梅雨時期のマクロ撮影!花の水滴をマクロレンズで撮るコツ
マクログラファーが教える、梅雨時期のマクロ撮影テクニック!キラキラ雨雫をマクロレンズで撮るとき、ピントはどこに合わせるべきでしょうか?
こんにちは、マクログラファーのクニ・ヒロです。
朝起きて雨が降っていると、なんだか憂鬱な気分になりがちです。
「こんな日は外に出かけず、家でのんびりしようかな」と思う気持ちも分かりますが、ちょっと待ってください。
実は、こんな雨の日こそ、素敵な写真が撮れるチャンスです。
特にマクロなら、普段はお目にかかれない素敵な世界に出会えること間違いなしです。
梅雨の時期の花というと、真っ先に思い浮かぶのは、やはり紫陽花。
それから花菖蒲もいいですね。
ピークは過ぎたものの、場所によってはまだバラも楽しめます。
この花たち、お日様の下で撮影するのも良いのですが、意外に撮影しにくいことも多いものです。
あまりに日差しが強すぎると、きつい影が出たり、明暗差が激しくなったり、暑さで元気がなくなっていたりすることも。
ですが、雨や曇りの日であれば、そんな心配はいりません。
それどころか、こんな天気は、花たちにとって絶好の撮影日和なのです。
雨水に濡れた花たちはしっとりとして美しさが際立ちます。
そしてさらに魅力的なのが水滴です。
雨の日にバラの花びらを覗いてみましょう。
幾重にも重なった花びらの中に水滴がいくつもついています。
まるで真珠がころころ転がってるかのようですね。
花びらの端から落ちそうで落ちない水滴。
そんな滴の姿を見ると、何だか応援したくなりませんか?
そして、ぜひ撮影したいのが、水滴の中に写った花。
滴がレンズの役目をして、背景にある花を滴の中に写し込むのです。
花や葉や茎についた滴を見つけたら、すぐ後ろに他の花がないか確認しましょう。
あまり離れているとはっきり写らないので、10cm~20cmぐらい後ろにあるのがベストです。
後ろに花があるのがわかったら、滴にその姿が写りこまないか、角度や高さをいろいろ変えながら滴を観察してみてください。
きっとどこかに、綺麗に花が写り込むところがあるはずです。
なお、滴の中の花は、実際とは上下逆さまに写り込みます。
写り込みを見つけたら、さっそく撮影開始しましょう。
と言いたいところですが、ちょっと待ってください。
さて、ピントはどこに合わせるのがよいでしょう?
滴の輪郭?
それとも写り込んだ花?
正解は、写り込んだ花です。
しっかり花の姿が写し出されるようにピント合わせをしてください。
滴を探すときは、できるだけ球形で形のよいものを探します。
そのほうが、写り込んだ花がはっきりとわかるからです。
こちらはちょっと扁平になった滴。
写り込みはありますが、形が少しわかりにくいですね。
こちらは、まん丸の滴。
花がはっきり写っているのがわかります。
そして、下のように滴がいくつも連なっている葉っぱや茎を見つけたら、ぜひすべてにピントが合うように狙ってみてください。
滴とカメラができるだけ平行になるようにして撮影します。
最後に一つ注意を。
雨の日の撮影では、カメラや身体の雨装備も忘れずにしっかり準備しましょう。
濡れるのが気になっていると、撮影に集中できないものです。
それに、風邪をひいてはいけませんしね。
ぜひ皆さんも、雨の日に積極的に撮影を楽しんでみてください。
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マクロレンズを自在に操り、
光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。
刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に
心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っている。
フォトコンテスト入賞多数、雑誌掲載多数、
2012年、2013年、個展開催。
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