女性ホルモンの分泌に効果的なアロマセラピー(精油)の芳香浴効能とブレンドレシピ
最近人気のアロマテラピーには、リラックスや癒しの効果が期待できます。
アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイル(=精油)の中には、女性ホルモンの分泌を促進したり、バランスを整えてくれる効果があります。
精油の優れた点は、即座に脳が刺激され、女性ホルモンの分泌指令を正常化してくれることです。
女性ホルモンの仕組みを理解し、状況に合わせた精油をブレンドして女子力アップにつなげましょう。
女性にとってもっとも大きな影響を与える女性ホルモン。
女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類あります。
どちらも思春期頃から卵巣から活発に分泌され、子宮の環境を整えたり、出産の役割を担っています。
約1ヶ月周期でホルモンの量が増減することで、月経サイクルが繰り返されます。
エストロゲンが「女子力」の大きな元となるホルモンで、例えば髪の毛をツヤツヤにしたり、美肌にします。
一方でプロゲステロンは妊娠・出産の準備のために必要なホルモンなので、体内に栄養を留めようとする作用があり、体がむくんだり太りやすい体質になります。
女性ホルモンの2つの増減をコントロールしている司令塔は、脳にある視床下部です。
視床下部からの命令で、女性ホルモンバランスの増減が調節されて、毎月目まぐるしくサイクルを繰り返します。
視床下部はスーパーコンピューターと呼ばれており、精密機械のように取り扱いが難しく、非常にバランスを崩しやすいのも特徴です。
視床下部がバランスを崩してしまうと、月経不順やPMS(月経前困難症)、生理痛(月経痛)を引き起こしてしまいます。
視床下部が機能を低下させる大きな原因の一つは”ストレス”です。
ストレスが蓄積されると、デリケートな視床下部の命令系統が崩れてしまい、ホルモンバランスが崩れ女性特有のトラブルを引き起こします。
- 睡眠不足(不規則な睡眠)
- バランスの悪い食事
- 仕事・人間関係のトラブル
- 悩みやすい・悩みを抱え込みやすい
女性の社会進出が進んだこともストレスの大きな原因です。
また仕事の都合などでも生理日を早くしたり、遅らせたり調整する方が多くなりました。
安全性が高い薬でも、吐き気、ダルさやむくみなどの副作用の報告も多いです。
また、将来的な妊娠・出産・更年期の不調につながる副作用も否定できません。
一方で、アロマテラピーを状況に合わせて活用することにより、日常生活で感じるストレスを解消することができます。
アロマセラピー(精油)を活用し、安全に2つの女性ホルモンを上手にコントロールすれば、ダイエット・美肌など女子力アップにつながります。
精油にはそれぞれ特徴があり、いくつかブレンドすることで効果をさらに高めることも期待できます。
最も簡単で比較的安全な使用方法は「芳香浴」です。
- ハンカチ・ティッシュ・ガラスポッド・ペンダント:1~2滴
- アロマキャンドル・超音波式アロマディフューザー:1~2滴
- お風呂の入浴剤:全身浴5滴、半身浴3滴をそれぞれ上限
以上の量を守って使用して下さい。
- 100%天然の精油を使用して下さい。
- お肌の状態や体調次第では使用する精油の量を加減して下さい。
- 気分が悪くなったりお肌に異常を感じたら、換気をして肌を大量の水で洗い流して下さい。
- クラリセージ精油:うつ対策・生理不順・PMS・生理痛・更年期
- イランイラン精油:生理不順・PMS・生理痛・美肌
- ゼラニウム精油+クラリセージ精油:生理不順・PMS・生理痛・更年期・うつ対策
- ローズ精油+ラベンダー精油:美肌・ニキビ・生理不順・PMS・生理痛・更年期
- ネロリ精油+オレンジスート精油:安眠・美肌・血行促進・生理不順・PMS・生理痛・更年期
- カモミール・ローマン精油+マンダリン精油:美肌・安眠・生理不順・PMS
※使用量の目安
- 全身浴:5滴
- 半身浴:3滴
- 芳香浴(ティッシュ・ハンカチ・アロマポッド・ディフューザー等):2滴
精油界の女王。
ダマスクローズ精油はとても高価ですが、女性ホルモンの調整する働きがあります。
肌の調子を整えて美肌になれます。
また、イライラを抑えるセロトニンを調整してくれます。
ネロリはダイダイ(ビターオレンジ)の花から抽出される優しい香りです。
クレオパトラもスキンケアに使用したという伝説があります。
交感神経を鎮めてくれるので、安眠に役立ちます。
主要成分の”ネロリドール”には女性ホルモンに似た作用があり、PMS(月経前症候群)に効果が期待できます。
イライラしたり憂鬱な気分な時、ストレスが多い時に嗅ぐと安心感をもたらします。
女性ホルモンを調整し、新陳代謝もアップするため美肌&アンチエイジング効果も期待できます。
クラリセージにはエストロゲンとよく似た構造の「スクラレオール」という成分が含まれています。
PMS(月経前症候群)の症状を改善する効果も期待できます。
更年期障害などにもとても良いと言われています。
ただし、クラリセージ精油には流産の可能性を高めてしまいます。そのため、分娩・妊娠中の使用が禁止されています。
イランイランは官能的な香りがします。
「媚薬」をする機会も多いアロマオイルで、女性ホルモンの分泌を調整し、リラックスさせる効果があります。
また、お肌の状態の整えるのでお風呂でも楽しめます。香りが強いので、全身浴でも3滴を上限に使用すると良いでしょう。
ゼラニウムは葉から抽出される精油です。
ローズにも似た香りに、すっきりするハーブ系の香りがブレンドされています。
女性ホルモンを調整し、憂鬱さを解消し明るい気分にしてくれます。
カモミール・ロマーンはキク科の花です。
とても貴重な精油で、近年では皮膚のコラーゲンを合成促進するなどの報告もあります。
女性ホルモンに関係するようなフローラル系のローズ精油やネロリ精油は、たった5mlで数万円します。
紹介したレシピのように、高価な精油を使用しなくても、その他の精油と組み合わせたり似たような効果が期待できる精油で代用することが出来ます。
アロマテラピーは長く継続することで高い効果が期待できます。
自分なりのレシピを発見するなど、その行為自体がストレスの解消につながるように楽しみながら女子力アップできると良いですね。
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