憧れのサンドブラストランプ♪美しい光が癒しをもたらす作品6選 (1/2)

執筆者: 吉村凌駕 職業:ガラス工芸家 工房ベネチアンの代表
サンドブラストで作った、ランプの作品集

こんにちは、ガラス工芸家の吉村凌駕です。

今回は、そのサンドブラスト技法を使って作った、タイプの異なる各種のランプについて紹介してみたいと思います。

 

◆薔薇をデザインした、脚付きランプ

 

まずは、一般的な脚付きのランプです。

薔薇の図案を、ランプシェードと脚側の両方にデザインを施しました。

 

使用しているガラス材料:異なる色ガラスを表面に複数層溶着した、被せガラス

 

色ガラス部分を、薔薇のデザインが残るように彫刻しています。

◆夕焼けの情景をデザインした、脚付きのランプ

 

ランプの中でも人気の高い、夕焼けの情景をデザインした、癒しの脚付きランプ作品です。

 

 

夕日が島影に、まさに沈みかけていくときに空が真っ赤に染まる中を、釣り船が家路に急ぐ情景を描いた作品です。

 

 

このランプには、脚側にも照明用の電球が配置されております。

その電球は、沈みゆく太陽に見えるように、図案の山の位置を考えて彫刻しました。

このことが、情景により臨場感を出しています。

◆吊り下げタイプのランプ

 

このランプの場合、脚のないタイプのランプになりますので、使用している電球は一つです。
このランプの図案は、ミツバツツジです。

◆花瓶型のランプ


これは花瓶型のランプで、オリジナルのランプになります。

タイトルは「草原の夕暮れ」という作品でして、大草原に沈みゆく夕日を背景にたたずむ鹿の親子をシルエットで表現した作品になっています。

 

 

◆高輝度LEDを使用したオリジナルランプ作品

 

これは最近発表した、高輝度LEDを使用したオリジナルのランプになります。

今までのランプの概念とは全く異なる発想により、光源をランプシェードの下側に配置する構造にしています。

 


しかも、そのランプシェードは、通常は普通のグラスとして使用することも出来る底のある容器状のグラスなのです。


このような構造のランプを可能にしたのは、光源にLEDを24球使用した高輝度のものを使用するようにしたからなのです。

この作品は、有名なビル群の夜景を繊細に表現したもので、ビルの窓枠1本の線は幅が0.2~0.3mm程度しかない大変高度な彫刻技術を要する作品になっています。

 
 コラムニスト情報
吉村凌駕
性別:男性  |   現在地:東京 池袋  |   職業:ガラス工芸家 工房ベネチアンの代表

機械関係のエンジニアから特許技術者を経てガラス工芸家となる。
日本ブラストアート協会の初代理事。
東急ハンズ、池袋コミュニティーカレッジ、品川プリンスホテル、リーガロイヤルホテルの各出張教室講師を歴任、現在は池袋で自社のガラス工芸教室を開く一方、幕張メッセ、東京ビックサイトにも多数出店しております。
サンドブラスト、ガラス胎七宝等のガラス工芸が専門分野です。

ブログ:工房ベネチアンの公式サイト
    http://benecan.blog97.fc2.com/

 

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