夏はジメジメとして不快な思いをされるのではないでしょうか。

いざ夏が終わると、秋がきてとても過ごしやすくなります。しかし夏の終わりとともにやってくるものは秋だけではありません。カビもまた夏の終わりと同時にやってきます。

カビはジメジメした場所で繁殖しやすいのは周知の通りです。ただでさえ除去が面倒なのに、毎年繁殖されてはひとたまりもありません。そのため、前もって予防しておくことが大切です。

今回は本格的な夏を迎える前にできるカビ対策をご紹介いたします。

カビが何故夏頃に繁殖しやすいかご存知でしょうか？カビは湿気と暖かい空気を好むからです。

湿度が高く、気温の高い場所でカビは繁殖します。そのため夏はカビにとって格好の繁殖期です。
逆に言えば湿気と温度を抑えることで繁殖しにくくさせることができます。

まずはおなじみの方法です。

部屋の窓を開け、空気の入れ換えをすることでカビの繁殖を抑えます。しかし夏の日差しが強く差し込む南側や西側の窓は、開けないほうが無難です。開けるだけで日光が入りジメジメし、余計湿度が上昇したり部屋の中が不快になってしまいます。

日差しの当たらない北側か、朝のみ日差しが当たる東側の窓を開けることがおすすめです。

お気に入りのブーツにカビが…こんな経験はありませんか？

靴箱は家の中でも特に湿気がたまりやすい場所です。カビも繁殖しやすいので、お気に入りの靴が台無しになってしまうこともあります。そのため市販されている乾燥剤で湿気を取ることも重要です。しかしそれでも十分とは言い切れません。靴箱は害虫も好む場所で、何ヶ月も放置しておくと巣ができていることもあります。

靴箱も2～3日に1回は開け、朝や夕方の涼しい時間に30分ほど開けっ放しておきましょう。

イヤなにおいも抑えられ、カビの繁殖も防ぐことができます。

家具の裏もカビが繁殖しやすい場所です。特にソファやタンスなど大型家具の裏側は、知らないうちにカビが繁殖していることもあります。

一番おすすめの方法は、隙間を開けて家具を配置することです。5～6センチ離すだけでも風通しが良くなり効果があります。大きな家具を動かすのは大変ですが、家族や友人に手伝ってもらいましょう。

カビの住処とも言えるのがバスルームです。気が付けば隅っこに黒カビが繁殖していることもありますよね。
バスルームは非常に湿気がたまりやすいので換気が一番重要です。しかし換気だけでなく、原因となる物質を洗い流すことも大切です。

お風呂上がりにはシャワーの冷水（お湯は逆効果）で浴槽や洗面周りをキレイに流しましょう。

石鹸やシャンプー、手垢などはカビの元となるため、しっかり洗い流しましょう。

洗ったら換気扇を回すか、軽く水分を拭き取って完了です。

洗濯機もカビが繁殖しやすい場所です。洗濯物に付着することも考えられ、見えないカビがアレルギーの原因になることもあります。

洗濯機の内部は自分で掃除しづらいのがネックだと思います。市販の溶剤を使うのがベターですが、洗濯物を入れず、洗剤だけ入れて回すこともおすすめです。

最低でも月1回は掃除をしてあげましょう。もし今まで掃除をしたことが無い方は市販の溶剤で掃除してみて下さい。

もうカビが繁殖してしまって手遅れという方もいらっしゃると思います。カビが壁や床一面に繁殖していると厳しいですが、アルコールかエタノールで拭き取る方法があります。

まずアルコールを霧吹きに入れ、カビに直接噴射します。少し経ったら綺麗なタオルで水拭きしましょう。このとき雑巾を使うと余計汚れてしまう可能性があります。
アルコールやエタノールはホームセンターで購入できます。消毒用として販売されていますので、家庭に一本常備しておくと何かと便利です。

カビは対策することで繁殖を抑えたり、カビそのものを根絶することができます。

カビを放置しておくことで起こる最も恐ろしいことは、カビがハウスダストの元になることです。
人体に有害な毒性を持っていることが多く、万が一吸い込むと体調に異変をきたします。
特に小さい子供は、体内に入るとアレルギーを引き起こしたりする可能性がありますので、そうなる前に対策をしておきましょう。