夏の汗臭いニオイに代わり、秋冬はストレスと重ね着のムレによる「臭い汗」が出やすい季節。ワキガや多汗症でなくても対策は必須です。
大量に汗をかく夏は、シートやスプレーで体臭対策をしている人も多いかと思います。
ようやく夏が終わり、これでこまめに首回りや脇などを拭かなくてもいい…そう思っている人は要注意!
実は、夏の汗よりも秋冬など重ね着をする季節の方が、嫌な臭いが出やすいのです。
さらに、夏ではないため体臭対策もサボりがちになり、周囲にも伝わりやすくなってしまうという原因も。
夏より秋冬の汗が臭いやすい理由を見ていきましょう。
制汗デオドラントアイテムとして人気No1の「デオナチュレ」を販売するシービックが、2016年3月に実施した調査によると、重ね着をする季節、体臭が気になる人が多いと答えた人が多いことが分かりました。
特に、満員電車の中で汗臭いと感じたことがある人は全体の約6割にも上ります。
体臭・多汗研究所所長である五味クリニック院長の五味常明先生によると、夏よりむしろ秋冬などに強く体臭を感じてしまう原因として、以下が挙げられるとのこと。
☑ アウターと衣服の重ね着で汗が籠もりやすく、濃縮して外に漏れだすため
☑ 冬はストレスによる脇汗が多く、そういった精神性発汗はニオイが強い
☑ 冬は基礎代謝が高くなり、少し動いただけでも汗が出やすい季節である
また、電車内の暖房が強く汗をかきやすいといった外的要因もあります。
ちなみに汗にも2種類があります。
身体全体にある"エクリン腺"から出る無色無臭の汗と、脇の下など特定の部分にある"アポクリン線"から出る臭い汗。
臭い汗と言われているのが、たんぱく質や脂質などが含まれ、雑菌がついたアポクリン線。
特に脇の下にかく汗でニオイが強いものを、ワキガと呼びます。
精神性発汗は夏にかく汗とは違い、少量で濃いものが多いのです。
そのため血液中からニオイの成分が出やすく、雑菌のエサになりやすいといった理由から、匂いが強くなりがち。
どうやら、秋冬に強烈な汗臭さを感じるのは、「ニオイのきつい精神性発汗が起きやすいこと」と「重ね着や暖房によるムレ」によるものが主な原因であるようです。
夏と同様、秋冬も体臭対策はエチケットとして行った方がよさそうですね。
スプレーや香水で体臭を誤魔化すのはNG。
汗の匂いと香料が混じり合い、とてつもない不快な匂いを生み出してしまいかねません。
香水や制汗剤を使う時は、必ず汗をシートなどで拭いてから使いましょう。
最近ではまさにデオナチュレのように、汗と匂いを長時間徹底して防ぐアイテム」が主流。
中でも、五味先生いわく、制汗剤を選ぶ時は3つのポイントがあるようです。
スプレーやミストなどより、直接肌に塗るタイプのものがおすすめです。
消臭成分が肌に密着しやすく、汗の匂いをガードしてくれます。
ミョウバンには、ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑える効果と、毛穴を引き締めて汗自体を抑えてくれるダブル効果が期待できます。
香りを誤魔化すタイプより、無香料がよいでしょう。
秋冬でも汗対策が必須であること、お分かりいただけたかと思います。
朝はデオドラントを塗り、汗をかいたらこまめにシートで拭きデオドラントを塗り直す、それから制汗剤などをかけるなど、周囲の人から顔を顰められない体臭エチケットを目指していきましょう。
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