花のある豊かな生活、いかがですか?子供の感性を育てる「花育」のすすめ (1/2)

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは。フローリストの宇野知子です。

 

早速ですが、皆さんが初めて花を飾ったのは、いつですか?
私自身は10代はじめの頃でした。
ふとしたことをきっかけに、花を飾りはじめました。


花や葉を、生活する空間にほんの少し飾るだけでも、花の持つパワーを感じることが出来ます。
この感覚を味わいたくて、それからずっと、素朴に花を飾り続けています。

 

 

素朴にというのは、「肩ひじを張らずに」という意味もあります。
無理をせず、花の表情を見てそっと楽しむ。

生活する空間にそんな場所があることが、癒しとなっているようです。

 

今回は「花育」についてご紹介していきたいと思います。

 

花育とは

皆さんは、「花育」という言葉を聞いたことがありますか?

花育とは、「花を教材に生命や個性について考える活動のこと」と言われています。
私は、おおざっぱに捉え、「花を飾り、花を育て、花から学ぶこと。」であると解釈しています。


自分自身を考えても、花を見て、季節を感じる時には、幼少時代のその季節を重ねて思い出すことに気が付きます。
今の季節はコスモスを見ると、満開に咲いていた風のある風景を思い出しますし、

金木犀の香りを感じると、運動会の朝、ドキドキワクワクしたことを思い出します。
こどもは、多くのことを体に記憶し成長していこうと、五感を通じて繊細に感じ取っているように思います。

 

だから、こうして大人になった今でも、その時の記憶を鮮明に思い出すことが出来るのでしょう。

こどもと一緒に花を飾るということ

生活空間に誰かが花を飾らなければ、こどもは花を飾ることを知らずに育ちます。

花屋さんで好みの花を購入するのも方法ですが、野草を摘んで飾ったり、木の実を拾って工作したりすることも楽しいと思います。


こどもが散歩の途中で摘んだ花。
家庭で植えて水をあげて育てた花。
幼いこどもがそれをそっと手に持つあの優しい感覚こそ、大切に育まなくてはいけない人間の根源であると思います。

 


落とさないようにギュッと茎を持つ小さな手。
茎を折ってしまわないように、潰してしまわないように、懸命に手加減する小さな手。

その、優しさを受け取ってそっと水に入れて飾る。
植物が朽ちる姿を眺めながら、生命の神秘を想う。

大切に飾ることで、幼いこどもにも、大切な気持ちはきっと伝わります。

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/

楽天 フラワーギフト専門店Vivre
http://www.rakuten.co.jp/vivre/

ブログ
こどもと一緒に・・・葉っぱなまいにち
http://blog.goo.ne.jp/tsubakono

フローリストの・・・葉っぱなまいにち
http://tsubakono.blog.fc2.com/

★手作り雑貨サイト
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https://minne.com/viefleur

Creema
http://www.creema.jp/c/vie

 

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