核攻撃を受けたとき、BBCが放送する予定原稿が怖い【核戦争・放射能】

冷戦中の1970年代は、アメリカとロシアによる核戦争危機が高まる時代でした。当時、核攻撃を受けたときイギリスBBCが放映予定だった予定原稿が怖すぎると、ネット民が震えています。

執筆者: LATTE COLUMN
もし核攻撃を受けたらどうすればいい?

度重なるミサイル発射や核実験で高まる、戦争への恐怖。

もし日本がテロ攻撃をされたら…もし核攻撃を受けたらどうすればいいのか、多くの人は取るべき行動が分かっていないかと思います。

 

核シェルター?地下鉄に逃げ込む?政府の指示に従う?

核攻撃に怯えるのはなにも今に始まったことではなく、核による対都市攻撃の危機感が最も高まったのは、1945年から1989年、アメリカとロシア間に起きた冷戦時代と言われています。

 

核攻撃などにより人類が滅ぶ時間を示す「世界終末時計(Doomsday clock)」が、その針を最も進ませたのもこの時期。

米ソの水爆実験が相次いだ1953年には、終末まで残り2分となり、核戦争の危機感が高まった時代でした。

 

 

イギリスBBCが公開した、核攻撃を受けたときの放送原稿

英国放送協会(BBC)が予定していた「自国が核攻撃を受けたときにラジオで流す予定原稿」が、英国立公文書館(National Archives)での保管期間を経て、2008年に公開されました。

その原稿内容が恐ろしいと、ネットでじわじわ語り継がれていましたが、近年の情勢もありさらに広く知れ渡りつつあります。

 

PDFとして公開もされていますが、動画で見ると恐怖もひとしおです。

 

 

「核攻撃を受けたときに使用するBBC予定原稿」の記録

動画では、以下のように翻訳されています。

 

This is the Wartime Broadcasting Service.

This country has been attacked with nuclear weapons.

これは戦時放送です。

我が国は現在、核攻撃を受けています。

 

Communications have been severely disrupted, and the number of casualties and the extent of the damage are not yet known.
We shall bring you further information as soon as possible.

通信は著しく損害を受けており、死傷者数や、被害状況は判明していません。

情報が入り次第、お伝えします。

 

Meanwhile, stay tuned to this wavelength, stay calm and stay in your own homes.

Remember there is nothing to be gained by trying to get away.

それまでラジオの周波数はそのままにして、落ち着いて家の中に留まってください。

家を出ても、状況は改善しません。

 

By leaving your homes you could be exposing yourselves to greater danger.

家を出ると、放射性降下物に身を晒すことになり、非常に危険です。

 

If you leave, you may find yourself without food, without water, without accommodation and without protection.

Radioactive fall-out, which follows a nuclear explosion, is many times more dangerous if you are directly exposed to it in the open.

家を離れると、食糧や水の供与や避難所への収容や保護などを受けられなくなります。

屋外で核爆発に伴う放射性降下物に身を晒すと、何倍も危険です。

 

Roofs and walls offer substantial protection.

The safest place is indoors.

屋根や壁はかなりの防護になります。

最も安全な場所は屋内です。

 

Make sure gas and other fuel supplies are turned off and that all fires are extinguished.

If mains water is available, this can be used for fire-fighting.

ガスなどの燃料供給を止め、すべての火を消したことを確認してください。

水道本管が使える場合は、消火に使ってください。

 

You should also refill all your containers for drinking water after the fires have been put out, because the mains water supply may not be available for very long.

水道本管の給水はあまり長く続かないかもしれませんので、火が消えたら、あらゆる容器に飲料水を貯めてください。

 

Water must not be used for flushing lavatories: until you are told that lavatories may be used again, other toilet arrangements must be made.

水洗トイレの水は「絶対に」使わないでください。

使っても良いと広報されるまで、別方式のトイレを使ってください。

 

Use your water only for essential drinking and cooking purposes.

Water means life.

Don't waste it.

水は飲用および調理用のみに使ってください。

水は生命です。

絶対に無駄遣いしないでください。

 

Make your food stocks last: ration your supply, because it may have to last for 14 days or more.

食糧の貯えをもたせてください。

14日以上持ちこたえる必要があるかもしれませんので、食糧を節約してください。

 

If you have fresh food in the house, use this first to avoid wasting it: food in tins will keep.

生鮮品がある場合、無駄にしないように、まず生鮮品から食べてください。

缶詰は長持ちします。

 

If you live in an area where a fall-out warning has been given, stay in your fall-out room until you are told it is safe to come out.

放射性降下物警報が出ている地域にお住まいの方は、出ても安全だと言われるまで、シェルターの中にいてください。

 

When the immediate danger has passed the sirens will sound a steady note.

The "all clear" message will also be given on this wavelength.

このラジオの周波数で、空襲警報解除をお伝えします。

 

If you leave the fall-out room to go to the lavatory or replenish food or water supplies, do not remain outside the room for a minute longer than is necessary.

トイレや、食料や水の補充のためにシェルターを出る場合は、必要以上に1分たりとも外に留まらないでください。

 

Do not, in any circumstances, go outside the house.

Radioactive fall-out can kill.

You cannot see it or feel it, but it is there.

いかなる場合も、家の外に出てはいけません。

放射性降下物で命を落とすことになります。

放射能は見ても触っても分かりませんが、そこにあるのです。

 

放射性降下物とは、放射性物質を含んだ塵のこと。いわゆる「死の灰」とも呼ばれます。

 

If you go outside, you will bring danger to your family and you may die.

家の外に出れば、家族をも危険に晒すことになります。そしてあなたも死ぬかもしれません。

 

Stay in your fall-out room until you are told it is safe to come out or you hear the "all clear" on the sirens.

外に出ても安全だと言われるまで、あるいは空襲警報解除のサイレンが鳴るまで、シェルターの中に留まってください。

 

Here are the main points again:

重要な点を繰り返します。

 

Stay in your own homes, and if you live in an area where a fall-out warning has been given stay in your fall-out room, until you are told it is safe to come out.

 

The message that the immediate danger has passed will be given by the sirens and repeated on this wavelength.

Make sure that the gas and all fuel supplies are turned off and that all fires are extinguished.

 

Water must be rationed, and used only for essential drinking and cooking purposes.

 

It must not be used for flushing lavatories.

Ration your food supply: it may have to last for 14 days or more.

家の中にいてください。放射性降下物警報が出ている地域にお住まいの方は、出ても安全だと言われるまで、シェルターの中にいてください。

 

危険が去ったら直ちにサイレンが鳴ります。この周波数でも繰り返しお知らせします。

ガスなどの燃料供給を止め、すべての火を消したことを確認してください。

 

水は節約してください。

必要不可欠な飲用と調理用にだけ使ってください。

 

絶対にトイレの水を流さないでください。

食糧を節約してください。14日以上もたせてください。

 

We shall repeat this broadcast in two hours' time.

Stay tuned to this wavelength, but switch your radios off now to save your batteries until we come on the air again.

我々はこの放送を2時間おきに繰り返します。

この周波数に合わせたままにしてください。ただし、電池の節約のため、次回の放送までラジオのスイッチを切ってください。

 

That is the end of this broadcast.

これで、今回の放送を終わります。

 

もはや他人ごととは思えない、本能的にゾッと来る内容ですね

 

1970年代の原稿とはいえ、かなり差し迫った内容で、思わずその場にいるかのような臨場感を醸し出していますよね。

日本でも、北朝鮮のミサイル発射に伴い、身の守り方をCMで放送していますが…ちなみに日本でも、核攻撃ではないものの「弾道ミサイル落下時の行動について」は内閣官房国民保護ポータルサイトで提示されています。

 

弾道ミサイル落下時の行動について

屋外スピーカーやスマホの 緊急速報メールを通じて「Jアラート(全国瞬時警報システム。国民に係る警報のサイレン)」が鳴りますので、行政の指示に従って行動を開始してください。

 

【屋外にいる場合】

近くのできるだけ頑丈な建物や地下に避難する。
近くに適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せ頭部を守る。

口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する。

【屋内にいる場合】
できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する。

換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。

 

Jアラートは内閣官房国民保護ポータルサイトで聞けますが、ものすごく不安を煽る警報音のため、音量を小にして聞いてくださいね。

 

 

参考文献

AFP BB News.“BBC、核攻撃時に放送予定だったアナウンス原稿を公開”.2008.http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2524740/3394811.

BBCNEWS.“BBC TRANSCRIPT TO BE USED IN WAKE OF NUCLEAR ATTACK”.2008.http://news.bbc.co.uk/2/shared/bsp/hi/pdfs/03_10_08nuclearattack.pdf.

内閣官房 国民保護ポータルサイト.“弾道ミサイル落下時の行動について”.2017.http://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/290421koudou2.pdf.

 
 

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