「負け試合の後」のメンタルケア。結果を求められるアスリートたちが行っている方法は、仕事でミスした場面にも応用可能!

プロスポーツ選手が試合で負けた日に行っている「次の試合で勝つための方法」は、仕事で同じミスを繰り返さないための対策としても有効です。今後の再発防止に役立てみて。

執筆者: 桑原 幸子 職業:心理カウンセラー・セラピスト
「次こそは!」試合に負けたとき、仕事でミスをしたときのメンタルケア

心理カウンセラーの桑原 幸子です。


プロのスポーツ選手の仕事は、試合に出場すること。
そして、出場する以上は結果を残すことが使命となっています。
ですが、どんなに優秀で天才であってもミスはありますし、負けることもあります。

 

では、選手たちは、大切な試合に負けてしまったとき、今後の勝ちにつなげるために何を行うのでしょうか?
今回は、アスリートたちが「負け試合の後に行うこと」と、そのスキルを「仕事でミスをした後に行うこと」に応用する方法をご紹介します。

 

 

アスリートが負けた試合の後に行うこととは?

アスリートは負け試合の後、先々にある試合や練習などの“未来”を、今日とは違う結果(=勝ち試合)になるよう試合結果のリセットを行います。

 

簡単にご紹介すると、試合結果のリセットは、次の6ステップで行います。

 

【Step1】

今日のハイライトシーン、特に「良かったところ」を思い出す。

  ↓
【Step2】

今日の「悪かったところ」を思い出す。(問題を取り上げるだけ。原因追及はしない)

  ↓

【Step3】

Step2で思い出した内容を基に、自分が理想とするプレーのイメージを作り上げ、脳にインプットさせる。

  ↓

【Step4】

Step3のイメージを基に、次の試合や練習のとき、どのような場面でどんなプレーをして今日とは違う結果を出すのか、自分の描く理想のハイライトシーンを強くイメージしてインプットさせる。

  ↓

【Step5】

サポーターやスポンサー・家族・友達などの応援してくれる仲間たちが、次の試合で勝利をした瞬間に歓喜に溢れ、勝利者インタビューで会場を沸かせているイメージを脳にインプットさせる。

  ↓

【Step6】

以上の作業をとおして十分インプットされた情報を基に、次の試合に向けての決意を改めて声に出し伝える。

 

アスリートが「試合で負けた」後に行うメンタルケアを、「仕事でミスをした」場面に応用してみる

では、上でご紹介したアスリートたちが「負け試合の後に行うこと」をもう少し詳しく見ていくと同時に、仕事でミスをしてしまった場面に当てはめてみましょう。

ここでは、「請求書の金額記載ミスをしてしまった場合」を例に、どういう考えをして今後につなげるか解説します。

 

【Step1】今日のハイライトシーン「特に良かったところ」を思い出す

負け試合にも必ず良かった部分、うまくいった部分があります。

同じように、仕事でミスをしても評価できるポイントは必ずあるはずです。

また、ミスをしたからこそ、気づけたこともあるはずです。

 

まずは、何が良かったのか、思い出してみましょう。


 ●仕事に当てはめてみると…

請求書の請求額ミスに気づき、すぐに上司に報告ができた。

そのため、社内でとどまらせることができた。

 

 

 

【Step2】今日の「悪かったところ」を思い出す

悪かったところを思い出そうとすると、幼い頃からの習慣で、原因追及や間違い探しなどをしてしまいがちです。

原因追及や間違い探しには、モチベーションを下げるリスクがあります。

何が悪かったのか、問題だけを取り上げましょう。

●仕事に当てはめてみると…

単純な数字の間違いが起きた。

 

 

【Step3】自分が理想とするプレーのイメージを作り上げ、脳にインプットさせる

Step2で思い出した内容を基に、「次はどうしたいのか」イメージしましょう。

そして、自分が理想とするプレーのイメージを作り上げ、脳にインプットさせます。

再発防止策以外にも、どんな心情で取り組んでいるのか、肯定的な気持ちをよりイメージするのがポイントです。

●仕事に当てはめてみると…

早めに取り掛かり、作業日と確認日を別日にしてスケジューリングする。

上司に提出する前に再度確認を行い、すべて正しい状態となっていると自信を持って提出ができる。

達成感を感じている。

 

 

 

【Step4】自分の描く理想のハイライトシーンを強くイメージして、脳にインプットさせる

Step3のイメージを基に、次の試合や練習のとき、どのような場面でどんなプレーをして今日とは違う結果を出すのか、思い浮かべてみましょう。

そして、自分の描く理想のハイライトシーンを強くイメージして、脳にインプットさせます。

●仕事に当てはめてみると…

請求書を作成するときに細かくチェックをして、同僚や上司からも「大丈夫!」と信頼を得ることができている。

 

【Step5】次の試合で勝利したときのポジティブなイメージを脳にインプットさせる

サポーターやスポンサー、家族や友達などの応援してくれる仲間たちが、次の試合で勝利をした瞬間に歓喜に溢れ、勝利者インタビューで会場を沸かせているイメージを脳にインプットさせます。

●仕事に当てはめてみると…

確認した上司から「いつも期限内で正しい請求書を作ってくれて助かる」と言われる。

嬉しくなり、次も頑張ろうという気力に溢れる。

 

 

 

【Step6】次の試合に向けての決意を声に出し伝える

以上の作業を通して十分インプットされた情報を基に、次の試合に向けての決意を改めて声に出し伝えましょう。

●仕事に当てはめてみると…

次回の請求書作成は、早めに取り掛かることで余裕をもって作業を行い、上司に提出する際には自信と達成感を持っている状態になっている。

 

おわりに

アスリートが負け試合の後で行っているのは、先にある“未来”の結果を残すために、良いイメージを強く持つことです。

それによって、日々の練習にも前向きになり、必然的に結果=勝ちにつながります。

 

このスキルを日常にも応用することで、あなたの未来もきっと明るいものになるでしょう。

ぜひ普段の生活の中にも上手く取り入れてみてくださいね。

 コラムニスト情報
桑原 幸子
職業:心理カウンセラー・セラピスト

こんにちは。

初めまして、心理カウンセラー・セラピストの桑原です。

大学卒業後、医療機関で8年働き、スタッフの心のケアが必要性からカウンセリングを学びたいと考えているときに双子の妊娠発覚。

しかし、子宮外妊娠&流産。
自分のからだにふたつの命が宿ったのに、お腹の中で育てることができなかった悲しみ。
彼を父にしてあげられなかった悔しさ。
どんなにもがいても、取り戻せないいのちに対する罪悪感。

自責の念にとらわれ、誰にも理解されない苦しみと闘い続け、疲弊した中で、自分を丸ごと受け止め、自分と同じ想いをしているひとを救いたいとの想いから、カウンセラー資格を取得。

自らがカウンセリングを学ぶ中で、肩の力を抜いて楽に生きる喜びを知る。

自分が心を楽にできたことを多くの方に発信していきます。