こんにちは。カラーコーディネーターの安田紀子です。

今回はピンクについてのお話です。
ピンクは女性に人気の色です。可愛い、女の子らしい、優しい気持ちになれる…など、人気の理由はたくさんあります。

ピンクは昔から人気色で、特に18世紀ロココでは欠かせない色でした。
セーヴル王立製陶所の科学者エローは、製陶所を支援してくれたルイ15世の愛妾ポンパドール夫人にちなんで、発見したピンク色の釉薬の名前を「ポンパドール・ピンク（ローズ・ドゥ・ポンパドゥール）」と名付けました。

また画家の「フラゴナール」や悲劇のフランス王妃「マリー・アントワネット」といった、当時を代表する人々の名前がついたピンク色もあります。

引用元 wikipedia

では、ピンクがこれほど長い間、人気色であり続ける理由はどんなものでしょうか。
ピンクと人間の身体は深く関係していると言われています。内臓でも爪でも唇でも頬でも、健康であればピンク色をしていますし、血色がいい人の肌色はピンク色です。赤ちゃんの肌色もピンク色です。

健康そうな人は、不健康そうな人より若く見られることも多いでしょう。
ピンクは、見ることで女性ホルモンの分泌を促すという研究結果があり、ピンクに囲まれて生活している人は肌年齢が若返ったという話もあります。

ほんの少しでも日常生活に取り入れてもらいたい色ではありますが、着こなしが難しい色ですので、ぜひ肌のベース色を意識して、似合うピンクを選んでいただきたいと思います。
また、身に着けることに抵抗のある方は、カーテンやクッションなどインテリアに取り入れるのも良いのではないでしょうか。

ピンク色を選ぶと言っても、ピンクの種類は様々です。

自分の肌にはどんなピンクが似合うのでしょうか？まずは自分がブルーベースかイエローベースかを見極める必要があります。

青みがかったピンクが似合います。ショッキングピンクやマゼンタのようなハッキリとした濃いピンクや、涼しげなパステルピンクのようなピンクでも似合います。

黄みがかったピンクが似合います。サーモンピンクやコーラルピンクなど、少しオレンジの要素が入っているピンクを選ぶと良いでしょう。

最後にピンクとのカラーコーディネート例を挙げておきます。
今回は肌色のベースタイプ別になっています。プロに診断して貰うことがなくても無料診断ができるサイトがたくさんあります。

もちろんそれだけで完璧に見極めるのは難しいかとは思いますが、試してみるにはいい機会です。

青みがかったピンクとグレーの組み合わせは、都会的なイメージになります。

ブルーベースの肌タイプの方にお似合いです。

濃いピンクのときは薄いグレーを選んでください。

イエローベースの方はチャコールグレーがオススメです。

黄みがかったピンクと合わせるとなじみが良い組み合わせになります。

イエローベースの肌タイプにオススメのコーディネートです。

優しい印象を作ることができます。

グレーやベージュ以外にも、ピンクと合う色はたくさんありますが、洋服のカラーコーディネートとして他の色を組み合わせる場合、そのピンクが濃いのか薄いのか、青みが強いのか黄みが強いのかで、組み合わせる色が大きく変わってきます。

ピンクは、それだけ多くのバリエーションがあります。たくさんのピンクの中から、自分にぴったりのピンクを探してみてください。