アロマテラピーの効能と効果-メディカルハーブで行う植物療法のすすめ-
私たちは、地球に存在する植物の花・根・茎・葉・樹脂・樹皮などから、精油(エッセンシャルオイル)という形でその恩恵をいただいています。
それぞれ香りも効能も違いますので、自分にしっくりあった香りのブレンドは、からだにとてもいい影響を与えてくれます。
五感には味覚・嗅覚・視覚・触覚・聴覚があり、この中で唯一脳の“視床下部”にダイレクトに伝達されるのは“嗅覚”のみです。嗅覚からの情報は、前頭葉で理解して消化しなくても、意識せずからだに働きかけます。
精油の分子はとても小さく、容易に血液の中に入ります。
その方法は以下の通りです。
- 経皮吸収
- 肺胞から血液へ
- 鼻腔粘膜から電気的信号によって大脳辺縁系へ
- 内服
どのルートを辿っても体の中に溜まることなく必要なところで必要なだけ働き、その後は速やかに排泄されます。最終的には肝臓で分解されます。
世に出回っている薬の多くは、化学成分の合成で作られています。即効性はありますがあくまでも対処療法であり、また副作用もあります。
それに対して精油は100パーセント天然のものですので、用法容量を守って使用する限り副作用は非常に少ないです。
また根本的治療も望めると思っています。
気持ちがいい風が吹いていると、外に出て思いきり深呼吸したくなりますね。
しかし太陽の光によってうっかり紫外線を浴びてしまうと、しみや皺の原因を作ってしまいます。
化粧品などでガードするのもいいですが、なんとアロマとハーブでも紫外線対策が行えるのです。
からだの内側からのケアを行う、美肌にいいハーブのご紹介をしましょう。
下の画像はエルダーフラワー。2年ほど前に訪れたイギリスで撮影したものです。
イギリスでは、毎年この時期になるとエルダーフラワーをチンキ剤にしたり、シロップにしたりして保存します。
美白化粧品などにもよく入っているエルダーフラワーですが、アントシアニンという成分も含まれており眼精疲労によく効きます。
また、発汗を促したり熱を下げたりと、ハーブの薬箱と言われるほどすばらしい効果があります。
美白やシミの除去など女性に嬉しい効果もありますので、お風呂(蒸気浴)やハーブティなどで利用すると良いと言われています。
- アルブチンが入っているヒース
- ビタミンCたっぷりのローズヒップ
- 血液浄化作用があるローズ
上記などとブレンドして毎日いただきたいハーブです。
このように、ハーブにはいろいろな薬効成分があります。
水溶性の成分はハーブティーとして飲めば摂取できますが、水に溶けにくい成分にもすばらしい薬効があるのです。
今回はこれらの摂取法として、チンキ剤を服用します。
チンキ剤とは、生薬・ハーブなどの成分を、エタノールや精製水の混合液に浸すことで作られる液剤のこと。
作り方はとても簡単です。
- 清潔な、底が広めの瓶
- 消毒したガーゼ
- 遮光瓶
- お好きなハーブ
- アルコール
- ハーブを瓶の5分の1ほど詰め、その2~4倍の量のウォッカを入れます。
- 1週間~2週間漬け込みます。その際、1週間は毎日振ること。
- 出来あがったものを清潔なガーゼで絞りきり、遮光瓶に入れます。
冷蔵庫で1年程度の保存が可能です。
1回に使う量は数滴から5mlほどで、ハーブティーや紅茶などに入れてお飲みください。
これからも心とからだに優しい生活の提案をしていきたいと思います。
精油とハーブをうまく取り入れて、からだの内側と外側からケアをしていきましょう。
著者 佐藤ユミ子さんの経営するサロン
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神奈川県小田原市 英国IFA認定校のアロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。こころとからだをすこやかに保つ、生活の質を高める提案をさせていただきます。植物療法の素晴らしさをお伝えできればと思います。
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