お正月に欠かせないお餅の話。鏡餅を飾る意味と、腹持ちのよいお餅をダイエットに使う方法を紹介。「正月太り」で後悔しないように、お餅を上手に使ってみてくださいね。

お正月に欠かせない「お餅」の話あれこれ

こんにちは、フードデザイニストの笹生暁美です。

 

もうすぐお正月ですが、お正月に欠かせないものの一つがお餅です。

今回は、お餅についてお話しします。

 

 

古来、お餅は神聖なものだった

白くて丸いお餅は単に食べ物だけの意味ではなく、神聖な意味合いを持っていました。

その白さは縁起のよい白鳥を連想させ、神聖な神様が宿るものと考えられてきたのです。

 

奈良時代に編纂された「豊後風土記」には、お餅に関する話があります。

 

豊後の国に住んでいた人たちが余った米で持ちを作り、それを的にして矢を射ったのです。

そうすると、そのお餅は白い鳥となって、飛んでいってしまいました。

その後、その人達の家は廃れ、水田も荒れてしまったのです。


このお話からも、「お餅は神聖なもので粗末に扱ってはならない」と考えられてきたことが分かります。

 

 

鏡餅を飾る意味
神様が宿る場所が鏡餅

お正月には鏡餅を飾りますが、これは1月1日にいらっしゃる年神様をお迎えするお供え物です。

 

年神様は新しい年の幸福をもたらしてくれる神様で、年神様が家にいらして宿る場所(依り代)が鏡餅です。

そして、鏡開きの日に皆でいただくことで、鏡餅に宿った力をいただき、一年の健康や幸せを願うのです。

お餅は1日の食べる量を減らしてくれる

お餅はダイエットにも使える食材でもあります。


お餅のカロリーは、235キロカロリー(100g)ですので、一見高カロリーのように思えます。

ですが、切り餅は約50g、丸餅なら35g程度ですから、切り餅は117キロカロリー、丸餅82キロカロリーほどです。

 

 

腹持ちが良い

そしてお餅は腹持ちがよいので、間食が防げます。

 

お餅は、もち米を蒸して作りますが、お餅にすると粘り気が出るので、消化酵素による分解速度が遅くなります。

そのため、腹持ちがよくなります。

お腹が満たされた状態が続くので、ついお菓子を食べてしまうクセを治すにもよい食べ物ですね。

 

ダイエットになる食べ方 2つのポイント

腹持ちのよいお餅をダイエットに使うには、ちょっとしたポイントを抑えましょう。

 

 

Point1 野菜たっぷりなお雑煮

地方によって、お雑煮はさまざまな種類があります。

それぞれの土地に根ざした具材と一緒に作られたお雑煮です。


お餅はお米が原材料ですから、含まれている栄養は炭水化物やタンパク質が主でビタミン、ミネラル、食物繊維は取れません。

野菜や他の具材をたっぷりとプラスして、栄養のバランスを取りましょう。

そうすると、腹持ちもよいので間食が減る、そして食物繊維などで腸のバランスも整えてくれます。

 

 

Point2 よく噛む

柔らかいお餅は、つい噛まずに飲み込んでしまいがち。

ですが、そうすると胃に負担がかかります。

ただでさえ年末年始で胃を酷使する機会が多いのですから、噛むことを意識してください。

 


また、大根おろしなどと一緒に食べると、大根が消化を助けてくれます。

大根おろしのからみ餅は、効果的な食べ方です。

おわりに

「正月太り」という言葉があるように、動かずにごちそうを食べ過ぎれば太るのは必然です。

 

お正月の食事のポイントは、何よりも食べすぎないことでしょう。

特別な日が続きますから、ついつい「これくらいはいいか」と油断してしまうのも仕方ないとは思いますが、気をつけたいものです。

 

 

その点、お餅は砂糖や油も使いませんから、総合的にみたらカロリーも低く、腹持ちもよいので1日の食べる量も減らしてくれます。

お正月が開けて後悔しないように、お餅を上手に使ってみてください。

このコラムに関するタグ

この記事を書いたコラムニスト

レシピ / 料理
LATTE BEAUTYに関しての機能要望・ご意見はこちらからどうぞ