過保護と過干渉の違いは?子供に悪影響を与える親の悪習慣3パターン
「親の悪習慣」という言葉を聞いて、思わず恐る恐るクリックしてしまった方、日頃のご自分の育児スタイルを思い返してみて、「私は違うよね?」とドキドキしているあなたは、毎日子育てを頑張っている素晴らしいママです。
子どもを大事に思うが故の、あんなことやこんなことに胸を痛めているママさんたちも多いかと思います。
家庭問題といっても様々あるように、人それぞれの習慣、更にはご家族代々の習慣にまで及びます。
いくつか例を挙げてみましょう。
親と同じ言動を、いつの間にか自分もしていたというご記憶はありませんか?
これは専門用語で「モデリング学習」と称され、親の行動を子どもが無意識的に取り入れることを指します。
別にそのことをあまり深く考えないタイプ、もしくは気にしすぎてしまうタイプ、それぞれの性格にもよりますが、
社会的にあまり望ましくないような言動であれば、親自身も共に改善する余地があるのかもしれません。
育児相談やカウンセリングなどを利用して専門家に相談し、もやもやした気持ちをリフレッシュなさることも一つの方法です。
『過干渉』とは、実は秘めている子供の本音を顧みず、大体のことが親主導で進んで行く過程をいいます。
特に熱心な親御さんほど、気づかぬうちに陥ってしまいがちです。思い通りにならないことの連続では、
子供の心も折れてしまいます。
似たような言葉に『過保護』もあります。
昔からよく、甘やかすことを過保護だという風潮がありましたが、最近ではこれに限りません。
なんでも構わず買ってあげるとかいうのは感心しませんが、親に「子供の欲求を満たしてあげたい」という姿勢がある分、子供は幸せだと思いませんか?
「子供にとってゆくゆくは自己肯定力を高める結果になる」という専門家もいます。
自己肯定力とは、「生まれてきてよかった」と自分を受け入れられる、すなわち「自信」です。
自信がないと、人はどうなるでしょうか?
もともと人間は、社会の中に存在し、所属欲求を持っています。
「周りから認められたい」、「達成感を感じたい」などという欲求を満たすことで、人は安心感を得られます。
その基本である家庭という居場所で安心感を得られていないと、子どもは言葉で上手く表現できないため、別の形でストレスを表に出します。
できないことを推測してさっと手を貸す「先回り育児」は子どもの貴重な成功体験を奪ってしまいます。
子どもから「手伝って」と言われない限りは、親御さんがグッと我慢をする「見守り育児」に切り替えてみませんか?
ただ、忙しい中では、これはかなり忍耐のいることですので、毎回でなくても、時間と気持ちに余裕があるときだけでも良いと思います。
また、親が子育てに疲れ果てることによっても、子どもへの悪影響が生じることがあります。
心に余裕がないと、我が子への想いが裏目に出る結果になりがちです。
親が自分自身に厳しすぎることが、子どもへの心理的虐待に繋がる入り口になることも少なくありません。
『少し行き詰まってるかな?』いうときには、大人自身も自己肯定感を高めるべく、子育て支援施設などをもっと気軽に利用して、自分の時間を作ってみませんか?
美味しいスイーツを食べたり、好きな習い事、またはゆっくり読書など…。
育児では、日頃の自分には過保護なくらいがちょうどいいと思います。
子どもにとって、親の存在は絶大です。
なぜなら、心理的にも、社会的にも、経済的にも、親に依存せざるを得ない立場だからです。
ついつい上からガミガミ言ってしまいがちですが、子どもを尊重する意識を持てば、きっとそれは伝わるはずです。
親自身が、考えや行動を自ら見直す姿勢を見せていくことで、大人の問題の影響を受けていた子どもの問題も改善していくのではないでしょうか。
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