桃の節句「ひな祭り」に食べたい、縁起の良い食べ物6つ!菱餅、ひなあられ、ちらし寿司…

桃の節句「ひな祭り」に味わう縁起の良い食材の、由来や意味をご紹介。菱餅・白酒・ひなあられ・ハマグリの吸い物・ちらし寿司を用意するのは、なぜでしょう?

執筆者: 矢野 誉美 職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ
「ひな祭り」ならではの食べ物・飲み物

こんにちは。マナープロトコール講師の矢野誉美です。


暦の上ではすでに春真っ盛り。

間もなく女の子のお祭り「桃の節句」がやってきます。

 

今回は、「ひな祭りに味わう縁起の良い食べ物」についてご紹介したいと思います。

菱餅

お雛祭りの祭壇にも飾られている、ひし形をしたお餅「菱餅」。

この「ひし形」の形のお餅は、もともと宮中で食べられていたようです。

 

 

3色の意味は?

白、緑、ピンクの綺麗な色が特徴的な菱餅。

この三色は「雪が解け、緑が芽吹き、花が咲く」のイメージを表わすと言われています。

 

白酒(桃花酒)
起源は、桃の花びらを漬け込んだ「桃花酒」

日本のしきたりは、陸続きであった中国から伝わってきたものがほとんど。

 

古来中国では、桃の木は、邪気を祓う力があると言われており、桃の花びらを漬け込んだ「桃花酒(とうかしゅ)」を飲んだことが由来とされています。

 

 

江戸時代に、「白酒」が主流に

貴族の儀式であったひな祭りが、江戸時代になり庶民の間にも広まったころ、みりんに蒸した米や麹を混ぜた「白酒」が主流になってきたようです。

 

子どもはノンアルコールの「甘酒」を

アルコールが入ったお酒なので、子どもはノンアルコールの「甘酒」を楽しみましょう。

ひなあられ

ひな祭りの代表の美味しいものと言えば、この「ひなあられ」ではないでしょうか。

 

 

ひなあられを食べる意味は?

もともとは、菱餅を細かく切って、砂糖を絡め炒ったもの。

白、緑、ピンク、黄色の4色が一年の季節を表わしていると言われています。

 

菱餅と同様に、でんぷんが多く健康に良いことから、「健やかに娘が過ごせますように」という願いが込められています。

ハマグリの吸い物

ハマグリは、平安時代の「貝合わせ」遊びなどで知られ、ひなまつりの代表的な食べ物です。

 

「良縁にめぐり合いますように…」という願いを込めて

ハマグリの殻が同じ貝同士としか合わないことから、一生一人の人と添い遂げ、幸せな夫婦でいられるようにという願いが込められた縁起物です。

 

 

ちらし寿司

女の子の健康を願い、海や山の幸をふんだんに使った、見た目も鮮やかなお寿司です。

 

エビ(長生き)、れんこん(先が見通せる)、豆(健康で豆に働く)など、縁起のいい具材が、お祝いの席にふさわしく、三つ葉や卵、人参などが彩りも綺麗にみせてくれます。

 

 

おわりに

ぽかぽか陽気の季節の桃の節句。

まさに春爛漫、色とりどりのお料理が咲き誇るといったところでしょうか。

 

繊細な日本人の「食」の文化は、見た目にも鮮やか。

なおかつ、女の子の健康と幸せを願う素敵なお祝いに、お腹も満たしてくれます。

 

家族みんなで優しくなれる一日を、ゆっくりと食卓を囲みながら過ごしたいものですね。

 
 コラムニスト情報
矢野 誉美
性別:女性  |   職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ

外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。

『人』とのコミュニケーションの基礎になるマナーの本質をしっかりと身に着けて頂くために、親から子へ・・・引き継がれるべきマナーについて、優しく、そして自分自身のブラッシュアップの為のマナーセミナーを開講しています。

マナーを軸として『サロン(仕事)に活かす』『ライフスタイル(生活)に活かす』という2面からフォーカスした楽しく吸収できる知識をお伝えしています。
接客業20年のキャリアから、『リピーターを作る』に特化した接客メソッドを確立。現役でホテリエを続けながら、サロネーゼ向けのマナーレッスンを銀座にて開講。

顧客満足=スタッフ満足=わたし、満足 をゴールとして、サロン・クリニックに特化した接遇マナーレッスンも大好評

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