乾燥肌を潤いのあるぷるぷるハリ美肌にするための、正しい保湿スキンケア方法とは?3つのステップケアで水分不足のお肌を改善していきましょう。
こんにちは、美肌アドバイザーのMaikoです。
乾燥が気になるこの季節、”保湿”のケアに力を入れる方が多いのではないでしょうか。
ですが、実はこの保湿ケアにも、成分によって種類があるのをご存知ですか?
代表的な成分の役割を理解した上で使い分けることで、保湿ケアをより効果的にすることができるのです。
肌の表面で、私たちの身体全体を守ってくれている、角質層。
わずか約0.02mmの厚さに、何層もブロック状に重なった角質層の細胞のそれぞれが水分を抱え、外部へ蒸発するのを防ぐという役割を発揮しています。
「細胞内で水分を抱える天然保湿因子」、「細胞と細胞の間で水分が逃げるのを防ぐ細胞間脂質」、そして「皮膚表面で水分の蒸発を防いでいる皮脂」の3つです。
これらの成分の働きにより、体内の水分はバランス良く保たれていますが、年齢や環境などの変化を受けて減ったり、正常に働かなくなったりすることによって、乾燥を引き起こすなど、シワやたるみなどの肌の変化につながってしまいます。
そのため、肌に変化が起きる前に、スキンケアによって、この3つの働きを正常に保ったり、取り戻してあげたりすることが必要であるといえます。
そして、これらの3つに働きかけるため、スキンケアによる保湿にも「1. 水分を抱える」、「2. 水分を保つ」、「3. 肌表面からの水分蒸発を防ぐ」という3種類の役割が存在します。
これらをバランス良くケアすることが大切です。
細胞内で水分を保つ天然保湿因子は、「Natural Moisturizing Factor (NMF)」 とも呼ばれ、次のような成分で構成されます。
- アミノ酸
- 尿素
- 乳酸など
水分を抱きかかえる性質のある成分として、化粧水などに多く配合されています。
そのほかにも、この目的で配合される成分の代表としてあげられるのは「グリセリン」、1gで約6Lの水を抱えるといわれる「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」の3つでしょう。
ですが、このヒアルロン酸とコラーゲンは、皮膚のさらに内側の真皮層という部分に存在し、肌の土台を支える成分であることから、分子量が大きく、化粧品として配合しても、角質層に浸透しにくくなっています。
最近では、浸透しやすく加工された”浸透型”、”低分子”や”ナノ化”のヒアルロン酸やコラーゲンを配合した製品や、配合の仕方が工夫されたものもありますので、そういった点も注意して選ぶと良いでしょう。
角質細胞の間にあって、細胞同士をセメントのように強くつなぎとめる役割をもつ「細胞間脂質」。
その構造から、外部の刺激や衝撃から守るだけでなく、水分をサンドイッチのように挟んで、細胞の外に水分が逃げ出していくのを防いでくれています。
この細胞間脂質は、最近よく耳にするようになった次のような成分によって構成されています。
- セラミド
- 遊離脂肪酸
- コレステロール
- コレステロールエステル、など
中でもセラミドには、今知られているだけで約10種類があるといわれています。
敏感肌やアトピー肌の原因のひとつに、このセラミド不足があるとも言われており、肌のうるおいと健康を保つ上でとても重要な成分であると言えます。
セラミドは、表面が油性なので、化粧水には配合が難しく、配合方法を工夫しても、少量にとどまっている場合が多いようです。
よって、セラミドを効果的にとりたい場合は、美容液やクリームの方が適しているといえます。
また、その構造や由来に応じて「天然型」や「ヒト型」など種類もありますので、化粧品を選ぶ際は、その点にも気をつけて選んでみるとよいでしょう。
|
|
関連コラム
-
-
マダムNORIKO
-
-
スキンケアカウンセラー 松原 好克
-
|
|