自分の状態に合った練習方法を。陸上メダリストから学ぶスポーツトレーニングの秘訣
こんにちは、メンタルトレーナーの衣川竜也です。
今回は、先日行った朝原宜治さんとのトークショーの中で感じたことの中から、一つのことを取り上げて書きたいと思います。
トークショーでは、「トップアスリートから学ぶ目標達成の心の法則」というテーマで、朝原さんに私がインタビューをするという形で話を聴きました。
朝原さんは、北京オリンピックの100M×4リレーで銅メダルを獲得されていますが、その偉業達成には、朝原さんが自分の感覚に基づき選択したトレーニング内容が多いに関係があったのではないかと感じました。
どんな競技でも、学生時代は強豪校であれば指導者の指示でトレーニングメニューが決まることが多いと思いますが、朝原さんは高校も大学も自分で考えることが習慣化していたそうです。
もちろん、指導を受けることがなかったわけではないようですが、自分で考えなければならないことも多かったと言われていました。
そういう習慣は、選手生活の後半になって活きていたのではないかというエピソードがありました。
それは、自分の力を一気に発揮する爆発力のようなものが年齢とともに落ちていると感じた時、自分が上げられるぎりぎりの重さのバーベルを上げることをトレーニングに取り入れたということです。
トレーニングの中で、一度だけそれをするのですが、失敗すると怪我をする重さのバーベルを上げるため、かなり集中力を高めて心身を一致させて力を発揮しなければなりません。
そのトレーニングが、 100Mやリレーを走る時の力の発揮につながることをイメージしておられたようです。
大会の日程が決まっていて、それまでにできるトレーニングの時間は限られている中で、自分にいいと思うトレーニングを選択して、それが結果につながると信じて継続するということは決して簡単なことではありません。
他にいい方法があるのではないかと思うと、不安になってしまうこともあると思います。
しかし、朝原さんはそのトレーニングを継続して、結果銅メダルの獲得につながっています。
もちろん、そのトレーニングだけが銅メダル獲得の要因ではないと思いますが、自分の力を出すための集中力を身に着ける習慣というものは、高いレベルの集中力を養うには、脳科学的にも理に適っていると思います。
今の自分に合うトレーニングを選択できるかどうかということは、どれだけ自分の感覚を信じて、その感覚をトレーニングの選択の軸にできるかということに掛かっていると思います。
誰かがやっていたり、コーチに勧められるトレーニングをすることはいけないということではないのですが、どんなきっかけで知ったトレーニングであれ、自分の状態や性格などを無視したトレーニングでは、努力が結果に反映されにくくなる可能性もあります。
朝原さんの体験談からは、自分の感覚を大切にしてトレーニングを選択することの大切さを学ぶことができました。
私はメンタルトレーニングの時、自分の心理状態や体の状態を感じ取る習慣が大切だと話しているのですが、朝原さんはそれを無意識にされていたところに、トップアスリートとして活躍してこられた秘訣があると感じています。
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大阪を拠点に活動しているメンタルトレーナーです。
主にアスリート、経営者、起業家のメンタルサポートやコンサルティングを行っています。
スポーツでの勝負、ビジネスでの決断や人間関係、マーケティングなど、全て人の心理が反映されます。
しかし、心理的な成長の取り組み、心理的な戦略はどうしても疎かになってしまいます。
私はメンタルトレーナーとして心理面からの個人や企業の成長と目的達成をサポートさせていただきます。
【ホームページ】http://axia-coaching.com/
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