子供の発熱時に起こる熱性けいれん症状(ひきつけ)とは?後遺症を残さない対処法も紹介
発熱に伴う熱性けいれんは、急に起こります。
場合によっては、白目になったり口から泡を吹いたりします。
「我が子がどうかしてしまうのでは」と衝撃を受けてしまいますが、決して珍しい病気ではありません。
いざという時に落ち着いて適切な対応ができるよう、対応方法を覚えておきましょう。
熱性けいれんとは、主に6カ月~未就学児くらいまでの乳幼児が、38℃以上の発熱に伴って起きるけいれんのことです。
子供の4~8%が発症する病気です。
遺伝しやすく、両親のどちらかに既往があると起こりやすくなるようです。
具体的な症状としては、熱を出している時に急に手足がこわばったり、目が白目を剥いてしまったり、口から泡を吹いてしまったりします。
けいれんをしている間は、意識がない状態で、話しかけても反応しません。
このまま我が子が死んでしまうのではと、パニックになってしまう人が多いようです。
高い熱が出る時に起こることなので、高熱を出す可能性の高いインフルエンザなどの時は特に注意しておきましょう。
- 体が硬直したり、手足がブルブル震えたり、けいれんと思われる症状が出たら、すぐに時間を確認しましょう。
同時に体温を計りましょう。
- 顔を横に向けます。吐いていたり泡を吹いているようであれば、拭いてあげましょう。
- 衣服のボタンやベルトを緩めてあげましょう。
- 子供のそばに座り、冷静になり、表情や手足の動きなどけいれんの様子をよく見て覚えておきます。
- けいれんが落ち着いたら、開始から何分経ったかを確認しましょう。
子供がけいれんを起こしたことに気づくのは、手足がブルブル震えていたり、目の焦点が合っていなかったり、体を突っ張っていたりすることで違和感を感じることがきっかけのようです。
声をかけても返事がなく、硬直している子供の姿に慌ててしまいますが、まずは時間を確認して、けいれんしている時間を計りましょう。
救急車を呼んだり、病院に行く場合に必ず聞かれます。
苦しそうな子供を見て、何もしてあげられない時間は本当に長く感じますね。
たった1~2分のことが10分以上に感じてしまうこともあります。
気道が詰まらないように、顔を横に向けてあげましょう。
以前は舌を噛まないようにと、子供の口にスプーンを入れたり手を入れていたようですが、現在では口の中を傷つけてしまい危険と考えられています。
けいれんを起こした場合は、子供に何かしてあげるというより、まず大人が冷静になって子供の様子を正確に把握し、医師に伝えることが重要です。
子供のけいれんを初めて見た場合、本当に心配になりますよね。
てんかん、脳炎、髄膜炎、インフルエンザ脳炎などその他の病気の可能性もあります。
初めてのけいれんや、10分以上続いたり何度も反復してけいれんが続く場合などは、救急車で病院に行って下さい。
1度目のけいれんが起きた時、医師に「2度目に起きた場合に救急車を呼ぶべきか」ということを含め、緊急対処方法を伺っておくと安心です。
熱性けいれんの多くは治療の必要がなく、後遺症の心配もありません。
発熱した時にけいれんを予防する坐薬があるので、気になる場合はかかりつけの医師に相談しましょう。
最も起こりやすいのは1歳の間で、6歳を過ぎるとほぼ見られなくなる症状です。
発症する子供のうち、半数は1回しか経験しません。
もしけいれんが起きたら冷静な対応を心掛けるようにし、神経質になりすぎないようにしましょう。
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