秋の写真撮影!彼岸花を綺麗に映す、マクロな撮り方テクニック
こんにちは!マクログラファーのクニ・ヒロです。
いよいよ秋。色とりどりの花咲く季節がやってきました。
秋の初めに咲く花といえば、真っ先に思い浮かぶのは彼岸花ではないでしょうか。
今日はそんな彼岸花の撮り方をお話ししていきます。
一面の彼岸花の群生、秋の訪れを感じる風景ですね。
植物園の場合、彼岸花は雑木林の中などに植えられていることが多いです。
そういう場所なら、木漏れ日を使った撮影ができますね。
方向や高さをいろいろ変えて、面白い円ボケを探してみましょう。
周囲を入れて撮るのも雰囲気が出ていいですが、そこはやはりマクロ。
ぐぐっと寄って撮りたいものです。
彼岸花は一つの茎に複数の花が咲きますし、群生していることも多いです。
これを利用して手前に咲く花を前ボケとして活かし、後ろの花にピントを合わせて撮るのも面白いです。
大きく広がって花が咲くため、花全体にピントを合わせることは困難です。
ピント合わせに迷いそうですが、特徴的な部分、心惹かれた部分にピントを合わせましょう。
他の部分がボケていても、自分の主張したい部分にピントがあればOKです。
せっかくのマクロですから、もっともっと寄ってみましょう。
彼岸花の特徴的な部分の一つは、この長く伸びる髭のようなしべ。
その先には葯(やく)と呼ばれる、花粉が入った袋が付いています。
花の正面から、ここにピントを合わせて撮ってみましょう。
もちろん絞りは開放で。
すると、葯の部分だけにピントが合い、背景の花びらやしべさえもボケてしまいます。
しべはけっこうつるつるで光を反射するので白くボケて、面白い味わいを見せてくれます。
その特徴的なしべの部分にさらにクローズアップ。
浅いピントのおかげで、ギターの弦を弾いたかのようになりました。
さらに、しべに先にある葯にだけ迫ってみました。
ここまで来ると、何の花だか分かりませんね。
しかし問題ありません。
「花の全体を写さなければならない」「何の花かわからないと意味がない」、そんな決まり事はありません。
むしろ「えっ、これ何を撮ったの?」と思わせるぐらいの方が楽しいですよ。
くるんと外側に丸まった花弁。
これも彼岸花の特徴的な部分です。
そんな特徴的なカーブの部分にぐいっと寄ってみました。
さらには背景にある花や茎を色のボケとして活かしています。
彼岸花と言えば燃えるような赤をイメージされる方が多いと思います。
しかし、白や黄色の仲間たちもいるのです。
そんな仲間たちを見つけたら、ぜひ撮ってみてくださいね。
ご紹介した撮り方は、彼岸花に限らず、どんな花にも活用することができます。
近くに彼岸花がないという方も諦めずに、カメラを持ってフィールドに出かけましょう。
目につく可愛い花たちを、どんどん撮ってあげてくださいね。
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マクロレンズを自在に操り、
光とボケが織りなす幻想的で不思議な世界を描き出すマクログラファー。
刻々と変化していく花たちの表情や、虫たちのコミカルな姿に
心ときめかせ、癒されながらその一瞬の表情を切り取っている。
フォトコンテスト入賞多数、雑誌掲載多数、
2012年、2013年、個展開催。
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