金魚が長生きしない理由と原因!金魚の上手な飼育方法(過保護な飼育環境が原因!?)

執筆者: Omi

家のペットとして、最も多く飼われているであろう金魚。

水槽という限られたスペースで飼育ができて汚れもにおいもさほど多くなく、水の中で優雅に舞う金魚の姿はとても魅力的です。

金魚や熱帯魚は、もはやペットとしてだけでなく、お部屋のインテリアの一環として考える事もできるでしょう。

 

 

昔より充実しているペット用品と、昔よりも長持ちしない矛盾

金魚は日本の観賞魚の歴史の中で最も古く、江戸時代以前からすでに飼われていたという記録があるくらい古いのだそう。しかし、ペットショップやホームセンターで金魚を買ってきても、すぐに死んでしまうので飼うのをやめたという人も少なくはないのではないでしょうか?

子供の頃はお祭りですくってきた金魚が10年以上も生きたりという事が当たり前のように感じられましたが、今の金魚はヘタすれば3日持たない事もあります。なぜ、これほどまでにペット用品や飼育環境が整っている現代で、昔の金魚よりも長生きしないのでしょうか?

その一番の理由は、過保護すぎる飼育環境にあるのではないかと思います。飼育環境が整いすぎたことが、逆に金魚を弱らせてしまっているとは考えられないでしょうか?

カルキぬきを入れない!?

その最も大きな原因に考えられるのが、「カルキぬき」です。江戸時代にこれが存在したでしょうか?おそらく金魚が昔から長い間人々に飼われ続けているのは、飼育が容易で生命力が強いという理由が大きかったはずです。本来はカルキぬきを入れなくても水道水で問題なく金魚は生きていられます。

逆にカルキぬきを使うのが当たり前になったことで、水槽内の環境が悪化することが金魚の早死にの一番の原因だと思います。

というのも、金魚は小さな水槽の中で長く暮らします。当然、餌のカスは溜まりますしフンも溜まるでしょう。水道水の塩素とは、本来水道管内で余計なウイルスや雑菌が繁殖するのを防ぐことが目的ですから、それを中和して完全な真水にしてしまうことで、かえって餌やフンで不衛生になった水槽内の水に雑菌が繁殖して、金魚が弱ってしまうのです。

また、買ってきたばかりの金魚というのは、ペットショップなりホームセンターの水槽内で色々な金魚と接してそれなりにウイルスを持っている可能性が高いのです。これをはじめから中和状態の水に入れてしまってはウイルスが繁殖したい放題です。

さいごに

現代の過保護な飼育環境が、逆に金魚を弱らせてしまっているということはじゅうぶんにあると思います。とはいえ、水道水にそのまま金魚を入れるのが不安という人も多いでしょう。カルキぬきの必要な分量よりも、少なめにして中和してあげると長生きします。