自律神経の乱れを整える「片鼻呼吸法」のやり方。ヨガ呼吸法で、ストレス解消!
ヨガの呼吸法のひとつ「片鼻呼吸法」を紹介。簡単にできて、自律神経の働きや体内の巡りを良くする効果あり。ストレスを感じたときや心身をリセットしたいときに試してみて!
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。
暑くなったかと思えば、寒い日があったり、心労が重なったり、不規則な生活になったり…。
私たちの心身には、日々さまざまなストレスが降りかかります。
それでも倒れることなく生活ができているのは、自律神経やホルモン・免疫といった、私たちの身体の状態を一定に保とうとする身体の働きがあるからです。
今回は、より快適な日々を過ごすために、呼吸法によって自律神経の働きを整える方法をご紹介します。
私たちは、寝ているときも、夢中で何かをしているときも、無意識で呼吸をしています。
それは、生命をつなぐ神経でもある“自律神経”に支配されているからです。
それ以外に、内臓や心臓の動きも自律神経に支配されているので、寝ていても消化吸収や血液循環などができます。
内臓や心臓は、意識的に止めたり動かしたりできませんよね。
ですが、呼吸だけは意識的にコントロールすることもできます。
逆に言うと、呼吸をコントロールすることで、自律神経の働きをコントロールすることも可能だということです。
脈を取りながら、深呼吸をしてみてください。
息を吸うときには心拍数が上がり、吐くときには心拍数が下がります。
吸う息は交感神経、吐く息は副交感神経の働きと関係しているからです。
呼吸法を行うことで、自律神経に働きかけていることが分かると思います。
「片鼻呼吸法」にはどんな効果があるの?
今回ご紹介する「片鼻呼吸法」は、ヨガの呼吸法のひとつ。
簡単に言うと、片側の鼻を指で閉じて呼吸を行う方法です。
この呼吸法には、自律神経の乱れを整える効果や、体内の巡りを良くする効果があると言われています。
それは、片方の鼻から交互に呼吸をすることが、以下のように、気や陰陽のバランスを良くすることにつながるからです。
ヨガでは、全身に目に見えない気の流れがあると考えられています。
一番重要な流れが、背骨を通る気の流れ。
次に重要なのが、右鼻から始まり背骨の周りをらせんを描くように巡る気の流れと、左鼻から始まり背骨の周りをらせんを描くように巡る気の流れです。
さらに、右鼻からの呼吸は交感神経(陽)、左鼻からの呼吸は副交感神経(陰)の働きを整えるとされています。
それでは実際に、片鼻呼吸法を行ってみましょう。
- 右手をチョキにして人差し指と中指を眉間に置くか、チョキの反対で人差し指と中指だけを折ります。
- 親指・薬指・小指は伸ばして、親指を右の鼻にそえ、薬指・小指は左の鼻にそえます。
- 両鼻から息を吐き出します。
- 薬指と小指で左の鼻を押さえて、右鼻から吸っていきます。
- 吸い切ったら親指で右鼻を押さえて、薬指・小指を離して左鼻から吐き出します。
- 吐き切ったらまた左鼻から吸い、吸い切ったら指を交代して反対鼻から吐き出すことを繰り返します。
- 1分~3分程度繰り返してみて、心身が落ち着きを取り戻すのを感じ取ってみましょう。
さまざまなストレスにさらされたときは、呼吸が浅くなっていたり、止まっていたりするものです。
呼吸に意識を向けて、時には呼吸法を取り入れてみると、不思議なほど心身がリセットされることでしょう。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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