一眼レフやデジカメで夜景や花火を綺麗に撮る方法!手ブレさせずキラキラな景色を映す撮影テクニック
こんにちは、京都で写真スタジオを経営しております山下太郎と申します。
綺麗な夜景は思い出にグッと残る景色の一つです。
夜景をバックに綺麗な写真を残したいと思う方が沢山おられますが、夜景を美しくカメラに収めるのは意外と難しいことです。
写真は光を記録するものですから、日中燦々と太陽の光がある時はそう悩まなくても撮影することはできますが、夜は太陽の光が非常に少ないため(ゼロではありませんが)、なかなか撮影が難しいと考えるべきです。
しかしながらカメラの特性を理解すれば、夜中でもきちんとした写真を撮ることは可能です。
ただ一工夫必要になります。
星の光跡を捉えた写真をご覧になったことが1度や2度はお持ちではないでしょうか。
まさにあれが夜景を写すコツなのです。
写真とはレンズを通してカメラに光を取り込み、昔ならフィルム、今はCCDと言う撮影素子に光を書き込みます。
その光の量が夜は少ないのです。
そこで、光を取り込む方法を少し考えてみましょう。
カメラには絞りとシャッタースピードと言う2つの要素があります。
この要素を使って光をたくさん取り込む工夫をすれば、真っ暗な夜でもまるで真昼のような写真が撮ることが可能です。
ではその工夫についてですが、携帯などではこの機能があるのかどうか定かではありませんので、あくまでも一眼レフやある程度の操作ができるコンパクトカメラを前提にご説明します。
最初にカメラのモードをMもしくは夜景モードに設定しましょう。
夜景モードの場合は、これから説明することがある程度自動で調整されると思います。
まずシャッタースピードを遅くします。
シャッタースピードとは、真っ暗なカメラの中に一瞬扉を開けて光を取り込むスピードと考えてください。
通常は125分の1秒とか60分の1秒とか一瞬しか扉を開けませんが、それでは夜は暗いわけですからあまり光が入りません。
そこで長く扉を開けてやれば、意外と写真は撮れることになります。
星は1時間に15度動くわけですから、場合によっては2時間3時間と扉を開けっ放しにすれば、あのような光跡を写し取ることが出来ます。
皆さんが捉えたい夜景がどれぐらいのスピードが必要かは別として、シャッタースピードを長くすることで写真は撮れます。
ただしそこで問題になるのは、シャッタースピードが長くなればカメラがブレて手振れの写真ができる可能性が高くなります。
レントゲンのように息を止めて気合で撮影をするのも方法ですが、限界がありますので3脚を使うのがベストだと思います。
夜景だけならばこの方法で意外と綺麗な写真を撮ることはできますが、その前に人物を入れたいとなればストロボを使用する事になります。
夜景をバックにストロボ撮影をすると、人物はストロボ光で明るく写っていても、せっかくの背景が真っ暗!なんて経験をお持ちではしょうか。
こういう場合はスローシンクロと言う方法を使います。これは先ほど説明した、シャッタースピードを遅くした上でストロボを使用する方法です。
そうすると遅くしたシャッタースピードのお蔭で背景が美しく映り、ストロボの光で人物も撮影することができると言う訳です。
ストロボ光は、一般的な使用方法では距離として5~6Mぐらいしか届かないと考えましょう(もちろんガイドナンバー、感度の組み合わせ等々で変わりますが)。
すなわち、5~6Mの所に人が立てばストロボ光で人物は明るくなり、シャッタースピードが遅いぶん背景も撮れるということになります。
この理屈が分かれば、綺麗な夜景をバックにした写真は撮れるわけです。
ただし手振れやストロボの当たり具合などは十分に気を付ける必要があります。
3脚ですが、あればもちろん使うのがベストです。手元にない場合は気合一発です。
ストロボ光というものは何千分の1秒の閃光ですから、手振れにはなりにくいはずです。
ただしあくまで手振れしにくいだけですから、しっかりと構えるのは当然の話になります。
写真はある程度理屈が分っているほうが簡単です。
ただこれはあくまでも理屈ですので、実際に素敵な写真を撮るためには、この理屈が分ったうえで創意工夫が必要になると思います。
その工夫が、また写真撮影の醍醐味といえますね。
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