子どもが「嘘」をつく理由は、年齢によって変わる!幼児期~小・中学生頃まで、成長に合わせた対処法
我が子が嘘をついたとき、叱ってばかりいませんか?子どもが嘘をつく心理と、子の嘘に対する正しい親の対応を紹介。成長するにしたがい、ウソをつく理由も変化。年齢に合わせたしつけが必要です。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
親であれば誰だって、子どもが成長するにつれて、嘘をつかれたという経験が少なからずあるかと思います。
例えば、手を洗っていないのに「洗った」といった具合です。
嘘をつかなくてもいいような場面で嘘をつかれると、悲しい気持ちになってしまいますよね。
つい、怒ってしまいたくなるでしょう。
今回は、「我が子が嘘をつく」という事実に悩んでいる方のために、嘘をついてしまう理由を見ていきたいと思います。
子どもの嘘って、親からしてみれば、すぐにわかってしまう嘘ばかり…。
ですから親としては「なぜ・どうして?」と思ってしまいます。
嘘をついてしまう理由は、年齢によって変わってきます。
それを見ていきましょう。
この年齢の子どもたちは、関心事・興味のあることが先に立ってしまいます。
そのために、やっていないことでも「やった」と言ってしまう傾向にあるのです。
ですから、「手を洗ったの?」「宿題は終わったの?」などの問いかけに対して、「うん」「やった」という言葉が出てきてしまいます。
親に嘘をついて困らせるという考えではありません。
また、「騙す」などの悪意もありません。
幼ければ幼いほど、大人とこの時期の子どもでは、嘘の概念が違っているのです。
このくらいの年齢になってくると、「嘘をつくのは悪いこと」という考え方ができるようになってきます。
それがわかっていても嘘をついてしまうのには、何らかの理由が必ずあるはずです。
- 親に隠し事をするため
- 期待に沿いたい気持ちから
- 気を引きたい
- 親に追い込まれてしまったため
上記のようにさまざまな理由が存在しますが、一番の理由は「自分を守るため」です。
そこには、親に怒られるという恐怖などが隠れています。
自らを守るために嘘をついてしまった可能性があることを、親は忘れてはならないのです。
子どもが嘘をついたら、「すぐに叱る」ということよりも、どのような状況で、どんな嘘をついたのかを親が冷静に判断することが大切です。
やってないのに「やった」などの嘘が出てしまいます。
ここで叱ってしまうよりも、「嘘がいけないこと」を教え、嘘をつかなくても良い方法を親が仕掛けてあげましょう。
やっていないとわかったら、「一緒にやろう」というような、子どもに嘘をつかせなくて済むような声かけをします。
そうすれば、子どもは嘘をつく必要がなくなるうえに、生活習慣や学習習慣を身につけるきっかけにもなります。
恐怖や心の闇があるため、自分を守るために嘘をついてしまう場合が出てきます。
このようなケースも一概に叱るだけでは、子どもを萎縮させ、追い込んでしまうでしょう。
嘘だと見破った場合は、「嘘をついてはいけない」と言い聞かせます。
子どもが、正直に本当のことを言った場合は、叱らずに「正直に言えたこと」をほめます。
本当のことを言ったのに、さらに叱るようなことをすれば、子どもは嘘の上に嘘をつくようになってしまいますので、気をつけましょう。
「嘘をつくのが、なぜいけないことなのか」という部分を早い段階で教えてあげることが大切です。
嘘に関する絵本や紙芝居などがありますので、活用してもいいですね。
親が嘘を見破ったときは、きっちり「嘘をついてはいけない」と叱りましょう。
「人は、1日に200回も嘘をつく」と言われています。
そういう研究結果があったとしても、嘘は悪いことであると教えなければなりません。
子どもが親に嘘をついてしまうのは悲しいことですが、その嘘にはさまざまな背景や心の闇、自己防衛があることを理解することも大切ではないでしょうか。
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