加熱、炒める、蒸す?野菜の栄養素を高める「効果的な食べ方」
野菜を食べるなら生の方が良い?栄養素によっては、加熱調理した方が効率よく摂取できます。「炒める・ 茹でる・ジュースにする」の3つの調理方法について、メリットとデメリットを紹介。
野菜の栄養素を効率よくとれる調理方法はどれ?
こんにちは、パーソナルトレーナーの和泉大樹です。
ビタミンの中には熱などによって壊れてしまう成分があるので、「野菜を食べるなら生の方が良い」と思っている人は多いと思います。
ですが、必ずしも生が一番良いとは言えません。
栄養素によっては、調理した方が効率よく摂取できます。
今回は、野菜の栄養素を効率よく摂取する調理法をご紹介します。
加熱することで、栄養素の吸収率がアップする野菜もある
野菜には、健康維持に欠かせないビタミンやミネラル、カロテノイドなどが多く含まれています。
これらを効率よく摂取するには、生よりも、加熱したりジュースにしたりすると吸収率が高まります。
植物の細胞は、硬い細胞壁で覆われているので、生だと吸収されにくいですが、加熱したり細かくすりつぶしたりして細胞壁を壊すと、吸収率が高まります。
熱に比較的強い栄養素は?
- ビタミンE
- 鉄
- カルシウム
- リコピン
- βカロテン
- ポリフェノール
油と一緒に摂取すると吸収率が高まるのは?
脂溶性ビタミンである「ビタミンA」や「ビタミンE」、「カロテン」などは、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
そういえば、ニンジンは油と一緒に炒めるといいと聞きますね。
水溶性ビタミンは、熱に弱いので注意!
ただし、水溶性ビタミンである「ビタミンB群」や「ビタミンC」は、熱によって壊れてしまったり、水に流れてしまったりします。
野菜の調理法 メリットとデメリット
炒める
●メリット
- 細胞壁が壊れて、栄養素の吸収率が高まる
- 油と炒めると、脂溶性ビタミンの吸収率が高まる
●デメリット
- 水溶性ビタミンが壊れたりする
茹でる
●メリット
- 細胞壁が壊れて、栄養素の吸収率が高まる
●デメリット
- 水溶性ビタミンが壊れたり、汁に流出したりする
この場合、汁も一緒に飲むようにすると、デメリットを軽減することができます。
細かくすりつぶす(ジュースなど)
●メリット
- 細胞壁が壊れて、栄養素の吸収率が高まる
- 水溶性ビタミンも壊れにくい
●デメリット
- 時間が経つと、ビタミンやポリフェノールが酸化する
野菜によって調理方法を使い分けるのが効果的!
野菜は、必ずしも生で食べた方が一番良いわけではありません。
それぞれのメリット、デメリットを考慮して、野菜を食べることをお勧めします。
また、一つの調理法にこだわらず、様々な調理法で野菜を食べるようにしましょう。
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