シミ(老人性色素斑)を防ぐ3原則!紫外線防御・美白化粧品・ピーリングで徹底対策をしよう
皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。
インターネットの普及により情報化が進み、世の中には様々なシミ対策美容法が氾濫しています。
シミと言っても複数の種類に分類され、そのケアや対処法も違います。
女性ホルモンの影響で出来る肝斑、遺伝性が強い雀卵斑(そばかす)、傷・ニキビ後の炎症跡や、叩いたり擦ったりする刺激によってできる炎症性色素沈着などがあります。
そして、多くの人を悩ます最もポピュラーなシミは、長年浴び続けた紫外線や加齢によって出来る「老人性色素斑」です。
このコラムでは、シミの大部分を占める「老人性色素斑」について解説させていただきます。
肌老化の60%~80%は光(紫外線)によるものだと言われています。
皮膚は、生まれてから浴び続けた紫外線の量を感知しています。
一度吸収されてしまった紫外線の感知量を消すことはできないため、長い年月をかけて少しずつ蓄積されていき、肌に溜め込む許容範囲を超えると「シミ」という目に見える形で肌表面に現れ始めるのです。
若い時に日焼けが好きだった人や紫外線対策を怠っていた人は、20代後半~要注意です。
シミに悩む多くの人が真っ先に聞きたいこと。
それは、できてしまったシミをどのように消せば良いのかということでしょう。
残念ながら、目に見える形で現れたシミは、スキンケアや化粧品で消すことはできません!
大変ショックかと思いますが、これが現実です。
どうしても消したいならば、美容皮膚科でのレーザーやピーリングの治療に頼るほかはありません。
シミがあたかも消えるようなニュアンスの化粧品をよく見かけますが、シミというのは色素が沈着して完成してしまった皮膚の一部です。つまり、皮膚構造そのものが変化してしまっているため、化粧品ではどうにもならないということ。
しかし、多くの人は、コスメの謳い文句に踊らされて、次から次へと美白化粧品を変えていくのが特徴です。
まずは「シミを消したい!」という概念を転換することから始めましょう!
できてしまったシミそのものは化粧品では消せませんが、予防することは十分可能です。
つまり「これ以上シミを増やしたくない」「シミが大きくなるのを抑えたい」「シミができる前に予防したい」…これが、スキンケアの最大の役目だということを理解しなければいけません。
シミの原因になっている紫外線を、できるだけ肌に吸収させないようにしましょう。
対策としては、皆さんがご存知のように”日焼け止め”化粧品を塗ること。
ただし、何でもかんでも強力なものをやみくもに塗れば良いということではなく、日焼け止めの性質や特徴、肌への負担を考慮して選ぶことが、シミ量産にブレーキをかけることになります。
”日焼け止め”の最適な選定法は、「紫外線(UV)を徹底カット!プロが教える日焼け止めの正しい知識と選び方」にて詳しく解説させていただきます。
シミの元になる「メラニン」の生成を防ぐ美白化粧品を取り入れること。
美白化粧品の多くは、シミ生産工場であるメラノサイトにて「シミを作れ!」と指示を出すチロシナーゼを抑制するものです。
その結果、シミの元になる「メラニン色素」を阻害するという仕組みです。
美白化粧品の選び方としては、医薬部外品(薬用化粧品)に認定されているものが堅いです。
その際には、以下の成分に着目しましょう。
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- カモミラET
- トラネキサム酸
- ナイアシンアミド
- ルシノール
- エナジーシグナルAMP
- D-メラノ
- プラセンタエキスなど。
(いずれも厚生労働省が医薬部外品の有効成分として認可)
他には、グラブリジン(甘草エキス)、ハイドロキノンも良いでしょう。
ポイントとしては、一年を通して朝晩しっかり塗ること。
どれだけ優秀な美白化粧品を使っていても、完全にメラニンを抑制することは困難です。
そこで、その抑制しきれなかったメラニンを排泄する「ピーリング」を取り入れる必要性があります。
美容皮膚科では「ケミカルピーリング」と呼ばれ、シミ・シワ・ニキビなどの治療に活用されており、若返りを促進する治療として人気があります。
ご自宅でできるホームピーリングも近年登場しており、当然クリニックや美容皮膚科で受けるものよりも強度は弱めですが、継続的に行うことでシミ対策が可能です。
ピーリングの仕組みとしては、歳を重ねるごとに角質が厚くなり肌の代謝を遅らせるため、適度に古い角質を取り去ることで、皮膚のサイクルを活発にしてメラニン色素の排泄を促がす美容法です。
一週間に一度のペースで、継続的に行えるタイプが良いでしょう。
擦って消しゴムのようにボロボロと角質を落とすものより、塗ってしばらくそのまま放置した後に洗い流すものがオススメです。
最後に要点をまとめますと、シミの原点である「紫外線を防御する」、シミの元になる「メラニンを抑制する」、抑制しきれなかった「メラニンの排泄を促がす」、この3点をトータルで実践することが、現在のスキンケアでできる最適なシミ対策です。
しかし、これらのケアを完璧に行っていても、一生シミができない人はいません。
体の老化とともに肌も老化していますので、30代になったらシミの一つや二つは必ず出来てきます。
冒頭でも申し上げましたように、いかにシミの量産を防ぐか、シミの進行を最大限に遅らせることができるか、それを理解すればシミは怖い存在ではなくなります。
シミに関する化粧品の膨大表現が多いため、消費者は過度な期待を抱いてしまいます。
医薬部外品と呼ばれる国(厚生労働省)の認可を受けた化粧品ですらシミは予防しか謳えず、出来てしまったシミを消す表現は許されていません。
国(厚生労働省)は様々なデータや観点から化粧品の規制(薬事法)をしていますが、この根拠はまぎれもない事実です。
コスメ会社や美容家の謳い文句に惑わされず、有効な美白成分が配合された化粧品を見極めることが、10年後のシミの量を左右すると言っても過言ではありません。
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