甘くてみんな大好きな蜂蜜。
味が美味しいのはもちろんのこと、スキンケアやヘアケアに利用する人も多くなっているようですね。
そう、はちみつには、体に嬉しい効果がたくさんあるのです。
今回は健康食品としてのハチミツについてご紹介します。
ハチミツは、21g(大さじ1)で62kcal。
100g換算すると294kcalなので、 100gあたり384kcalある白砂糖より低カロリーです。
意外と低くて驚きですね。
さらに、甘み自体は白砂糖の1.3~1.7倍あり、果糖が含まれていて血糖値が上がりにくいことから、白砂糖などが含まれたお菓子を食べるより、ダイエットにも効果が期待できそうです。
ハチミツに含まれるブドウ糖、果糖はそれ以上分解することができない構造(単糖類という糖類)です。
そのため、すぐに吸収され栄養分となり、胃腸に負担も掛からず短時間で栄養補給できます。
スポーツの後に蜂蜜浸けレモンを食べるシーンもありますね。
身体が弱っている時、疲れが溜まっている時や、運動後で肉体疲労している時などの疲労回復に効果的です。
ハチミツにはグルコン酸が含まれています。
このグルコン酸には、乳酸菌やビフィズス菌を増やすための環境を作る働きがあるのです。
そのため、慢性的な便秘や下痢などといった症状の緩和や改善に効果的です。
ハチミツには強力な殺菌作用があるため、せきを止めたり、のどの痛みを和らげます。
呼吸器系殺菌の増殖を抑え、荒れた粘膜を宥めてくれます。
150㏄ほどのぬるま湯に、大さじ1杯のはちみつを混ぜた「はちみつ水」でうがいをするのも、のどの痛みに良いでしょう。
マヌカハニーは特に効果的で、ゆっくり舐めるだけで1日で喉の痛みが回復することも。
強力な殺菌効果は、口内炎の治療にも有効です。
お口の中に浸透して、増えすぎた細菌を殺し、口内炎を早く小さくしてくれます。
お口の中へ薬を塗ることに違和感のある方にもいいですね。
ハチミツにはミネラル類も豊富に含まれているのですが、なかでも特に余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果があるカリウムが多く含まれています。
また、カリウムの他にもコリンというビタミンが含まれており、これがコレステロールを除去してくれるので、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。
眠れないときは、温めたミルクにハチミツを混ぜたハニーミルクを飲むと、よく眠れるようになります。
ミルクの中には、トリプトファンという必須アミノ酸がたっぷり含まれていますが、これが、ストレスを緩和し、心の興奮を鎮めてくれるセロトニンという神経伝達物質の原料となります。
ハチミツに含まれるブドウ糖には、トリプトファンが身体に吸収されるのを助ける効果があります。
したがって、ハチミツとミルクが合わさったハニーミルクを口にすれば、セロトニンの分泌が増えて、眠りへと導いてくれるのです。
普段から身近な存在のハチミツですが、意外に効能の多い、頼もしい存在です。
便秘予防など毎日の健康管理から、口内炎といったトラブルにまで効果を発揮するハチミツ。
薬に頼る前に、一度試してみて下さいね。
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