太ってるのに栄養失調?肥満でも起きる「現代型栄養失調」の原因と予防対処法

執筆者: 佐野雪江 職業:管理栄養士、健康食育シニアマスター取得
はじめに

こんにちは、管理栄養士の佐野雪江です。

今の日本人は、食べたい時に食べ、各国の料理も日本に居ながらにして食べることの出来る、飽食の時代です。
しかし、このところ、昔とは違った「現代型栄養失調」で、体に異常をきたす人が増えているのをご存知ですか?

 

 

飽食の時代の栄養失調「現代型栄養失調」とは?
「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」が足りない

「こんなに飽食で、肥満も多いのに」と思うかもしれませんが、「炭水化物」、「脂質」、「蛋白質」は取れていても、体にとっての大切な栄養素である、「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」がしっかりと摂れていない状況です。

 

現代型栄養失調になると、太りやすい

これからの摂取が少ないと、どんな支障があるのでしょうか。

 

1つの理由として、食べたものをしっかりと燃やし、エネエルギーに変えることができなくなり、太りやすい体になってしまいます。

 

「現代型栄養失調」になる原因
食品が精製される段階で、肝心な栄養素が取り除かれていること

これらが少なくなる理由の1つとして、白米小麦、砂糖など、白く精製されものが多いことです。
精製されたものは、美味しいのですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維は少なくなります。

 

 

野菜自体の栄養価が、昔より低くなっていることも原因

他には、便利な加工食品、腐らないようにする等の食品添加物、野菜自体の栄養価が、昔より低くなっている、ストレス等が挙げられます。

 

お勧めの予防法「雑穀を食べよう」

そこでお勧めなのが、簡単に白米に入れて食べることができる、雑穀です。
現代人が不足しがちな、ビタミン、ミネラル、食物繊維がたっぷり入っています。

雑穀とは

主食になる主穀(米等)ではない穀類の総称で、縄文時代には、日本で既に栽培されていました。
そんな長い歴史を持っています。

 

 

雑穀の種類

雑穀には、いろいろな種類があります。
あわ、ひえ、きびは小粒。

はと麦、たかきび、そばの実など、少し大きめな雑穀もあります。

 

栄養価、噛み応え、見た目、すべてアップ!

白米に少量入れて炊くと、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多くなるだけでなく、つぶつぶ感があるので、しっかり噛むようになり、ご飯の見た目も綺麗になります。

 

 

そして雑穀は、土壌、気候などの条件が悪くても生育するほど、生命力が高く、栄養価も高いです。

 

もちろん、美容効果や健康効果あり

お腹周りがスッキリするといった女性にも嬉しい美容効果や、お通じが良くなったり、メタボも良くなったりする等の健康効果も期待できます。

 

おわりに

毎日食べるご飯に加えるだけの簡単さで、続けやすいので、是非雑穀を毎日の食卓に登場させてみてください。

 
 コラムニスト情報
佐野雪江
職業:管理栄養士、健康食育シニアマスター取得

特定保健指導や、人間ドックで勤務。
フリーで、食のセミナーやカウンセリングを行う。

カウンセリングを行った人達は、お菓子が自然に辞めれた。お通じが良くなった。お腹周りがすっきりした人など多数。

体質改善をしながら、体をすっきりとさせることに重きを置いている。

http://ameblo.jp/yume037/

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