メンタルトレーナーに聞く!一流アスリートが持つ、勝ちにつながる3つのスキル

アスリートのメンタルトレーニングを担当することもある筆者が、試合に勝てる選手になるために必要なスキルを解説。このスキルは、日常生活にも応用可能!マイナス思考になりがちな恋愛を例に、幸せをつかむためのヒントも紹介します。

執筆者: 桑原 幸子 職業:心理カウンセラー・セラピスト
勝敗を分ける“3つのスキル”とは?

心理カウンセラーの桑原 幸子です。

 

最近、「メンタルトレーナー」という資格を耳にする機会が増えてきました。

私自身、心理カウンセラーとして、大きな看板を背負った選手のメンタルをサポートすることもあります。

今回は、勝敗を分ける3つのスキルについてご紹介します。

 

 

 

スキル1「素直さ」

アスリートはたいてい自分のことを「負けず嫌い」と語ります。

試合に負けたときの悔しさは、選手の未来へと直結していきますが、そこには素直さが極めて重要となります。

 

負けたことを「周囲のせい」にする人は…

負け試合の後、「対戦相手が悪い」「コートや天候などの環境が悪い」「監督が悪い」と周囲のせいにし、不満を持ち続けている選手のメンタル状態は、常にイライラしています。

その結果、人間関係のトラブルや衝突を引き起こす可能性もあります。

 

素直さを持った一流の選手は…

 一方、素直な選手は、たとえ指導者へ不満を持ったとしても、感謝に変えることができます。

練習や試合に感謝しながら取り組むことで、1回1回の練習の内容は大きく変わり、当然ながら結果もついてきます。

 

 

スキル2「感情の切り替えやコントロール」のうまさ

選手は、指導者への不満、対戦相手への不安など、負の感情をコントロールすることが求められます。

ところが、「あのときみたいに負けたら嫌だ」というような厄介な感情に支配されそうになるケースがあります。

これは、すべて過去の経験が勝手に学習をさせた結果です。

 

過去の苦い経験を引きずったまま試合をすると…

脳には、未来(イメージ)と過去を選別する機能がありません。

そのため、過去の苦い経験をそのまま未来へインプットしている選手は、負け試合と似た場面に遭遇すると、恐怖心や不安が襲ってきてしまいます。

 

一流の選手は、プラス思考で試合にのぞむ

 一方、未来へのイメージとして「勝つ」「うまくいく」と嘘でもプラスの状況を脳に思い込ませることができる選手は、感情を上手にコントロールすることができます。

さらに、過去の負け試合と未来の勝ち試合を選別して脳にインプットができるようになってきます。

 

スキル3「3つの力」

ベストパフォーマンスを出すためには、リラックスしながらも集中することが大切です。

スキル2のようにプラスの言葉だけでは、筋肉も硬直しがちで、本当の実力を発揮するのは難しいもの。

 

リラックスしながらも集中するためには、次の3つの力のバランスが重要となります。

 

ベストパフォーマンスを出すために必要な3つの力


  • 試合そのものを楽しむ気持ち
  • 試合へ集中し、いつも通り冷静に判断する力
  • 絶対に勝つ!という闘争心

 

これらのバランスが取れたとき、選手は大きな力を発揮できます。

ただし、この3つの力のバランスを取り続けることがメンタルトレーニングでは最も難しいとも言われています。

 

一流のアスリートが持つ3つのスキルを “恋愛” に応用!

上でご紹介した一流のアスリートが持つ3つのスキルは、普段の生活でも役立てることができます。

例えば、恋愛の場面に当てはめてみましょう。

 

例えば、大失恋した元カレと似ている人を好きになったとします。

こんなときは、過去の苦い経験から下のような負の感情を持ちやすくなります。

 

同じことを繰り返しそうで怖い…

  

 

3つのスキルで、負の感情はこう変わる!

幸せをつかむためには、3つのスキルでマインドをプラスに変えていきましょう。  

 

●スキル1「素直さ」を持つことで…

恋ができる、好きになる幸せを感じられて嬉しい!

 

●スキル2「感情の切り替えやコントロール」を上手く行うことで…

彼は私を大切にしてくれる、元カレとは違う!

 

●スキル3.「3つの力」のバランスを取ることで…

  • 彼とのコミュニケーションを楽しもう!
  • なにか怪しいことがあればすぐに判断しよう!
  • 絶対に私は彼と幸せになる!

 

おわりに

このように3つのスキルを活用すると、負の感情を上手にコントロールできるようになってきます。

日常のさまざまな場面に取り入れてみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
桑原 幸子
職業:心理カウンセラー・セラピスト

こんにちは。

初めまして、心理カウンセラー・セラピストの桑原です。

大学卒業後、医療機関で8年働き、スタッフの心のケアが必要性からカウンセリングを学びたいと考えているときに双子の妊娠発覚。

しかし、子宮外妊娠&流産。
自分のからだにふたつの命が宿ったのに、お腹の中で育てることができなかった悲しみ。
彼を父にしてあげられなかった悔しさ。
どんなにもがいても、取り戻せないいのちに対する罪悪感。

自責の念にとらわれ、誰にも理解されない苦しみと闘い続け、疲弊した中で、自分を丸ごと受け止め、自分と同じ想いをしているひとを救いたいとの想いから、カウンセラー資格を取得。

自らがカウンセリングを学ぶ中で、肩の力を抜いて楽に生きる喜びを知る。

自分が心を楽にできたことを多くの方に発信していきます。

 

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