ダイエット目的にはヨガとピラティス、どちらが効果的?痩せたい部位から考える選び方

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター

こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

 

ダイエットには、ヨガとピラティス、どちらが良いでしょうか?
様々なダイエット法がありますが、それらは「自分に合うか、合わないか」で選んでいると思います。
あなたのタイプと、目指す美人像によって、何をどう取り入れるかは変わってきます。

 

Q1 食事の内容・量・リズムの変更にストレスを感じますか?
Yes(感じる)…ヨガ

 

妬け食い、ストレス食いのように、ダイエットをすることに心理的なストレスを感じ、それが成功の妨げになる人には、ヨガがお勧めです。
ヨガは心を穏やかに保つ腹式呼吸を意識することが多く、食欲を正常にするホルモンや自律神経の働きを整えます。
心身をリラックスさせ、満足感と幸福感を感じながら、ストレスを少なくして、ダイエットを続けさせてくれます。

No(感じない)…ピラティス

食事の変化に心が比較的左右されにくいなら、ピラティスインナーマッスルの脂肪燃焼工場を作ってみましょう。


普段意識して使わない奥の筋肉を鍛えると、基礎代謝が上がり、過剰な糖質摂取を控えると、そこで脂肪がエネルギー源として燃えやすくなります。

 

太りが気になるのは上半身ですか?下半身ですか?
上半身太りが気になる…ヨガ

ヨガは、東洋文化の一つとして発祥・発展してきた歴史があります。
上擦りがちな気を下(丹田)へ静め、どっしりと安定した心と体をイメージします。


上虚下実といって、大仏や観音様のように、上半身をすっきりリラックスさせ、下半身に重心を置いていくので、肩や首、お腹の上部などが上がり滞りやすい人にはぴったりです。

 

下半身太りが気になる…ピラティス

 

ピラティスは、西洋発祥文化の一つとして発展してきた歴史があります。
股関節をターンアウト(外捻り)させ、腹を引き締め、軸を作り重心を引き上げるバレエや舞踏との関わりが深く、西洋彫刻の逆三角形の体型の美を作り上げます。


胸式呼吸を使って胸を大きく使う一方、お腹を引き締め、尻や脚は内側へと寄せ揃える意識を持ちます。
下半身を引き締めたい人にぴったりです。

むくみ太りですか?筋肉太りですか?
むくみ太り…ヨガ

 

むくみは、内臓・特に腎臓の働きが低下したり、体内の水分の循環が滞っている状態といえます。
内臓の働きや、水分代謝を正常に戻していくための自律神経・ホルモンバランスを整えるのには、ヨガがお勧めです。
体が本来の自然治癒力を発揮するための、東洋医学の考え方が組み入れられています。

 

ヨガのポーズやほぐしは、気血水の循環や内臓の働きを活性化するツボ・経絡を刺激する作用があると言われています。

筋肉太り…ピラティス

学生時代運動部で活躍した人や、歩き方や体の動かし方・姿勢に癖(偏り)がある人は、一部の筋肉が発達して太くなります。


太く盛り上がる筋肉は、アウターマッスル(体の外側に付いていて、力を入れると力こぶのように盛り上がる)に多く、鍛えると太くなりやすいです。
一方インナーマッスル(背骨など体の深層部に付いていて、体を引き締め、姿勢を維持するのに使われる筋肉)は持久的な筋肉で、長時間使っても太くならず、脂肪を燃やしてくれます。


ピラティスのエクササイズは、アウターマッスル(普段良く使って疲れている筋肉)をリラックスさせて、インナーマッスル(不安あまり意識されず、緩みがちな筋肉)を意識して使うので、筋肉太りの原因となる体の使い方をリセットすることが出来ます。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

ヨガとピラティスは、呼吸に合わせてゆっくりと体を動かす点で良く似ていますが、その歴史から意識の持ち方、作用まで、様々な違いがあります。


皆様が自分に合ったダイエット法を選び、成功する一助となれば幸いです。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com