緊張時は「いつもの動作(ルーティン)」で切り替え!試合前のメンタルコントロール術

執筆者: 衣川竜也 職業:メンタルトレーナー/心理カウンセラー
はじめに

こんにちは、メンタルトレーナーの衣川竜也です。


前回はルーティンは、試合の臨む前の心の準備に有効だということを書きましたが、今回はその裏付けとなる、ルーティンと脳の関係について書きたいと思います。

 

ルーティンが心の切り替えのスイッチになる理由は、人間の心理と記憶が関係しています。

人間の心理状態というものは、印象的な記憶を思い出す時に、その出来事の時の心理と同じような状態になるためです。



ある動作を行いながら闘争心を高めたり、集中力を高めるということを繰り返していると、その動作という記憶に伴って闘争心や集中力が高まりやすくなる『癖』が身につくのです。


記憶から呼び起こされる心理状態

同じ相手に続けて負けていると、またその相手との対戦を迎えた時、以前に対戦した時に体感した心象を思い出して不安な思いや悔しい思い、苦手意識が浮かんでくることがあります。

これも、相手の顔や名前やチーム名という記憶が、当時の心理状態を呼び起こすという一例です

 

ルーティンもこれと同じです。

負けたという事実やその相手という『記憶』から苦手意識という『心理』が生じているように、動作という『記憶』からその動作を行っている時の『心理』が生じるというものです。


自分なりのルーティン動作を決めて毎日実践する

自分なりに集中するための動作や段取りを決めて毎日行っていれば、そのうちその動作や段取り、集中力や闘争心を高めるための動作や段取りとして定着していきます。

 

そうなると、その動作や段取りを行うと自分が練習や試合の記憶を思い出させ、自然とそれに伴う心理状態も再現していきます。

 

 

ルーティンでじわじわ心の準備を

どういうルーティンを行うか決めても、最初はそう効果を感じないかもしれません。

しかし、練習でも試合でもその動作や準備を行う過程で集中しようと意識したり、闘争心を高めるということを繰り返していると、動作や準備が集中力や闘争心を高めるスイッチとして定着していきます。

 

タイミングに合わせて心の準備が出来るようになる

いくら試合で集中しなければならないとしても、本番の何時間も前から集中したり、闘争心を高めてしまうと、心も体も疲れてしまいます。

ルーティンを取り入れ、自分の決めた動作や準備の過程でじわじわ戦うための心の準備をしていけるようにすると、集中力や闘争心のピークを試合開始のタイミングに合わせられるようになります。


イチロー選手は、試合の何時間前に会場に入るかということも決めているらしく、会場に行くまでの道中で、プライベートの鈴木一郎からイチローに意識を変えていくそうです。

ルーティンを上手く使って、心理状態を戦闘モードに切り替えておられるのだと思います。

 

おわりに

試合の時に集中力を高めたいという人は、試合前だけに対処をしようと思っても難しいので、普段の練習とこれからの試合の積み重ねで自分なりのルーティンを定着していただければと思います。

 コラムニスト情報
衣川竜也
性別:男性  |   現在地:大阪市  |   職業:メンタルトレーナー/心理カウンセラー

大阪を拠点に活動しているメンタルトレーナーです。
主にアスリート、経営者、起業家のメンタルサポートやコンサルティングを行っています。
スポーツでの勝負、ビジネスでの決断や人間関係、マーケティングなど、全て人の心理が反映されます。
しかし、心理的な成長の取り組み、心理的な戦略はどうしても疎かになってしまいます。
私はメンタルトレーナーとして心理面からの個人や企業の成長と目的達成をサポートさせていただきます。
【ホームページ】http://axia-coaching.com/
【ブログ】http://axia-coaching.com/blog/