クラシック演奏会・コンサートを楽しむためのマナー!服装や禁止事項など守るべきポイントを紹介

執筆者: 小川 瞳 職業:ピアニスト
はじめに

こんにちは、ピアニストの小川瞳です。 

 

「クラシックの演奏会なんて敷居が高くてなかなか入れない」

そう思っている方もいるかもしれません。

しかし実際には「会場の雰囲気が演奏を作り上げる」という事実を感じることがあります。

お客様の集中力や温かな姿勢…そういった空気は、驚くほどステージ上に伝わってきます。
本番中の感覚は非常に研ぎ澄まされているものです。

普段では感知できないような雰囲気まで、敏感に察してしまうのかもしれません。

また演奏会は、お客様全員と出演者全員で成り立つものです。

マナーにはお互い気をつけていきたいところです。
わたし一人がマナー違反に無頓着だったとしても、皆様にはご迷惑がかかるかもしれません。
演奏会は大勢の人間で成立するものであり、演奏会は皆で楽しむものです。


そこで、最低限知っておきたいクラシックの演奏会のマナーをご紹介しましょう。

 

 

演奏中に眠らない

演奏者が一番気になるポイントは、やはり寝てしまうことです。
前回も申しました通り、音楽は人間の脳を刺激してα波を出しやすいものです。そのためクラシック音楽はリラックス効果が高いと言われているため、眠くなるのは当たり前ことです。

立派な音楽ホールの豪華な椅子の上で、猛烈な眠気に襲われる…。
「自分に音楽的な知識がないから眠くなってしまった」「やはり自分には理解のできない芸術なのだろう、こんなに眠くなるなんて…」
と思ってしまいがちです。

しかし、良い音楽を聴いて眠くなるのは何もおかしくないことなので、ご安心ください。

眠っているお客様が最前列にいても、その方を責める気はありません。
わたしとそのお客様だけの問題であれば、わたしの演奏中に眠っていても全然OKです。


ところが、一般的にはマナー違反になってしまいます。

眠っている方というのは、独特の空気を醸し出します。
具体的には寝息だったり、姿勢が悪くなったり、不自然な動きが出てしまうなど。
それらは、精神を集中させて演奏に聴き入り、感動の絶頂に浸っている人の気分を害することになってしまいます。

演奏会は確かに非日常な場です。

しかし、人前で寝てしまうのはお行儀がよくありませんね。


基本的にお行儀よくしていれば、クラシックの演奏会のマナーも守れていることになるのです。

 

ふさわしい服装をする

常識的な服装であれば、基本的に自由です。

 

さすがに異臭がしたり、穴が空いていたりなどは控えた方がよいですが、高級ホテルやレストランのようなドレスコードは気にしなくても大丈夫です。


具体的には、フォーマル未満カジュアル以上といったところでしょうか。

あまりにカジュアルだと雰囲気に浸れない場合がありますので、少しお洒落な普段着、といったあたりが妥当かと思います。

 

音の鳴る服は避ける

アクセサリーなどがチャラチャラ鳴ったり、鈴の音が響くものなど、音の鳴るものは控えましょう。

 

セクシー過ぎる服は避ける

露出をし過ぎるのも考えものです。

周囲の人がびっくりしてしまったり、演奏に集中できなくなる可能性も否めませんので、品の無い露出は控えましょう。

 

帽子、大き過ぎるヘアアクセサリーは避ける

当然ですが椅子に座ったあと帽子は脱ぎましょう。

たまにヘッドドレス型のアクセサリーなどを身につけている方もいますが、後ろの方の邪魔になりそうであれば外しておいたほうが良いでしょう。

 

ドレスコードがある場合

ただし格式高いコンサートホールなどではドレスコードが指定されている場合もあります。

その際はチケットや予約時などに記載がありますので、それに従うと良いでしょう。

 

 

 

 

音楽を録音しない

常識の範囲内で分かるとは思うのですが、録音は禁止です。
近年では携帯に録音機能がついていたり、とっても小さな録音機材が存在しています。

そのため非常に容易く、隠し録りが出来てしまいます。

そしてそれを動画サイトへ公開したりするパターンも最近は増えてきております。

もちろんそれは違反行為ですね。

 

さて、なぜ録音をしてはいけないのでしょうか。

 

著作権侵害の恐れがあるため

まず一つめの理由として、著作権の問題です。

 

隠し録りした音楽そのものが、後日CDとなって販売されてしまう可能性があります。

これは当然、著作権の侵害にあたりますので、絶対に行わないで下さい。

 

著作権侵害をした者に対しては、損害賠償請求差止請求のような民事的請求が認められている。また、故意に著作権侵害をした者に対しては、懲役罰金の刑事罰が科されることがある。(Wikipediaより)

 

なお、コンサートによっては著作権保有者の同意の上でライブ録音などをしている場合もあります。

 

雑音が発生するため

もう一つ、重大な理由があります。それは録音機械により『雑音』が発生する恐れがあるから」です。

録音マイクがハウリングをおこし、演奏中に会場内に響き渡ってしまう可能性も充分にあるのです。

 

おわりに

演奏会は繊細な空間です。

普段は何気なく行っていることでも、演奏会という特殊な場では認められないこともあるのです。


演奏会に足を向ける際には、周囲の人に不快な思いをさせないよう、普段より少しだけいろいろなことに気を配ってみてくださいね。

 コラムニスト情報
小川 瞳
性別:女性  |   職業:ピアニスト

ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/

小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8