人工甘味料は危険?ダイエットの効果が期待できないばかりか、健康にも悪影響が!コーラやジュースの「カロリーゼロ」に要注意。

人工甘味料は、なぜお勧めできないのか?

カロリー消費を少しでも抑えたい。

そのために、カロリーゼロの人工甘味料を使った飲み物や食べ物を、日常できるだけ選択している方はいらっしゃいますか。

「YES」と答えた方は、ここで今一度考え直していただきたいと思います。

その理由について、これからお話しさせていただきます。

 

 

人工甘味料の種類

まず、人工甘味料にはいくつかの種類があります。

代表的なものに、以下のようなものがあります。

  • サッカリン
  • スクラロース
  • アスパルテーム(Lフェニルアラニン化合物を含む)
  • アセスルファムK(カリウム)


アメリカのレストランのテーブルに砂糖と一緒に必ず置いてある人工甘味料は、ピンクの袋に入った「Sweet'N Low」という製品で、人工甘味料の代名詞のようになっています。

この製品にはサッカリンが使われており、日本では「エルメスタ」という錠剤の甘味料に含まれています。

サッカリンよりも新しい甘味料は上に挙げた残りの3種類ですが、例えばこれら全てを混合したものが、コカコーラやペプシのゼロカロリー飲料に使われています。

では、これらの人工甘味料は、なぜお勧めできないのでしょうか?

理由その1 脳の機能を妨げる

甘いものを食べると脳からドパミンという神経伝達物質が分泌され、脳の報酬中枢が活性化されます。

それによって、食欲を抑制するホルモンであるレプチンが分泌され、お腹が一杯になったのでこれ以上食べ物はいらないというシグナルが脳に送られます。

ですが、甘いのにカロリーがゼロである食べ物が体に入ると、脳の報酬中枢は活性化されるものの、実際にカロリーが体に入ってこないので、この中枢のスイッチがオフにならなくなります。

 

このため甘いものが欲しい欲求が収まらなくなり、甘いものへの依存が強まったり、飲み物以外のものを多く食べてしまうことになりがちです。

 

理由その2 インスリン感受性を低下させる

インスリンは、血糖値を下げる働きのあるホルモンです。

普通の砂糖と比較して、人工甘味料はインスリンに対する感受性を低下させることが、研究によりわかっています。

 

血糖値が下がらないと、体脂肪の蓄積や糖尿病のリスクの増加につながります。

理由その3 腸内環境を妨げる

人工甘味料は、腸内の善玉細菌を死滅させ、悪玉細菌を繁殖させます。

これらの悪玉細菌の中には、プロピオン酸と呼ばれる短鎖脂肪酸を生成するものがあります。

 

プロピオン酸は、ほとんどすべてがブドウ糖に変換されるため、結果的に血糖値が上昇し、体脂肪の蓄積や糖尿病のリスクの増加につながります。

理由その4 アスパルテームの副作用

アスパルテームの主な副作用には、頭痛、偏頭痛、気分のむら、めまいなどがあります。

また研究により、アスパルテームは脳の記憶機能を低下させ、酸化ストレスを高める可能性があることがわかっています。

 

さらに、妊娠中または授乳中の女性がアスパルテームを常用すると、子供が将来メタボリック症候群や肥満になりやすくなることが報告されています。

 

おわりに

以上のように、人工甘味料の含まれた飲食品に頼っても、ダイエットの効果は期待できないばかりか、健康に悪影響が及ぶ危険があります。

 

人工甘味料を含む炭酸飲料を日常的に飲んでいる方は、徐々にスパークリングウォーターやお茶類などに切り替えていくことをお勧めします。

 

 

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