いま欲してる香りは?アロマセラピストによる精油ブレンドの選び方

執筆者: 佐藤ユミ子 職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師
はじめに

皆さんこんにちは。

Flower’sRoom IFA認定校校長の佐藤ユミ子です。


アロマセラピストの皆さんは、コンサルテーションをどのようにされていますか?
もちろん安心してトリートメントが出来る上で、最低限必要なことはコンサルテーションシートに書いてあると思います。

 

ですが、見逃してしまいがちなメンタルな部分は、細心の注意が必要になりますね。

ブレンド力が問われます。 

 

 

どのように精油のブレンドを組み立てますか

セラピストの皆さんは、クライアントのことを1枚の用紙とコンサルテーションから組み立てていくことでしょう。

 

精油のブレンドはとても大切です。
自分自身のことも、たまには客観的に見てみるのも面白いです。

今、ご自分のことをどう感じますか? 

 

深い香りにするか前向きにすっきりする香りにするか

セラピストの皆さんは良く悩まれることと思います。


メンタルな部分が落ちてしまっている場合、あまりに深い香りから、トリートメント後により落ちてしまうという方もいらっしゃいます。

例えば、サンダルウッド、クラリセージ、ベチパーなどのブレンドは、とても深いリラックスへと導いてくれると思いますが、気持ちが落ちてしまったり、だるくなってしまうということもありますね。

 

クライアントの方が、今日、どのような状態になることがベストなのかを考えることも必要です。

逆に、すっきりするような香りにしたことで、あまり良くなかったと言われることもあるわけです。

 

これらは短期的目標になります。

「今日出来ること」ですね。

 

長期的な目標の立て方

長期的目標では、セルフケアでの提案なども踏まえて、きちんと計画を立てることが大切です。
リラックスすることを忘れてしまっている方には、今日はもう何もしなくて良いという状態の中で、芳香浴や、入浴タイムでゆったりと寛いでいただきます。


以前もお話したように、酢酸リナリルが多めの精油(クラリセージ、ラベンダー、ベルガモット、プチグレンなど)と、今の時期ならスイートマジョラムやフランキンセンス、サンダルウッドなどの温かい香りと一緒に、ブレンドをしても良いと思います。 

 

 

記憶と香りのメカニズム

嗅覚と海馬の関係はご存じの方も多いと思います。
畳みの匂いを嗅ぐとおばあちゃんを思い出す。

ある香水の匂いを嗅ぐと、昔お付き合いしていた彼のことを思い出すなど。


良い面は良いのですが、不快な部分での関連付けもあります。 

ある匂いを嗅ぐとある恐怖が蘇るなどです。 

そのことからメンタルな部分へのダメージが広まることもあるでしょう。

 

香りでストレスを減らすことが出来る

香りでの記憶の書き換えというものもあります。

嫌な記憶を、香りと共に書き換えるというものです。


何かを思い出してしまい、辛い状態にあるとき、一番欲している香りをあれこれとチョイスしていきます。

この時「一番欲している香り」ということが大切です。

 

自分自身で何かストレスを感じたことがあった時、とっておきの良い香りで包まれてみてはいかがでしょうか。

アロマセラピーの良さはここにもあります。 

 

おわりに

アロマテラピーは、とても深い部分に影響を与えてくれます。

自分自身を見つめたいとき、何か手放したいことがあるとき、是非香りをお供にしてあげて下さい。

 

何が良いということがありません。ブレンドは個人個人違います。

ご自分が心地良いと感じるもの、吸い込みたいと思うものが一番良いのです。

 

あなたは今、どんな香りを嗅ぎたいですか? 

 
 コラムニスト情報
佐藤ユミ子
性別:女性  |   職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師

神奈川県小田原市 英国IFA認定校のアロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。こころとからだをすこやかに保つ、生活の質を高める提案をさせていただきます。植物療法の素晴らしさをお伝えできればと思います。
サロンHP http://www.flowersroom.jp
IFA認定校HP http://www.flowersroom.jp/ifa