マラソンやランニングで重要なシューズ選び!各ブランドの特徴と選び方のまとめ(アシックス、アディダス、オン、ナイキ、ニューバランス、ミズノ)

執筆者: 山ちゃん

最近では、東京マラソンや湘南国際マラソンなど、日本国内でも一般市民が参加できる大規模なマラソンレースが開催されています。

マラソンやランニングを趣味としている人の中には、海外の10大マラソン*に参加したいと思っている方も多いのではないでしょうか?

 

海外10大マラソンとは?

ホノルルマラソン、パリマラソン、ロッテルダムマラソン、ストックホルムマラソン、ドバイマラソン、ボストンマラソン、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソン、ベルリンマラソン、ロンドンマラソン

 

そんなマラソンやランニングを趣味にしている方も、これから始めてみようと思っている方も、一番気になってくるのはシューズ選びではないでしょうか?

 

たしかに、走るという行為に対して履くシューズは一番重要なアイテムと言えます。

 

そこで今回は、様々なブランドのランニングシューズの特徴などを紹介し、読者の方のシューズ選びの参考にして頂ければと思います。

 

アシックス
日本人の足にフィットする

アシックスのシューズは、日本人のランナーには1番人気のシューズと言えます。

その理由として、アシックスが日本人の足にフィットする様にランニングシューズを設計したり開発しているからです。

 

日本人の足は昔から「幅広・甲高」と言われてきました。しかい現代では足の幅が狭い人もいますし、足の甲が低い人もいたりと様々です。

そこでアシックスは日本人の多種多様な足に合わせたシューズを研究して作ってきました。

 

クッション素材

アシックスの最大の特徴としてはクッション素材があげられます。

アシックスのランニングシューズの踵(かかと)には「GEL(ゲル)」と呼ばれるゼリー状のクッション剤が入っていて、このクッションが磨耗しづらい事が特徴です。

ランニングシューズは何回も履くと、どうしてもクッション性能が落ちてくるものですが、アシックスのクッション「GEL」はゼリー状の固形物なのですり減る事もありませんし長期間クッション性能を維持する事ができます。

 

また、踵だけにクッション剤が入っているというイメージがあると思うのですが、アシックスのランニングシューズ(高価格帯のシリーズのみ)の場合は「GEL」がつま先部分に少量入っているのが特徴です。

これにより、着地時の衝撃吸収はもちろん、蹴り出しの際に生じるつま先の衝撃も和らげてくれます。

 

固いソールと、シューズのねじれ

アシックスのランニングシューズのソールは少し固めに設計されています。

 

ソールとは

靴の底のことです。地面と接触するゴムやクッション部分の名前です。

 

アシックスのランニングシューズに搭載されている「GEL」の衝撃吸収機能だけだと、柔らかい砂浜を走っている事と同じで、蹴り出しの際に必要なパワーが地面に伝えられません。

ところがアシックスのランニングシューズの場合は少し固めに設計されているので、蹴り出しの際に反発力生み出し、地面に力を伝える事ができます。

また、足裏にスタビライザーと呼ばれるプラスチック性の器具が装着されています。

このスタビライザーによりランニングシューズがねじれるのを防ぐ効果があります。

ランニングシューズがねじれにくいので、真っ直ぐにパワーを伝えられる蹴り出しができるのもアシックスのランニングシューズの特徴です。

 

ちなみに…

筆者は中学生から社会人3年目までは、アシックスのランニングシューズを使用していました。

 

 

アシックスのホームページ

 

 

アディダス
 
デザイン性が高い

アディダスのランニングシューズの特徴としてまず「デザイン性が高い」であることがあげられます。上位モデル(高価格帯)ではカラーリングも独特で、鮮やかな色のランニングシューズが多いですね。

上の写真などの様に、限定で他のブランドには無いようなカラーリングのランニングシューズもあります。

 

軽量

アディダスのランニングシューズを履いてみて思うので、軽量だという事です。

ソールの薄さもそうですが、通気性がよく蒸れにくい設計になっている為、履いてストレスを感じません。

中でも「アディゼロ」というシリーズはデザイン性+通気性が備わっている為、快適に走る事ができます。

 

足幅は平均的か狭め

アディダスのランニングシューズの特徴としては、足の甲の幅が若干狭い事が多いです。

少し改善されているように思いますがそれでも狭いモデルが多いように感じます。

足の甲の幅が広めの方は足が圧迫される感覚になってしまうので、ちゃんと試し履きする事をおすすめします。

最近は通常の横幅「2E」サイズや、幅広の「Wide」モデルなども登場してきているので、実際に試し履きをしてみて、足にフィットする方も多いと思います。

試し履きする時に気をつけたいのは、足がむくんできた時に足の幅が若干広がるのですが、試し履きをした時に少しきつい感じがする時は注意しましょう。

 

ちなみに…

筆者は社会人4年目の時にセール品だったアディゼロを買ってみたのですが、本当に軽快にストレスなく走る事ができて、それからはずっとそのランニングシューズを履き続けました。

 

 

 

アディダスのホームページ

 

 

オン

「オン(On)」というブランドを聞いた事はありますか?
多分、ほとんどの方は「オン(On)」というランニングシューズの名前も、ランニングシューズ自体も聞いた事がないと思います。

この「オン(On)」というブランドは、凄い革新的な技術を取り入れたランニングシューズブランドで、注目されてきています。

「オン(On)」とは
2005-2009
オリヴィエ・ベルンハルドがスイス人エンジニアと共同で、優れたクッショニング性能とランニング効率を実現するランニングシューズの開発に着手。
2010年
デビッド・アレマン、オリヴィエ・ベルンハルド、キャスパー・コペッティ の3人がOnのファーストモデルをデザイン。世界中のランナーにOnランニングの楽しさを広めるため、On AG設立。
出典元:onホームページ

という歴史を持った、スイス生まれのランニングシューズブランドです。

CloudTec®システム

CloudTec®システムは地面からの衝撃を吸収し、今までに無かった爆発的な蹴り出しをサポートしています。
またチューリッヒ工科大学の研究によると、CloudTec®システムにより、「オン(On)」を履いている時には通常時と比較して、心拍数と血中乳酸濃度の減少が見られるとの事です。

「オン(On)」のランニングシューズを履いて走る事で、筋肉への負担を最小限にし、長距離ランニングをサポートしてくれます。

超軽量スケルトンデザイン

「オン(On)」のランニングシューズの特徴としてあげられるのは、中が透けて見えるスケルトンデザインです。
このデザインによって軽量化はもちろん、通気性にも特に優れています。
冬場は少し寒く感じますが、春から秋にかけては、特に重宝したいランニングシューズです。

実際の映像

CloudTec®システムが、どれだけ足への負担を軽減するのか。実際の映像があるのでご覧下さい。

 

動画左のアキレス腱からふくらはぎ周辺を見ると、地面に接触した衝撃でかなり揺れているのがわかりますが、動画右では、その衝撃がかなり軽減されているのが分かります。


 


左右の映像を比較すると、その違いが明確です。

ちなみに…
著者は現在「オン(On)」を使用しています。
本当に走りやすく、個人的にかなりオススメのランニングシューズです。

 

Photo by k_sukeさん http://latte.la/picture/1789068

オン(On)のホームページ


 

ナイキ

世界でも有名なナイキ。

そのランニングシューズは芸能人から一流アスリートまで、色々な人が履いています。

見た目も素晴らしいですし、履いている人のモチベーションまで上げてくれる靴。それがナイキのランニングシューズです。

 

 

NIKE+

ナイキのランニングシューズの特徴は、ランニングシューズのみならずトレーニング機能もナイキが提供している事です。

iPhoneのアプリで「NIKE+」というものがあるのですが、ランニングをデータ管理して記録ができるところや、目標に向けてのランニングメニューをパソコンを通して管理できます。

他にもトレーニングに関するアプリはありますが、ナイキのランニングシューズを履いている人同士で交流が持てるのも特徴です。

 

幅が狭い

ナイキのランニングシューズは欧米人向けに設計されている為、日本メーカーの「アシックス」や「ミズノ」、「ニューバランス」のランニングシューズと比べると横幅が狭いことが多いといえます。

通常の横幅サイズの2Eでもナイキのランニングシューは少し狭いと思います。

足の甲の幅が広い方は足が圧迫される感覚になってしまうのでおすすめはできませんが、甲が広く無い方はナイキのランニングメニューはおすすめです。と言うのも、少し狭く設計されているので、足に対するフィット感が抜群に良いです。

 

裸足感覚のFree Run

ナイキはトレーニング用のシューズも販売しています。

ナイキのランニングシューズの中でも人気があり、裸足感覚で履くことができる「Free Run(フリーラン)」は今までのシューズの概念を覆すシューズです。

トレーニング用のシューズとしての人気はもちろん、履き心地の良さや疲れにくいシューズとして普段の生活用に購入する方も非常に多いです。

 

 

ナイキのホームページ

 

 

ニューバランス

ニューバランスは日本人向けのシューズの開発を行っており、「アシックス」「ミズノ」と並ぶ日本人ランナーに人気のあるメーカーの1つです。

ランニングシューズも軽量で、クッションにも独自のテクノロジーが採用されていて、ランニング初心者から上級者までおすすめのシューズです。

 

幅広の設計

ニューバランスのランニングシューズは日本人向けに開発されている為、足の幅が広い方も履きやすいランニングシューズです。

間寛平さんがアースマラソンで使用したシューズとして注目を集めており、シューズのクオリティや丈夫さに定評があります。

デザイン性も高く、カラーリングにも特徴があり、個性を出したいランナーに人気があります。

耐摩耗性に優れたラバーコンパウンドを改良した素材を使用し、踵の部分などに装備することで、シューズ寿命を向上させる事にも力を入れています。

 

独自のクッション材

ニューバランスのクッション性は「アブゾーブ」と呼ばれる独自のクッション材を搭載しています。このアブゾーブの効果によってランナーが着地時に足に受ける衝撃を吸収すると同時に、そのエネルギーを地面から足が離れる時のパワーに変える反発弾性も備えたシューズになっています。

 

「アブゾーブ」はかかと部分だけでなく、つま先部分にも搭載されている為、着地時の衝撃吸収はもちろんのこと、蹴りだしの際にもクッションが生きてくるので足を痛めにくいシューズである事もニューバランスのランニングシューズの特徴です。

 

安定性

また、「メディアルポスト」と呼ばれる構造によって、ランニング初心者に見られる内側への過度な倒れ込み(オーバープロネーション)を未然に防ぐ構造になっています。

ニューバランスのランニングシューズは倒れ込みを防いでくれます。

 

メディアルポストとは

踵部内側をTPU素材で補強、あるいはミッドソール硬度を高めることで、内側への過度な倒れ込み(オーバープロネーション)を未然に防ぐ構造。
メディアルポストの詳細

 

ニューバランスのホームページ



ミズノ

ミズノのランニングシューズは「アシックス」「ニューバランス」と同じ国産メーカーであり、多くの日本人ランナーに支持されています。
日本人ランナー向けにランニングシューズを開発しており、日本人の足にフィットするランニングシューズを販売しています。

 

独自のクッションシステム

 

ミズノのランニングシューズの特徴は、ミズノ独自のクッションシステムです。

ウェーブ形状のクッションプレートは上位(高価格帯)モデルになると、2枚以上のウェーブ形状のクッションプレートを結合させている為、着地時の衝撃吸収と安定感を生み出しています。

また、ランニングシューズを頻繁に履いているとクッションが弱まってきてしまい、クッション性能が落ちるのですが、ミズノのランニングシューズはプレートを採用している為クッション性能が落ちることなく持続する部分が特徴です。

 

アッパー部分へのこだわり

通常走っていると、指の付け根部分にシワがよってしまいランニングシューズが横に伸びるのですが、ミズノのランニングシューズはストレッチ素材を使用しており一つの方向にしか伸びない設計になっているので、横に広がりにくいシューズです。

横に広がりにくいということは、着地時のパワーを進行方向への蹴り出しだけの反発力に変える事できるという事です。

 

通気性

 

ミズノのランニングシューズは通気性の事も考えています。

走っていると靴の中に熱気などががこもるのですが、ミズノのランニングシューズは足裏の中央部分をメッシュ構造にしている為、熱気などを外に開放する事ができるので、快適に走り続ける事ができます。

 

ミズノのホームページ

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したのは、数あるスポーツブランドのうちの一部ですが、ランニングシューズを選ぶ際の参考にしてみて下さい。

上記の知識をもとに店員さんと会話をするのもありですし、お気に入りのシューズをインターネットで探してみるのもいいかもしれません。

  

また、ランナー友達や一緒に走る仲間を募集する際には、LaBOLAというスポーツSNSサイトを使用するのも良いと思います。

 
 コラムニスト情報
山ちゃん
性別:男性  |   現在地:関東  |  

肉と魚だったら魚を選びます。
牛と豚と鶏だったら鶏を選びます。
レアとミディアムとウェルダンだったらミディアムを選びます。
うどんとそばだったらそばを選びます。
赤ワインと白ワインだったら赤ワインを選びます。
醤油と味噌と豚骨と塩だったら塩を選びます。
イカとタコだったらイカを選びます。
カニとエビだったらエビを選びます。
紅茶とコーヒーだったらコーヒーを選びます。

ある程度、自己が固まってきたので、自己を紹介してみました。


気まぐれでコラムを執筆しています。
よろしくお願い致します!