流行りの服を着てみてもなんだか垢ぬけなかったり、雑誌のモデルさんが着ていた印象と全く違ったり…そんな失敗を「太りすぎているから」「胸がないから」等々の理由で片付けていませんか?


単に「やせている」や「ぽっちゃり型」というのとは別に、人には本来持っている骨格や、筋肉の付き方の癖があります。そしてそのタイプによって似合う服は全く変わってくるのです。

そのタイプを探るのが「骨格診断」。自分のタイプを知り、似合うスタイルを見つけることで、今よりずっとステキな自分に出会えるはずです。

<3つの骨格タイプ>
骨格診断では、体つきのタイプをストレート、ウェーブ、ナチュラルの3タイプに分けています。あなたはどのタイプの項目が多くあてはまりますか?

■ストレートタイプ
・身体に厚みがあり、奥行きがある
・ヒップや胸部などが立体的でメリハリがある
・腰が張っていて腰の位置も高い
・筋肉がつきやすい
・お腹から太る
・チュニックを着ると太って見える
・どちらかといえば藤原紀香やマドンナ、米倉涼子のような体つき

■ウェーブタイプ
・身体が平べったい
・胸部が薄く、華奢な印象
・首が長め
・全体的になだらかな体つき
・7分袖やパフスリーブが得意
・首元にボリュームがあるスタイルが似合う
・どちらかといえば神田うの、松田聖子、オードリー・ヘップバーンのような体つき

■ナチュラル
・関節が大きい
・骨太で筋っぽい体つき
・脂肪がつきにくい
・身体がしっかりしている印象
・身体の割に手足が大きい
・ダメージジーンズなどが似合う
・江角マキコ、今井美樹、アンジェリーナジョリーのような体つき

自分に近いタイプはありましたか? それぞれのタイプに似合うスタイルはこちらです。

<3タイプ別似合うスタイル>
■ストレートタイプ
キーワードはかっちり、すっきり、上品。そのままで存在感のあるボディなので、余計な装飾がない、シンプルで洗練された定番のスタイルが似合います。

たとえば、パリッとアイロンがかかったワイシャツのボタンを大きめにあけ、トレンチコートをはおったようなきちんとしたスタイルなど。胸元が大きめにあいたTシャツや、キャミソールやベアトップなどの露出が多い服も1枚でセクシーに着こなせます。

素材:シルク、カシミヤ、レザーなど、ハリのある素材が得意
柄:大柄、タータンチェックなど
パンツスタイル:カーゴ、ブーツカット、ストレート、バギーなど、比較的ワイルドな雰囲気のスタイルが似合う
スカートスタイル:タイト、ペンシルなど

■ウェーブタイプ
キーワードはひらひら、女性らしさ、透け感。やわらかい女性らしい体つきなので、その特徴をいかしたふわふわした印象のものや、レース、リボン、フリルなどがついているデザインが似合います。

身体が薄く、胸元を開けすぎるとさみしい印象になりがちなので、首回りは丸首のものやボートネックのものを選んだり、ネックレスをつけたり、ストールをまくなどしてカバーしましょう。

素材:シフォン、ファー、モヘアなど柔らかいものや透け感のある素材
柄:小花柄や小さい水玉、ギンガムチェック、ピンストライプなど小さく繊細な柄
パンツスタイル:スキニーなどのスリム系や、キュロット、カプリパンツ、サブリナパンツなど
スカートスタイル:フレア、プリーツ、ティアード、バルーンなど

■ナチュラルタイプ
キーワードはナチュラル、ゆったり、さらり。ゆったりとしたカジュアルな雰囲気のデザインが似合いますが、胸元はゴツゴツした印象になりがちなので、ウェーブタイプ同様首回りはあまりあけない方が良いでしょう。

衿のあるシャツやラウンドネックが○。ゆったりとした自然素材の、家着のようなシャツやロングカーデなどが似合います。

素材:綿や麻、毛などの天然素材、ジャージー、バックスキンなど
柄:グレンチェック、マドラスチェック、幾何学模様など
パンツスタイル:チノパン、カーゴ、サルエル、ダメージジーンズなど
スカートスタイル: タイト、ストレート、ロング、マキシなど

これまでの自分の装いと比べていかがでしたか? 今回は簡単なセルフチェックと各タイプの紹介をしましたが、セルフチェックでは思いこみなども邪魔するので、興味のある方はぜひプロに診てもらうことをオススメします。

ファッションが華やかになる春、おしゃれがもっと楽しくなりますよ!

(金沢 露)
(金沢 霞)

この記事を書いたコラムニスト

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