがなかなかなくならずに困っている方も少なくありません。
ニキビができたとき、市販の軟膏を購入したり、皮膚科で飲み薬を処方してもらう人も多いかもしれません。
ですが、このように症状に対処する方法では、ニキビの根本原因を取り除くことはできません。
ニキビが思春期によく見られる理由は、性ホルモンの活発な生成によって肌の脂腺に必要な栄養素が奪われ、毛穴の油脂が濃厚になって、そこにニキビ菌が溜まりやすくなるからです。
このとき細菌を退治するために免疫システムが働きますが、その過程で毛穴が赤く、腫れてしまうのです。
また、ニキビは次のようなことも原因となります。
- 過剰なストレス
- 睡眠不足
- 炎症を引き起こす食生活
- ホルモンのアンバランス
- イースト菌の異常増殖
- ステロイド、口避妊薬、炭酸リチウムなどの処方薬
今回は主に、「食生活でニキビを予防する方法」についてお話しします。
まず、ニキビを発生しやすくする食品を極力避けることが大切です。
これらの食品には、次のようなものがあります。
これらの食品は、体内にイースト菌を繁殖させることによってニキビの発生や悪化を招きます。
また、インスリンとインスリン様成長因子(IGF-1)の分泌を増加させることで、男性ホルモン(アンドロゲン)が増えていきます。
それによって、ニキビ菌を引き寄せる皮脂が毛穴から分泌されるようになります。
また、IGF-1は、ニキビと関係のある角化細胞(ケラチノサイト)を増殖させて角化の異常を引き起こし、毛穴が角栓によって詰まる可能性を高めます。
ですので、甘いものなど血糖値が上がる食品を極力避けること、つまり糖質制限が鍵になります。
ニキビを引き起こす成分が多く含まれています。
ただし、カカオ含有量が多いダークチョコレートは、あまり影響を及ぼしません。
水素化油脂・塩分・添加物・砂糖などには、炎症を引き起こす成分が多く含まれています。
腸の炎症を招き、肌に影響を及ぼすため、ニキビができやすくなります。
また同時に、ニキビの予防に役立つ栄養素や食品を積極的に摂取することをお勧めします。
これらには、次のようなものがあります。
ニキビの原因となるイースト菌や悪玉細菌を退治し、腸内環境を改善します。
クロムとマグネシウムは、血糖値を安定させます。
それぞれ、次のような食品に含まれています。
- クロム … 玉ねぎ・ロメインレタス・トマトなどの食品
- マグネシウム … 海藻類・カボチャの種・大豆食品・煮干し・イワシ・ナッツなどの食品
免疫力を強化し、腸を健康にするほか、肌の細胞の再生に貢献します。
牡蠣・カニ・胡麻・カボチャの種などの食品、あるいはサプリメントから摂取できます。
ビタミンA+Eと一緒に摂取することで、ニキビの症状を軽減します。
ブラジルナッツ・たらこ・カレイ・マグロなどの食品に含まれています。
どちらも肌の健康の維持に重要です。
それぞれ、次のような食品に含まれています。
- ビタミンA … ほうれん草・人参・あんこう・うなぎなどの食品
- ビタミンB2 … 海苔・アーモンド・納豆などの食品
免疫力を強化し、腸内環境を整えます。
1日あたり、1000 - 2000 IUの量のサプリメントで摂るのが目安です。
腸内環境を改善します。
野菜・果物・ナッツ・種などから摂ることができます。
ニキビの原因となるイースト菌や悪玉細菌を退治し、腸内環境を改善します。
青魚・鮭・胡桃・亜麻仁油・チアシードなどの食品、あるいはフィッシュオイルなどのサプリメントから摂取できます。
以上のように、様々な食品がニキビに関係しています。
ですので、バラエティに富んだ食事に気を配りながら、睡眠を十分にとって、ストレスを溜めない生活を心がけることで、薬を飲まなくてもニキビに対処できるようになります。
できるだけ薬に頼らず、体に不要な負担をかけないような生活を心がけていきましょう。
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