春は楽しい気分になりますが、イライラして怒りっぽくなる人が増える季節でもあります。漢方の視点からみた春の特徴と、春をうまく過ごすためのコツを紹介。
こんにちは、Kaon漢方アカデミー認定講師の山田茂美です。
春は、うきうき・ふわふわ、そんな気分が似合う季節ですが、たとえばこんなこと思いあたりませんか?
いつもより怒りっぽくなっている人はいませんか?
あるいは、あなた自身イライラ・カリカリすることが増えていませんか?
このような症状が増える、それは春の特徴です。
いろいろなものが芽吹き出し、いきいきと動き出す季節。
春は万物同様イキイキ、のびのび過ごせることが一番なのですが、わたしたちの生活の中では卒業や入学、転勤など変化の多い時です。
すでに新生活が始まっていることと思いますが、この新生活による変化に対して時に不安な気持ちになることもありますよね。
春は、肝の働きが活発になります。
肝には、血を貯め、調節する働きがありますが、その働きが活発になりすぎると、身体の上のほうになんらかの不調が起きます。
- 頭に血がのぼったり、のぼせやすくなったりする
- ニキビができやすくなる
- 花粉症で、目や鼻に症状が出る
- 不安になったりイライラしたり、疲れたりといった症状が出やすくなる など
また、スタートの季節なのにやる気が出ないなんてことも…。
これは、5月病にもつながりますので、早めに自分を労わってあげましょう。
というわけで、そんな春をうまく過ごすためのコツを3つお伝えしたいと思います。
冬眠こそしてはいませんが、冬は寒さで動きが鈍くなり、出すべきものも溜めがちになっています。
ですから、春には「苦味のある旬の食材」を食べて、身体の中をお掃除しましょう。
ふきのとう、タラの芽、菜の花や山菜など、積極的に摂りたいですね。
のぼせてしまったりあるいは少しイライラしたりするときは、香りの良いもの、あるいは、好きな香りのものを食べたり飲んだりしましょう。
上がったものをさげ、巡りを良くすることが大切です。
たとえば、はっかや赤紫蘇、シナモンなどのお茶、レモンやオレンジなど柑橘類がお勧めです。
酸っぱいものは、お肌や筋肉を引き締めてくれます。
身体の疲れをとるとともに、心の疲れも取り除いてくれます。
ずいぶんと暖かくなってきましたので、少し早めに起きて空気のきれいな時間にお散歩したり、深呼吸したり、身体をのびのび気持ちよく動かしてみてください。
桜の季節もあっという間に過ぎ、季節は初夏へと進みます。
一年でもっとも気持ちの良い時期です。
どうぞすっきり気持ちよく毎日を過ごせますように!
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