不登校になった我が子を守る!傷ついた子どもに対する親の接し方
我が子が不登校になったときの親の接し方を、メンタルケア心理士が解説。学校に行けと叱ったり、圧力をかけたりするのはNG!不安なのは、子どもも一緒です。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
我が子が不登校になってしまったとき、親の頭の中には「学校へ行かない」ということが理解できず、子どもの話をろくに聞かず、何とか登校させようとする人が多いと感じます。
子どもが学校へ行かない理由を知ろうとしたり、無理強いしたりするのではなく、子どもの声に耳を傾け、子どもの目を見てあげなくてはいけないことを理解してほしいと思います。
今回は、我が子が不登校になってしまったときに親ができる4つのことをご紹介します。
まずは、親がしっかりと落ち着き、冷静さを持った状態で、子どもの目を見て、「どうしたの?」と話を聞くことが大切です。
何の理由もなしに学校へ行かないなんてことはありません。
何か理由があるのです。
ただし、不登校になってしまうには、たくさんの理由と、ちょっとしたきっかけがあります。
「どうして学校へ行かないの?」と理由を聞いたところで、たくさんありすぎて全部を一気に言うことはないでしょう。
本人にも、なぜかわからない状態でいる場合もあります。
「学校で何かあった?」というように、優しく冷静に話を聞いてあげましょう。
学校に行けない状態になってしまう子どもたち。
そうなるには、たくさんの理由があると上でお話ししました。
いじめや学業の遅れ、学校や先生との不和など、数を挙げたらきりがないくらいあります。
それを今までずっと頑張ってきました。
「学校に行かない」となってしまったのは、心が休息を必要としているからです。
自宅でゆっくり心身ともに休ませましょう。
子どもも、実は焦ってる
子ども自身も「学校へ行かなきゃ」と、焦ってさまざまなことを考えてしまっています。
これでは十分な休息は取れません。
親が休むように優しく声をかけてあげたり、きつい圧力をかけたりしないことが非常に大切です。
『登校しない』という選択肢がない人ほど、休んでいる子どもに「学校へ行け!」と強制したり、物で釣って学校へ行かせようとしたりします。
また、無言の圧力をかける親も多いのが現状です。
無言の圧力とは、ここぞとばかりに大きなため息をついたり、「みんなができることが、なんでできないのかね~」などの言葉を去り際に言ったりすることです。
また、祖父母の世代にも『登校しない』という選択肢がない人は多いです。
子どもを責めるような態度をとったり、「学校へ行ってみよう」と声掛けしたりしがちですが、登校に関することには触れないようにしてほしいと思います。
こういったことに、子どもの心はさらに傷つきます。
『学校に行かない』のではなく、『学校へ行けない』のだということを理解してあげてください。
そうすれば、登校を強制しようとは思わなくなるはずです。
親が登校させようとするのには、子どもの将来を心配する気持ちもあるかと思います。
学校に行かなかったら、内申書や評価に影響が出て、上の学校へ進学できなくなるのではないかと思うからでしょう。
不登校になっている間は、子どももそのことをすごく心配しています。
「これから先、どうなるんだろう」という不安で押しつぶされそうな気持ちになっている子も大勢います。
そんな子たちに将来の不安をこれでもかとぶつけるのは、心の傷を悪化させることにしかなりません。
また、「根性でがんばれるはずだ」と叱咤激励するのは逆効果で、かえって子どもを追い詰める結果になってしまいます。
将来の不安は、子どもにぶつけるのではなく、「子どもと一緒に考えるようする」という考え方に切り替えましょう。
そのために、少しでも情報収集をすることをお勧めします。
我が子が不登校になってしまったら、不安や怒りといったマイナスな気持ちが大きく働きます。
ですが、そこをぐっと抑えて、子どもを守る側にいてあげましょう。
そうすれば、傷ついた心を休ませることができますし、信頼関係も今以上に強くなるでしょう。
無理をさせないことが、本当に大切なのです。
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