新春には縁起の良いお花を。お正月向け・飾り方アレンジ (1/2)

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは、フローリストの宇野知子です。

今年も残すところ、あと僅かとなりました。

今回は、新年を迎えるのにふさわしい、お正月のお花について書かせて頂きたいと思います。

 

 

1年の始まりが1月なのはなぜ?

季節の移り変わりを感じながら1年が巡ります。

では、なぜ冬のこの季節が1年のはじまりで1月なのでしょうか?

 

一説には、穀物の種をまく春のはじめは、現在の立春の時期とされていたと言われています。

春は、穀物が芽を出し成長をはじめる喜ばしい季節です。

人々は、春のはじまりをおおいに祝い、豊作を祈りました。

 

「めでたい」も「芽出度い」を語源に進化したと言われています。

立春の前のこの季節がお正月であり、1年のはじまりであることにも頷けますね。

 

お正月に飾られるお花

冬でも枯れることなく緑の葉が美しい、常緑針葉樹である松は、永遠の命の象徴とされています。

松のこずえに神が宿ると考えられ、門松としてお正月に欠かせません。

 

門松と言われる松飾りを立てておく期間を「松の内」といいます。

年の暮れに松飾りでお迎えした年神様に滞在して頂く期間です。

松飾りは、6日の深夜か7日の早朝に取り外します。

 

千両(せんりょう)

千両は、赤い可愛い実をつけます。

名前も景気が良く、縁起が良いとされています。

 

南天(なんてん)

名前から「難を転ずる」といわれています。

花とし飾られる他にも、お節料理などのお料理の彩りとしても人気です。

 

日本では古くから趣のあるお花として親しまれています。

この頃は、大輪菊やスプレー菊など、色合いや咲き方もさまざまな品種があります。

花持ちも良く、お正月にお勧めのお花です。

 

葉牡丹

赤っぽい紫色と、緑っぽい白色の種類があります。

紅白が縁起が良いとされ、江戸時代からお正月に飾るお花と親しまれています。

 

水仙

秋植え球根で春に花を咲かせる水仙。

いち早く咲く春のお花として、新春、お正月に飾られるようになりました。

 

他にも、多くの和花が出回ります。

お正月を清々しい気持ちで迎えることが出来るように、素敵なお花をセレクトして、好みのお花を飾りたいですね。

 

お正月のお花の飾り方

シンプルに1輪挿しで 

和紙を敷いたり、周りにお正月モチーフのこものを配置することで、より華やかなデコレーションになります。


 

小さな器にアレンジ

お手持ちの小さめの器にシンプルに飾りましょう。

おちょこやお椀、小さな小鉢もお勧めです。

水を入れた器にいけたり、小さな剣山や、オアシス(吸水性スポンジ)を使ってアレンジしてみましょう。

 

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
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