クラシック演奏会・発表会で眠くなったときは?眠気を覚ます方法とマナー
こんにちは、ピアニストの小川瞳です。
今回は疲れているときや、あまりに心地よい演奏の最中に起きやすい「演奏会の客席で、演奏中にどうしても眠気が襲ってきたときの対処法」についてお話します。
音楽は元々癒し効果に優れているわけですから、演奏会の客席で眠気に襲われるのはとても自然なことなのです。
恥に感じることではないと私は思います。
しかしマナーの問題として、演奏会の客席で眠ってしまうことは、やはり良くありません。
眠気対策は、演奏会に限らず、車の運転中や仕事中などでも、皆さんそれぞれ考えていることだと思います。
しかし演奏会では、人とお喋りすることはもちろんのこと、ガムを食べたり、コーヒーを飲んだりすることもNGです。
それが眠気対策にあたってまず問題なのです。
私は指先を刺激すると、眠気が覚めることが多いです。
もう一方の指で強く指先をつまんだり、爪を立てて痛みを与えたりすると効果的なように感じます。
爪の生え際を左右から刺激してみましょう。
爪の生え際には神経が集中していますので、刺激することにより、血流が良くなります。
また舌を強く噛むこともお勧めです。
上の歯に舌を押し付けたりすると、意識がしっかりしてきます。
ステージのライトを目で数える、客席のイスを数えるなど、何か簡単な作業を行って気を紛らせる人もいますが、それらの方法は人によっては逆に眠くなってしまうようです。
演奏中に眠くならない対策として、事前に曲を聴き込んで来るということも大切です。
初めて聴く曲では、どうしてもただのBGMのように漠然と聞き流してしまうことが多いと思います。
しかし事前に何度も聴いて、曲を覚えてから演奏会に行くと、その世界に入り込みやすく、さまざまな世界観や解釈を考えられるかもしれません。
それにより眠気も感じないかもしれません。
せっかく生で音楽を聴ける機会なので、曲をしっかり把握しておくと良いと思います。
クラシックの演奏会は大抵、公演日の前に演奏曲目が発表になっています。
全部をチェックするのは難しくても、大体どんな曲が演奏されるのかをきちんと確認して、気になる曲があったらCDやDVDなどで聴き込んでから演奏会に参加すると良いでしょう。
そしてどうしても眠いときは、とにかく音を立てないように細心の注意を払って、静かに目を閉じるようにして下さい。
音楽は目を閉じて聴くという方もいるので、寝息を立てなければ大丈夫だと思います。
寝息を立てると予め分かっているときは、他者の心地よい空間を壊さないよう、音を立てないようにして自ら対策を行って下さい。
演奏会の楽しみ方は人それぞれです。
是非自分なりの聴き方を確立して、生演奏を楽しんで下さいね。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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