雛祭り(ひな祭り)の由来をお教えします!お内裏様やお雛様などの雛人形や、迷信の雑学
あと一週間で、雛祭り!
ひな祭りといえば、女の子のイベントでお人形を飾って、ひなあられを食べて…ということを思い浮かべませんか?
女性の中には、大人になるにつれひな祭りを忘れ去ってしまう方も…。
しかし、ひな祭りとは日本古来の行事。
ひな祭り、実は奥が深いんです!
どんな由来からひな祭りが行われているのかご存知ですか?
ひな祭りって何歳までの行事?
何故、お人形を飾るのでしょうか?
そしてこのお人形一つ一つの意味は?
今回は、知っているようで実は知らない、ひな祭りの素朴な疑問にお答えいたします!
ひな祭りについての一番の素朴な疑問ですね。
何故お人形を飾るのでしょうか?
この由来はなんと平安時代まで遡ります。自分への災いを人形に移して川や海へ流す「流しびな」という行事が由来でした。それが江戸時代ごろになると家庭で人形を飾り、女子の生涯の幸せを祈る「ひな祭り」へと進化したのです。
ひな人形とは、自分の身代わりになってくれる人形だとお伝えしました。
それではいつまで飾るべきなのでしょうか?
これには諸説あり、また人によって考え方も多様ですが「結婚するまで」と答える方も多いでしょう。
実は、特に決まりはないそうです。
ひな人形は自分の生涯の「身代わり」であるため、一生ものなのです。したがってずっと、ひな祭りにひな人形を出しても問題はないそうです。
ちょっと出し入れが大変なのですが、自分を守ってくれるものですから押入れで眠らせず出してあげましょう。
小さなタイプの人形もあるので、棚の上などにちょっと飾ってみるのもいいでしょう。
お内裏様にお雛様、三人官女…。
言われれば名前は分かりますが、これら一人ひとりがどういった存在なのかをご存知の方は少ないのではないでしょうか?改めて一人ひとりのご紹介をしていきます。
お内裏様・・・天皇の住まいのことで「天皇」のことを表している。
おひな様・・・「皇后」のことを表している。
二人は、天皇様と皇后様だったのですね!
さらにここで豆知識です。なんと、関東と関西ではこの二人の位置が違うのです。
「顔が命の吉徳~」のCMでおなじみの関東の会社である吉徳のひな人形は、お内裏様が向かって左、おひな様が右ですね。
引用先 吉徳大光ホームページ
次は京都にあるたくみ人形が作っているひな人形です。
引用先 ひな人形工房 たくみ人形ホームページ
本当だ。お内裏様とおひな様の位置が反対ですね。
この違いはなんでしょうか。
偉い人が右に座るという風潮が受け継がれている関西では、変わらずお内裏様が向かって右に居ます。しかし関東では、西洋文化の影響を受けて位置が変化したようです。
顔にも違いがあり、関東はやや目が大きめでふっくらした印象。関西は目は切れ長でスッキリした印象となっています。
お内裏様とおひな様にお仕えする女性たちのことです。
食事や身の回りの気配りをする役割をもった彼女たち。
よく見てみて下さい!一人だけ眉がありません。
眉を剃り、お歯黒をつけるのは既婚女性の習慣でした。このことからこの三人官女のうち一人は、官女の長であることが分かります。
彼らは演奏家です。左から太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、そして扇を持つ謡い手です。元服前なので、髪は結ばず少年の髪となっています。
よく、ひな人形を早く片付けないと結婚できない、あるいは晩婚になるから早くしまうようにといった噂を耳にしませんでしたか?
実はこれ、迷信なのです。
なぜこのような迷信が広まったのかは諸説ありますが、早く片付けさせるための口実だそうです。「きちんと片付けができる女性になるために」といった話や、早く片付ける(早く嫁に出す)という言葉遊び説など、いずれも娘に幸せになってもらうための迷信だったのです。
結婚に関するコラムはこちら
こうして見ていくと、ひな祭りって奥深いですよね!
子供のころのイベントだと思っていましたが、また出してみたくなりましたね。
最近ではウサギなどの小動物がひな人形になっているタイプもあり、ひな祭りもずいぶんと現代化してきています。
今年のひな祭りは童心に返り、眠っていたひな人形を飾ってみてはいかがでしょうか。
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